舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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さて、今回は、女優竹内結子。
竹内結子は、ほどよく美しい。

が、しかし、どことなく変な妖しさがほんの僅かだがちらっと見え隠れする。
彼女を清楚と言う人もいれば、したたかと見る人もいる。
純で無欲と思う人もいれば、計算高いとそしる人もいる。

なぜなんだろう?

竹内結子は、1980年生まれの27才。
えっ!?まだ27才なのこの人…、
という年齢とその受ける印象との差も大きい。
別に老けているというわけではないが、
実際、竹内結子という人ほどなんだか掴み所のない女優はいないんじゃないだろうか?

なぜなんだろう?

ドラマ『新・木曜の怪談「CYBORG」』で女優としてデビューをして、
「ランチの女王」では、早くも月9の初主演の座を射止めた。
もちろん、この2002年で一気に人気も上昇しブレイク。




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■テレビドラマ(結婚前の仕事)

新・木曜の怪談 Cyborg(1996年、フジテレビ)いいひと。(1997年、フジテレビ)
なにさまっ!(1998年、TBS) あすか(1999年、NHK)
Friends(2000年、TBS) スタイル!(2000年、テレビ朝日)
白い影(2001年、TBS)ムコ殿(2001年、フジテレビ)
ガッコの先生 (2001年、TBS) ランチの女王(2002年、フジテレビ)
笑顔の法則(2003年、TBS)ワルシャワの秋(2003年、フジテレビ)
プライド (2004年、フジテレビ)
不機嫌なジーン(2005年、フジテレビ)

■映画(結婚前の仕事)
リング(東宝系、1998年) イノセントワールド (1998年)
星に願いを。(東宝系、2003年) 黄泉がえり(東宝系、2003年)
天国の本屋~恋火(松竹系、2004年)いま、会いにゆきます(東宝系、2004年)
春の雪(東宝系、2005年)

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そんな中、
2004年の映画『いま、会いにゆきます』の撮影で歌舞伎役者2代目中村獅童と共演。
翌2005年、この中村獅童と結婚することを発表し、
ついでに妊娠3ヶ月であるということも分かった。この年、男子を出産。




この頃の二人並んでの記者会見の風景そのものに、
妙に違和感を感じていたものだった。
いかにも善人ぶっている中村獅童とむやみにしおらしい竹内結子のコンビは、
まだ撮影が続いているのかと思ったほどだった。

しかし、
なぜ、よりによって相手があの中村獅童なのか?
不思議だ。

同じ歌舞伎界のプレーボーイだとしてもせめて市川海老蔵ではなくて、
なぜあんな中村獅童なのか?まっ、そんなことはホントはどうでもいいのだが。

どうせ問題を起こすにきまっているというような匂いが
プンプンとその当時からしていたわけでもあり、
それはきっと竹内結子本人もうすうす分かっていたはずだった。

案の定というか、予想通りというのも何なのだが、

2006年、
そんな世間の期待に応えるかのように、
中村獅童は酒気帯び運転と信号無視で警視庁に検挙され、
付随して女性問題その他で話題豊富な人になった。

あまりにも早すぎる。

さらにこの年離婚協議中となり、中村獅童に対して、
なんと慰謝料や養育費などをまったく請求しないという内容となった。

竹内結子のこの「梨園の妻」という肩書きを捨てる動きも、
驚くほど見事にあっさりしている。

これもまた不思議だ。

しかも、
この頃、妊娠で太ってしまったウエストを8cmも縮めたということで
女性週刊誌のダイエットコーナーをも賑わしていたりもする。
通常ありえない。

そうとうな根性がこの産後ダイエットには必要なわけで…、
でも、彼女はあっさりとやってのけた。

すぐにまずはJOMO ステーションのCM『登場編』に復帰し、
その後の活動も知っての通りではある。

これもあまりにも早いといえば凄まじく早い展開ぶりではある。
まるですべて、はじめから準備していたかのような進み方だった…。




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■テレビドラマ(離婚後の仕事)
薔薇のない花屋(2008年、フジテレビ)

■映画(離婚後の仕事)
サイドカーに犬(ビターズ・エンド、2007年) クローズド・ノート(東宝系、2007年)
ミッドナイト・イーグル(松竹系、2007年)
ショコラの見た世界(2007年) チーム・バチスタの栄光(東宝系、2008年公開)


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竹内結子という人は、いったいどういう女性なのだろう?
沢尻エリカが『クローズド・ノート』の舞台挨拶でやらかした事件で、
『別に』などとぶっきらぼうに答えている沢尻を竹内結子は心配そうな顔で眺め、
自分にインタビューがふられると、なんとか明るい空気をたもとうと
冷静に努力を続けているようにも見えた。

その後の全体写真撮影(沢尻はふてくされて腕組みしていた)などでもチラ見しながら、
次に沢尻が馬鹿なことをしても大丈夫なように、
彼女の挙動をはらはらしなが気にしていた竹内結子の様子も印象的だった。






彼女はなぜか地震をとても恐れているみたいで、
何があってもいいようにいろんな防災グッズを所有しているということでも有名だ。

そういえばとある所が主催する
主演女優賞をもらった席ですら、
「地震が起きた時何も持ってないと不安」と、受賞の場面でそんな答えをしている。

この答えは、普通の20代の女性の答えではない。

さらに、
他のインタビューで、
「『サイドカーに犬』の撮影中、夢は見ましたか?」という問いでも、

「見ました見ました! 現場に行ったら『え? キミ必要ないよ』って言われちゃう夢。
もらっているスケジュール表には予定が入っているのに、
現場で『このシーン、竹内さん出てないですよ』と言われ、
急いで台本を見なおすと自分という存在がどこにもない……。
『どうも、失礼いたしましたー! およびでない!?』って帰るんです(苦笑)。
その後の帰り道まで事細かに覚えていて。
ほんと、じっくりと悪い夢でしたね。」と答えている。

これも、20代の、まだ未来に希望を描くことができる時期の女優の言葉ではない。
おもしろおかしく夢の話を語っているが、
結局、それは竹内結子の本質を図らずとも表現しているのではなかろうか。



竹内結子は、どういう訳か無意識のうちにも、
最悪の場面を想定して生きている女性なのではないかと思う。

最悪の結婚、最悪の妊娠、最悪の離婚、最悪の沢尻事件…、などなど。

無意識のうちにそれらに備えている竹内結子。

最悪にはなっていないにしても、
仕事にしたって強烈な不安を心に秘めながら、
まるで防災グッズを用意するようにして、
最悪の事態をまぬがれるべく努力してきたのではないだろうか。

映画「チーム・バチスタの栄光」のクランクアップ
テレビドラマ「薔薇のない花屋」、1月スタート。
どちらも楽しみだ。

地震が起きても大丈夫なように、
桁外れの精神力で自分の女優としての魅力を維持してきている竹内結子。

何気なくぼーっと見とれているような芝居があまりにも自然で上手い。
笑い方も泣き方も、
強烈な研究が背景にあって、
自然に見えるような演技になっているように思われる。

竹内結子から受けるどことなく不思議な印象は、
誰にも知られない、言いようもない不安と
いつも対峙し、
それに対しての備えをしているところから生まれてくるのかもしれない。

それにしても、その割にはなぜ中村獅童だったのか?
人生っていうのは、どうも釈然としないものがある。

人生の地震が起きないことを祈りつつ、今後の彼女の活躍ぶりに注目というところだと思う。


さて、

とうとう12月31日、大晦日になってしまいました。
気になっていたテレビ番組のドラマたちも12月の前半で終了し、
新番組のスタートも1月の2週目ぐらいからのスタートということで、
恒例のしょうもない年末特番ばかりの毎日。
そんなわけで、これまでなんとなく女優さんやら役者さんやらを題材にして、
適当なことばかりを好き勝手に書かせていただいてきています。

別に直接お会いしたわけでもないのに、
自分のちょっとヒマになった時間を利用して、
あーだのこーだのとその人物像を自分なりに解釈しては、
分かったようなことを書いているものの、
基本的にはちっともその人のことを理解していないんだよなぁと
自分に問いかけたりもしています。
ただ、そんな私のブログに来てくださる方が少しでもいるということが嬉しいことですし、
最近、これらの記事にコメントを寄せてくださるかたも多くいらっしゃって、
すごく感謝しています。
ありがたいなーという気分になります。 

また、来年もよろしくお願いいたします。
皆様、良いお年を!



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優れた役者というのは、
できるだけ素の自分の姿を見せない方がいいのではないかと思う。
もちろんテレビタレントとしての顔もあるので、
多くの役者さんは様々な番組に登場してそれなりに稼いでいる。
それはそれでしょうがないのだが…。

さて、今回は織田裕二について。
織田 裕二は、本当に優れた役者さんであると思う。

20才から仕事を始めて、現在40才。
ドラマ『東京ラブストーリー』で人気が沸騰し、
『振り返れば奴がいる』や
『お金がない!』『踊る大捜査線』シリーズなど多数出演して、
役者としての不動の地位を築いた。





それぞれの役に誠実に立ち向かい、
その役に入り込むことのできる人なのではないかとも思う。

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■映画

湘南爆走族(1987年、東映) 愛はクロスオーバー(1987年、東映クラシックフィルム)
将軍家光の乱心 激突(1989年、東映) 彼女が水着にきがえたら(1989年、東宝)
BEST GUY(1990年、東映)波の数だけ抱きしめて(1991年、東宝)
就職戦線異状なし(1991年、東宝)エンジェル 僕の歌は君の歌(1992年、東宝)
卒業旅行 ニホンから来ました(1993年、東宝)
きけ、わだつみの声 Last Friends(1995年、東映)
踊る大捜査線 THE MOVIE (1998年、東宝) ホワイトアウト(2000年、東宝)
T.R.Y.(2003年、東映)
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年、東宝)
県庁の星(2006年、東宝) 椿三十郎(2007年、東宝)


■ドラマ

東京ラブストーリー(1991年、フジテレビ) あの日の僕をさがして(1992年、TBS)
振り返れば奴がいる(1993年、フジテレビ)
東京ラブストーリー特別編(1993年、フジテレビ)
お金がない!(1994年、フジテレビ) 正義は勝つ(1995年、フジテレビ)
踊る大捜査線(1997年、フジテレビ、全11話)
ロケット・ボーイ(2001年、フジテレビ、全7話)
ラストクリスマス(2004年、フジテレビ) 冗談じゃない!(2007年、TBS)

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だからこそ、
織田裕二は、TBSの「世界陸上」の仕事はやらない方がいいのにと、
毎度毎度見るたびに思ってしまうのだ。
そう感じている人はきっと多いのではないだろうか。

どうもこの数年のTBSの企画力というのは、
なぜかしら硬化し、劣化しているように感じる。
今年のドラマにしても、かつて「ドラマのTBS」と言われたのもどこへやら、
フジ系列のドラマの企画演出力に圧倒的に敗れ去っている。

そんなTBSの制作スタッフが織田裕二を起用しているのは、
ひとえに視聴率のためだろうけど…、なんだかなぁである。
役柄を演じてはいない素の織田裕二という人間が、
テレビ画面を通して表現されてしまう。

これは怖いことだと思う。

視聴者は、画面に映し出された人物の表情、しゃべりを一瞬でも見聞きすると、
その人がいったいどんな人物であるかは、ほぼ正確に見抜いてしまうからだ。

例えば、
偽装問題噴出直後に、謝罪と弁解をしている社長の言い方と表情を観れば、
それがどれだけ信用できるものであるかどうかについては、
テレビを観た人たちは直感的に判断できてしまう。
それが視聴者の力であり、テレビの恐ろしさなんだと思う。 

素の織田裕二は、
単純に言うと残念ながら「空気の読めないタイプ」の人なのだと思う。

世界陸上で、何かしらのコメントを言うたびにハラハラさせられる。
レースを失敗してがっくり肩を落として戻ってくる為末選手に、
「あぁ、ため、ため、ため!」などと興奮しながら甲高い声で
しかも、わけの分からないセリフを叫んでいたりすることはしょっちゅうだった。

それに、なんといっても中井アナウンサーとかみ合わないこと甚だしい。
最初のころは良かったのかもしれないが、
回を重ねるごと、
この織田さんの行動パターンを知れば知るほど、
中井さんのフラストレーションは高まっているんだと思う。
毎回機転を利かせてスポーツ番組やバラエティを生き抜いてきた中井さんにとっては、
織田の空気の読めなさ具合いによって、
常に神経を逆なでされる状態が続いているのではないかとも思う。




いやはや、

良く言えば、
素直で熱くなりやすい不器用で真面目な人、それが織田裕二なのではないだろうか。
芸人で山本高広さんという方がいるが、
この人がやる織田さんのモノマネの基本ベースは「ハイテンション」だったりする。
確かに、変な所でのハイテンションがよく似ている…。

ある意味、わかりやすい性格なのだ。

そのせいか、
俳優の柳葉敏郎と不仲というか、
ようするに人間関係が相当悪いという話も有名だ。

「自分なりに室井を探りながら演じてきた。
なのに、主役の青島刑事を演じる織田君に『それ違うんじゃない』って言われてね。
それで『ぶっちん』きましてね。
だから、当時は顔も見たくなかったけど、いまは織田君に感謝ですよね」
これは、朝日新聞秋田版のコラムに載っていた柳葉さんのコメントだそうだ。

秋田版の朝日新聞に柳葉さんが語っている事実も泣かせるが、
ファンとしては、室井さんと青島君がいがみ合っているのもなんだかなぁではある。

ともあれ、
この織田さんの「それ違うんじゃない」発言は、
97年の「踊る大捜査線」2話目の撮影が終わった時あたりのことだったらしい。

「踊る大捜査線」の新作が、
ファンが望む割には作られて来ないのはこれが理由だと言う人もいるぐらいだ。

きっとストレートすぎるのだ。

非常に能力や実績もある素晴らしい人なのに、
会話していると、
何故か毎回イラっとさせられる人っているもんだと思う。



そう言えば、

12月1日から、『椿三十郎』が封切りになった。
森田監督の熱烈なラブコールに応え、時代劇にチャレンジすることになったという。
先日、このPRをかねて「スマステーション」のゲストとして織田さんが登場していた。 
香取君との二人の会話は、もちろん『椿三十郎』にまつわる話題が中心だった。
やっぱり空気を読めていない織田さんの発言を受け取りながら、
香取君が必死にフォローしていたのが印象的だった。

『椿三十郎』の現場について、
織田さんが「ストレスをまったく感じさせない現場。毎回こうならいいのに(笑)」
と語っていた。

これって森田監督が出演者やスタッフなど全員になんらかの指示を出して、
織田さんをやりやすくしていたのではないかと勘ぐってしまう。

コンサートなんかでも、福岡でやっているのに「ハロー、熊本!」と言ってみたり、

天然の要素もたぶんにあるいい人なんだろうと思う。

素直で、不器用で、
しかも、演技に対しては人一倍の探求心で自分を磨いてきた人なのだ。

ただ、演技に緻密な分、素の状態の織田さんは逆にスキがありすぎるのだろう。

初期の『踊る大捜査線』の撮影現場で、
いかりや長介が演技の仕方についてを織田裕二から学んで、
そのことを終生えらく感謝していたという。

なんだか、和久さんと青島刑事との立場が逆転しているみたいに思えるけれども、
いかりや長介のあの渋い間の取り方や目線の置き方など、
そのほとんどに織田裕二の密かな演技指導が入っているのだそうだ。

役者、織田裕二。
その名前だけで、
映画館に客を呼び込むことのできる数少ない日本の俳優のひとり。

今後もさらに活躍は期待される。

できれば、その姿はぜひスクリーンの中でこそ観たいと思う。




松嶋 菜々子は、いつの間にか大女優みたいになってしまった。

それにしても、松嶋菜々子はいつビッグになったのだろうか?はて?

最近作の映画『眉山』などのプロモーションのワンシーンを観るだけで、
あぁ、この人はもうこの業界でポジションの定まった女優さんなんだなぁ
という感慨を覚えてしまう。



でも、やっぱり
私は、貴方は、いつ松島菜々子を存在感のある女優として認めたのだろうか?

彼女の小さな足跡をたどると、
旭化成工業水着キャンペーンガールとして仕事を
はじめたのが19才の時。

その後ViVi専属モデルとしても、
きらびやかな流行のファッションを着こなして、
女性層から人気が出る。
やや、八重歯が目立つ健康的な笑顔、雑誌でのこの笑顔の決めのパターン
(顔の向き、目線の角度)が、今とまったく同じなのには、驚かされる。

そして、
1996年、
NHK連続テレビ小説「ひまわり」のヒロインに抜擢されて、
一躍脚光を浴びる。



内容は、
会社をリストラされた主人公南田のぞみが、
弟の事件をバネにしてに弁護士なることを決意し、
司法修習生などでの生活を耐え、一人前の弁護士に成長していくストーリー。
なんとも初々しい松嶋菜々子の下手だけれども視聴者の共感を呼ぶ演技だった。

※ナレーション(南田家の犬の声も兼ねる)に萩本欽一がやっていたというおまけつき。
このことだけでも、NHKがこのテレビ小説にけっこう力を入れていたことが分かる。




まだ23才だった。
当時の松嶋菜々子も、やっぱり演技は本当に下手だった。
というか、それまで演技にまつわる本格的な訓練を受けていないのだから、
当たり前といえば当たり前だったりもする。

なにせ、この直前まで、彼女がやっていた大きな仕事は
バラエティ番組で、
今も続いている「とんねるずのみなさんのおかげです」のコーナーの
「近未来警察(ポリス)072」のナナ隊員役だったのだから。

これは、よくやっていたなぁ~というぐらい、
簡単に言うと酷いものだったなぁ。
この頃は、とんねるずも元気が良かったので、
芸人としてとりあえず何でもやっていた。
本気で蹴る、殴る、セクハラをするというのが、
石橋貴明と木梨憲武の持ち味でもあったのだからしょうがないが。
笑いをとれるなら、汚かろうと、下品であろうと関係ないという空間を彼らは作っていた。

そんな中に、なぜか19才の松嶋菜々子が巻き込まれるようにして加わっていた。
ナナ隊員こと松嶋菜々子は、
特に、よく蹴られていたなぁ~。
まだあどけなさの残る顔で、
正座しながら、かなりきつい下ネタを棒読み調(言わされています的なセリフまわし)で、
毎回言っていた。

テレビの特にゴールデンで、ここまで下ネタを女の子が言ってしまうのは、
あんまり記憶にない。
またそれはどんどんエスカレートして行ったように思う。
コントの最後で『クネクネ』と言いながら、
卑猥なポーズをとって、
すぐに「とんねるず」から、ガンガン、バンバン蹴られていた。
ちなみに、yutubeの動画では、
今もその映像が流されているので観ることができるが、
本当にいいのかなぁという感じである。



NHKの「ひまわり」の主演が決まるやいなや、
すぐにこの番組からは撤収したのは正解だった。
まっ、こんな仕事をやっていたらNHKでの主役をはることはできないだろうけど…。

とにかくもう、いい仕事に向かうたびに、
歯の矯正や、
完全に前歯の差し歯を入れ替えるなどを何度もして取り組んできた松島菜々子。
若干の整形も繰り返してマイナーチェンジを図っているのだろう。

年を追うごとに、美しい女優としての自分を作り上げてきた。

仕事も加速度的に増加の一途をたどる。
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■テレビドラマ
連続テレビ小説 ひまわり(1996年 NHK)
君が人生の時(1997年 TBS)
Sweet Season スウィートシーズン(1998年TBS)
GTO(1998年フジテレビ)
救命病棟24時 第1シリーズ(1999年 フジテレビ)
魔女の条件(1999年 TBS)
氷の世界(1999年フジテレビ)
やまとなでしこ(2000年 フジテレビ)
大河ドラマ 利家とまつ~加賀百万石物語~(2002年 NHK)
美女か野獣(2003年フジテレビ)
救命病棟24時 第3シリーズ(2005年フジテレビ)
花より男子(2005年TBS)
花より男子2~リターンズ~(2007年TBS)


■映画
恋と花火と観覧車(1997年 松竹)
リング(1998年 東宝)
らせん(1998年 東宝)
リング2(1999年 東宝)
ホワイトアウト(2000年 東宝)
犬神家の一族(2006年 東宝)
眉山-びざん-(2007年 東宝)

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さて、あらためて松嶋菜々子はいつ大女優になったのだろうか?
または、どうして松嶋菜々子は女優として成功できたのだろうか?

ここからは、完全に勝手な個人の推測になるが、
松嶋菜々子には、
女優の仕事をし始めたどこかで、いいスタッフがついたのではないか思う。



特に2000年の
『やまとなでしこ』の演出スタッフや関係者が良かったのではないかとも思う。
貧しい漁師の家に生まれた神野桜子(松嶋菜々子)は、
玉の輿を夢見てスチュワーデスとなり、お嬢様のふりをして、
「いかに金持ちのいい男をゲットするか」に命をかけていく。

そんな彼女がが、『お金では買えないたった一つのもの』を見つけるというラブコメディだった。

それまで、
なぜか暗い役を演じ続けてきた松嶋菜々子のイメージをアップさせようと
事務所も
演出スタッフも
一丸となって取り組んだ作品だったという。
松嶋菜々子の魅力を引き出すための小ネタや設定がたくみになされていた。
スタッフ全員で松嶋を盛り上げたという感じだった。

この『やまとなでしこ』の持っているモチーフ、
つまり、「お金より心」が、フジのドラマの密かなテーマとして何度も愛用され、
その後のドラマにもずっと引き継がれていく。

たとえば、
それは「恋におちたら~僕の成功の秘密~」や「美女か野獣か」などにも
影響を受けているものを感じる。



スタッフも大事にしていたドラマ、それが『やまとなでしこ』だったにちがいない。
ありがたいことだ。

そんなわけで、ものの見事に彼女の人気は上昇し、頂点に達するが、
突然、2001年、ドラマ『GTO』で共演した縁で反町隆史と結婚し、妊娠、出産した。



松嶋菜々子のスタッフとしてはきっとかなり焦ったのではないかと思うが、
出産直後にこのスタッフが用意していたのは、
2005年の『救命病棟24時 第3シリーズ』だった。



とにかく復帰が早かった。ちょっと異常ではないかと思うぐらいだ。

とりあえず、
この第1シリーズにも松嶋は主演しているが、
この第3シリーズでの演技は、まるで別人のようにずっと向上しており、深みを増していた。

きっと、この制作チームの影響をもろに受けているのではないかと思う。
なにしろ、このチームはかなり凄かったのではないかと思う。
『救命病棟24時』は、
フジテレビドラマ制作班のエースが集められていたのではないかと思うわれるふしがある。
なぜなら、その後、ドラマで優れているもの、例えば今年だったら
『ガリレオ』や『医龍』のスタッフもここの出身であるからだ。
当然、松嶋菜々子も、本質的な演技を迫られていたに違いない。

まさに、いい作品と優れたスタッフに恵まれたものだ。

伊東美咲が似た経過をたどっていると言われることが多いが、
松嶋菜々子との決定的な違いは、
松嶋の周囲のスタッフの優秀さと出会った作品の水準の高さにある。

このペースで行くと、
松嶋菜々子は「第2の黒木瞳」的なポジションになるような気がする。
本人がそれを望むかどうかは分からないが。



岡村隆史がEXILEのLIVEに参加した、例の「オカザイル」を観てしまった。
2007月10月6日に放送された「めちゃ×2イケてるッ!」は、
視聴率的にも良かったようだ。
この模様は「EXILE LOVEの特典(DVDにEXILEのLIVEに参加した様子が収録されている)
でも観ることができる。

それにしても、
「めちゃ×2イケてるッ!」の
オファーコーナーとでもいうんだろうか、
この10年でずいぶんいろんなことをやっているもんだ。

岡村隆史がオファーをされた何かに挑戦する過程を
ドキュメンタリータッチで紹介し続けてきた。

青いジャージを着た身長156.5cmで48kgの岡村さんを観ると、
またこの企画がやってきたかってな感じがするぐらいになってきた。

過去の激闘の歴史はこんな感じだ。
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①ジャニーズJr.としてSMAPのコンサートに出演(1997年10月4日放送)

②月9ドラマ「ブラザーズ」にゲスト出演(1998年5月2日放送)

③結婚披露宴司会(1998年6月20日、6月27日、放送)

④新春かくし芸大会で中国ゴマに挑戦(1998年12月26日放送)

⑤ムツゴロウ王国で競馬対決(1999年10月9日放送)

⑥フルマラソン完走(1999年放送)

⑦劇団四季ライオンキング出演(2000年10月14日放送)

⑧モーニング娘と修学旅行(2001年10月13日放送)

⑨具志堅用高とボクシング対決(2004年7月25日放送)

⑩横峯さくらとゴルフ対決(2005年10月8日放送 

⑪EXILEのLIVEに参加 (2007年10月6日放送)

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10年前、岡村さんは27才。若かったなぁ。
ふとテレビをつけると、岡村さんがSMAPのライブに乱入して踊っていた。
びっくりしたなぁ。
しかも単に乱入しているだけでなく、
SMAPのメンバーと同等のキレのあるダンスも披露していた。
驚くべき身体能力だし、しかも可笑しい。

フルマラソン企画では、
最初は5kmのオファーだったのが42.195kmのフルマラソンになっていた。

ライオンキングでもモー娘との企画でも、
ダンスのキレは変わらずに素晴らしかった。
四季の浅利さんから、ほめられていたし、本気でスカウトもしようとしていたようだった。
モー娘のは、
「岡女」企画という奴で、
この頃は加護亜依なんかもタバコなんか吸いそうにもなかった。

また、
27時間テレビの果てに、
なぜか具志堅用高と4ラウンドも戦ってしまっていた。
岡村さんの必死にふり続ける拳が感動的だった。

「横峯さくらとゴルフ対決」という企画では、
結局ホールインワンするために、どこまでも打ち続けていた岡村さんが印象的だった。
入らないのに、打つ、またスウィングする、入らない、延々と続けていた…。

私生活でも、どちらかと言えば地味な生活をしている岡村さん。
女性にもてるわけでもなく、ふだんは口数も少ないという。
カメラが回っているとき(アッパー)と
それ以外(ダウナー)との落差が非常に大きい芸人、それが岡村隆史。

そんな彼が、この企画に体をはっている。
基本は、お笑いなので、
笑える部分が画面に採択されているが、
その底辺にあるであろう笑えない「努力」の部分をどうしても感じてしまって、
時にはうるっときたりもしてしまう。
企画した制作スタッフの思う壺なのかもしれない。



今年は、EXILEからのオファーで
岡村さんがライブのバックダンサーとして参加することになった。

バックダンサーのキッズたちとの練習中のからみも面白かった。
本番で疲れはじめた時に、隣にいたキッズの一人の股間を握られて回復していた。
本番のアドリブで、キッズがやっていたとするならプチ奇跡だ。

ライブコンサートでは、ここまで彼はやってしまった。
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「WON'T BE LONG feat. NEVER LAND」 キッズに混じって踊る


ソロとのダンス「DANCER'S ANTHEM」 全員のメンバーの振りで踊る


「ちっちゃいATSUSHI」で、「Lovers Again」 歌ってしまう。


そして、「Choo Choo 岡村TRAIN」、「オカザイル」(OKAXILE) やっちゃった。

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ナレーションの木村さんなんかが、
すぐ「突然」とか、「いきなり」などとハプニング的な言い方をしているが、
もちろん、予定どおりの展開なんではあろう
そうでなければ、岡村さんに照明がきちっと当たるはずもない。
(一本の照明をあてるのだって、
照明屋さんにしてみたら、けっこうな作業を事前にしなければならない。)

ただ、そうは言っても、
このメニューを実現させるためには、
37才という年齢はかなりきつかったはず。
もう10年前にスマップのコンサートに乱入したあの若い体力は残っていない。

それでも、岡村さんは踊っていた。

取り組み期間の1ヶ月あまりにどれだけのことを彼はやっていたのだろう?

好きだからできるのか?

お笑いとしてのプロ根性がなせるワザか?

たまに、観直すと、どういう訳か笑いながらも感動させられてしまう。

10年間、よくやってきているもんだ。



そういえば、髪型まで坊主にした岡村さんが「Lovers Again」を歌い出すシーン
(そこそこ歌も上手だった)で、
結局はATSUSHIと岡村さんとのマイクの奪い合いとなったりもしていたが、
ふと思えば、この場面なんかも彼らのここ数年の歴史の上になりたっている。

何がって?

8年前、「ASAYAN」という空恐ろしい番組があった。
番組制作サイドは、「夢のオーディションバラエティー」と称して、
当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのあった小室哲哉やつんく♂などがプロデュースして、
鈴木亜美やモーニング娘など数多くのアーティストやタレントを大量生産していた番組だった。

その番組の企画として、1999年、「男子ボーカリストオーディション」という
全国各地で何万名という応募者をふるい落とし、
選びぬいてボーカリストを選考するというものがあった

その最終審査に残ったのが

松尾潔
CHEMISTRY(川畑・堂珍)
ネスミス(元STEEL)
ATSUSHI(EXILE)
藤岡正明


このときは、堂珍の人気がものすごく高くて、
堂珍の相棒を誰にするかというところまで詰められていき、
いろんな組み合わせのデュオが出現していた。
もちろんATSUSHIと堂珍の組み合わせもあり、これがけっこう良かった。
今にしてみれば、CHEMISTRYとEXILEの合体みたいな状態だった。
個人的にはこのデュオだと品質の高い楽曲が生まれるのにと思っていたけれども…。

そして、この時の司会が岡村と矢部だったわけだ。

ちっちゃなことにも歴史がある。

2001年に、「ZOO」のながれをくむHIROさんが、
ダンスパフォーマンスの融合を目指した7人組のヴォーカル&ダンス・ユニットを結成し、
EXILEのスタートとなった。

ちなみに、知り合いの中国系カナダ人が教えてくれたのだが、
EXILEは台湾や中国では「放浪兄弟」と言われているらしい。まっ、どうでもいいが。

そんな二人が、
時を経て同じコンサートの舞台で、
おふざけでマイクの奪い合いのパフォーマンスをしている。

時の流れみたいなものも妙に感じつつも、
彼の努力の果てにたどり着いた最後のオカザイル
「Choo Choo 岡村TRAIN」を観てしまった。

いやはや…、
芸人っていうのは、きっと30代でお笑いのピークをむかえる。
体をはることも、時代やその空気に対する反射神経も
30代までなのではないかと思う。

37才の岡村隆史。

ステージに突然現れた岡村さんを見て、
テレビ画面、右上のワイプで、矢部曰く
「わっ、ちっちゃなおじさん、出てきはった!」などというパターンは、
いつまでできるのだろう…。

他人事ながら心配だ。





男という者に対して、
世の中は、「強い男」や「史上最強の男」を要求することがある。

また、同じくして、女という者に対しては、
「美人」や「絶世の美女」などという評価をしようとしてしまうことがある。
そのどちらにしても、
人間がつい勘違いしてしまっている「幻想の産物」にすぎない。
でも、人はそれに振り回されてしまう…。

さて、
今年の男性が好きな女優ランキングで、伊東美咲は第2位だった。
ただし、女性が好きな女優ランキングでは、
なんとベスト10位にも入っていない。圏外だった。

この差はいったい何だろう?

仲間由紀恵の男性の支持が1位、女性の支持が3位だったことと比較しても、
あまりにも極端な結果となった。
その背景には、
女は「女が行う不自然な言動や姿に対して強烈に敏感になること」
にあるのは言うまでもない。

きっと、伊東美咲は、
おそらく現在までかなりの工夫と努力を重ねているにもかかわらず、
人工的な不自然さを感じさせる女優なのだ。



伊東美咲は、1977年生まれなので現在30才。
女優としても、
女性としても難しい時期にさしかかってきている。
アサヒビールイメージガールや、
「CanCam」の専属モデルをしていたのは、
22才の頃。
急速に人気が上昇し、
すぐにテレビのちょい役の仕事が舞い込んできた。

身長171センチ、
スリーサイズはB83.W60.H87?というプロポーションを利用して、
次第にテレビ画面に登場する回数も増してきた。
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■映画
模倣犯(2002年)黄泉がえり(2003年)呪怨(2003年) ナインソウルズ(2003年)
海猫(2004年)電車男(2005年)
釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪(2005年)
椿山課長の七日間(2006年)ラストラブ(2007年) Life 天国で君に逢えたら(2007年)


■テレビドラマ
ラブコンプレックス(2000年)新・お水の花道(2001年)
ビューティー7(2001年)水曜日の情事(2001年)
ごくせん(2002年)ランチの女王(2002年)逮捕しちゃうぞ(2002年)
東京ラブ・シネマ(2003年)クニミツの政(2003年)
愛し君へ(2004年)ホットマン2(2004年)
タイガー&ドラゴン(2005年)電車男(2005年)
危険なアネキ(2005年)サプリ(2006年)
山おんな壁おんな(2007年)


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それにしても、「タイガー&ドラゴン」のめぐみ役もそうだったが、
その一本調子の演技は、なんともはや目も当てられないほどの下手さ加減だった。



人によっては、「顔がいいからセリフまわしは単調だってかまわない」
という意見もあったぐらいにして、
結局、
伊東美咲は「電車男」のエルメスとして登場することとあいなる。
通常キモイと言われてしまうアキバ系の主人公が恋をして、
最後にはお嬢様のエルメスの愛を獲得する物語。
これって世の自信のないタイプの男にっては、
もってこいの夢物語だった。
現実の扱いにくい女たちに比べて、なんとも都合のいい話だった。
だから、そんな男たちにとって、
エルメスこと伊東美咲は一種の女神にも感じられていたことだろう。
「電車男」でのエルメスとしての伊東美咲は、
演技力がなかろうと、そのドラマの設定に支えられて輝いていた。
アキバ系男子が好む素敵なフィギュアみたいな伊東美咲だった。

ただ、芸能界の恐ろしいところは、当たり前のことではあるが、
人気の推移にどうしても左右されることだ。

以下、ご覧の通り「危険なアネキ」までは平均視聴率もなんとかなった。
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「電車男」      21 %
「危険なアネキ」   20.8%
「サプリ」      14.2%
「めぞん一刻」     12.1%
「山おんな壁おんな」 12.1%

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「危険なアネキ」では、
「電車男」とは一転して、
キャバクラ嬢という役柄でも、
いわば可愛い着せかえ人形みたいなもので、
各1話の中で、やたらとお色直しをさせる作戦でくぐり抜けることができた。

しかし、
そんな程度では昔のアイドルを売り出すプロジェクトみたいなレベルだ。
本質的な解決にはまったくなっていなかった。

伊東美咲の周りには、不幸にも優秀なブレインがいないのではないだろうか。
売り出す進路を誤っているとしか思えない。

「サプリ」などは、本当はいい内容になるはずだったのに、
あの話の精度をあげることに対して、
どっかでだれかが早い段階で妥協していたようにも感じる。

惜しい。本当に残念だった。

結局、
それから現在までの2年間、
ドラマに映画に多数出演し続けているわりには、低迷してしまっている。

福島県いわき市出身、血液型はA型で、
「大阪千代田短大 幼児教育科」に進学した。 
在学中にスカウトされ、モデルの仕事も始めてしまうこととなった。
学業とモデルの仕事の両立に悩んでいたが、
成績優秀で保母資格や社会福祉主事などの免許も取得している。

ようするに馬鹿じゃないのだ。逆に努力家の頑張り屋なのかもしれない。

気性も強いのだろうし、負けん気も強いのだと思う。
 
勝手な推測だが、芸能界にいるからには、
女優としての№1を伊東美咲は目指しているのだろうと思うし、
だからこそ、そのゴールのためにはけっこう何でもするのではないかとも思われる。
 
美しいと言われている「顔」にしても、
芸能界に入る前に整形したのでは?とまことしやかに噂されている。
(目とか、鼻とか、あごのライン)
高校時代の写真と明らかに違うとは思うものの、
そういうことはたいした問題ではない。
むしろ、人間が行う努力や取り組みの一つに過ぎない。
 


初期頃の「海猫」の撮影では、
女優としてのステップアップのために脱ぐ決意を固め、
実際、かなりのきわどいベッドシーンも撮ったそうなのだが、
彼女のやっていたCMのスポンサーサイドからのクレームで、
実に中途半端な映像しか編集できないことになったらしい。いやはや

視聴率低迷にあえいで、
「山おんな壁おんな」でコミカルな要素(貧乳、津軽弁など)に挑戦したものの、
これも中途半端に終わって、女優としての立て直しができなかった。

あともうちょっとなのに、
何かが足りないという不完全燃焼感が、いつも彼女につきまっている。

最近で有名な話としては、
「働きマン」の主演候補に入っていながら、
「演技力不足」を理由に菅野美穂に主役を奪われたという。

悔しかったと思う。

すべてにおいて「中途半端」なままの芸能活動となっている。



最近作の映画にしても
「ラストラブ」も「Life 天国で君に逢えたら」も
安易に浅く終わってしまった。

焦るだろうし、もがきもするだろう。




そして、ここに来て例の結婚話すら浮上してきている。
 
いろんなところで紹介されているので、簡単に言うと、
元ラグビー日本代表でスポーツジムを経営するA氏と、
約2年間にわたって交際し、芸能関係者の多くが、来年には結婚とみていたわけだが……。
という話。

そして、それを踏まえて、どこぞの芸能レポーターなんかは
「伊東は1月スタートのTBSの主演ドラマ「エジソンの母」に勝負をかけているはずです。
ドラマで高視聴率を稼ぎ、結果を出し、伊東本人が納得した上で、
来春、A氏とゴールインすることを考えているのではないか」
などと、もっともらしくうがった意見ふうに語ったりもしている。

本人だって、
そんなふうな言われ方をしているのは充分知っているのだ。

個人的に思うには、
伊東美咲は自分の表現に無意識のうちに抑制をかけてしまっている。
それが、人工的に見える原因だと思う。

しかも、
現在にいたるまで、きっと自分の心にまつわることと対峙しないで、
スタイル・容貌・ファッションなど外側のことに努力をかたむけてきたのではないかとも思う。
(あの体型を維持するのも容易ではないだろうし、
常人よりはずっとストイックな節制も続けているのではないかとは思うが)

「何かが足りない、演技力不足」の原因の根本は、
演技にまつわるスキルだけでなく、
これまでの役作りにおいては、
なんらかの自分のコンプレックスから逃げてきてしまっていることにある。
自分の感情を萎縮させてしまう最大の敵、それが役者にとってのコンプレックス。
何がどうコンプレックスなのかは分からない。
伊東美咲には、
自分でももしかしたら気がついていない「心のストッパー」があり、
常に無視してきたかのようにも思える。

でも、
それとの対決なくして、
伸びやかで上手いと言われる演技は生まれない。

演技とは、
自分の感情をコントロールしながらも、役柄の心に入り込むことなのだから。


1月スタートのドラマ「エジソンの母」

天才的な少年の質問とその成長にむかう先生の役だそうだ。

今までとは根本的に違う伊東美咲を観てみたいと思う。






今年の女性が好きな男優の1位は、オダギリジョーであった。
ちなみに、男性が好きな男優の部門でも1位なので、
堂々の総合優勝ってな感じである。

「どんな役でもこなせる俳優だ」とか、
「個性的な演技がスゴく格好良い」
「想像もつかないような役柄や演技で、私たちをびっくりさせてくれる」
などなど、もう女性ファンたちの絶賛をうけている。

オダギリジョーさんですかぁ。
なるほど、活躍していますね~、確かに。やたらと凄い状態ではあると思う。
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「血と骨」2004年
「パッチギ!」2005年 「イン・ザ・プール」2005年 「オペレッタ狸御殿」2005年
「メゾン・ド・ヒミコ」 2005年  「SHINOBI 」2005年
「THE 有頂天ホテル」 2006年 「ブラックキス」 2006年「BIG RIVER 」2006年
「 ゆれる」 2006年
「蟲師」 2007年 「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン」 2007年
「転々」 2007年

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というような映画の仕事に加えて、テレビドラマも入ってくるわけで…



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NHK大河ドラマ「新選組! 」2004年
「不機嫌なジーン」2005年
「新選組!! 土方歳三 最期の一日」 2006年 「時効警察」 2006年
「帰ってきた時効警察」2007年

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この人もまた、
殺人的なというか異常な仕事量をこなしていると言わざるえない。
芸能界の売れっ子というのは、よほどの体力の持ち主でないとやってけないのだろう。
その仕事であるそれぞれの役柄も、
通常の俳優よりずっとエキセントリックなタイプの人物像が不思議と多い。
1本演じるだけでも、そうとう疲れ果てそうなものばかりだ。
なんというか
見かけによらず働き者というか、
とにかく過労死してもいいぐらいの分量をこの3年でやりのけている。




オダギリジョー、1976年生まれなので、現在31才。

オダギリ ジョーは、芸名だが、本名は「小田切 譲」!?
とりあえず漢字をカタカナにしただけのものだったりする。
(譲を「ゆずる」と呼ばれたくないためらしいのだが…)

しかも、岡山県作陽高等学校で高校生クイズの出場の後、卒業。
カリフォルニア州立大学フレズノ校を休学というナゾの経歴の持ち主でもある。

もうこの段階で、この人はちょっと…変かもしれない的な匂いが漂いはじめてしまう。

オダギリジョーは、見るからに不思議な男である。
2005年の第28回日本アカデミー賞では、
片側だけモヒカンスタイルという髪型で登場したのもかなり鮮烈だった。

その上、翌年の日本アカデミーでは奇抜なヘアスタイル
(乱雑に4つに結わえた髪型)で登場して、
その年の最優秀助演男優賞を獲得した堤真一から
「受賞の喜びよりもお前の頭、何や!?」と言われたりもしている。

なんともはや、妙な人なのである。(そのまた翌年は、変なアフロでした)

オダギリジョーというお方の最大の特徴は、
その「困惑した表情」にあると思う。

なんだかいつも困っているような表情が独特なのだ。

確かに、いい演技もするし、
複雑な表現をさらりとこなす演技派であり、ちょっと天才的な空気感をもっている。

でも、なんだかいつも困った顔を彼はし続けている。
おかけで、周囲もやや困惑気味に彼に接しているようにも思える。



振り返れば、もう忘れ気味になってしまっているが、
オダギリジョーのデビューと言えば「仮面ライダークウガ」だったのだ。

当時、イケメンヒーローなどともてはやされたが、
特撮ヒーロー物の主人公などはもともと本人にとって不本意だったという。
またもや、困惑。

さらに、その「クウガ」の設定が、
人を守るためとはいえ、拳を振るう事を「いい気持ちはしない」と嫌う
という実にめんどくさいタイプの主人公であったりもした。
なおさら、困惑。

本人の意志はどうだかは知らないけれども、
困惑気味の表情が通常ベースのオダギリジョーには、
ぴったりのスタートだったのではないかと思う。

そういえば、
もとももと思いかけずに役者になってしまったのも、
カリフォルニア州立大学フレズノ校に入学の際、
本当は映画監督を志望していたのに、
入学願書の記入ミス
(願書の中に「drama」の文字を目にしたとたん、これが監督養成コースだと
おもいっきり勘違いして、マークを付けてしまった)により、
困惑しながらも俳優コースを受講したことに端を発している。

なんともはやではあるが、
これもまたまた結果的にはそれが良かったのではないかと思う。

さまざまな監督たちが、
その困惑気味の複雑な表情を持つオダギリジョーに興味を抱き、
オファーをしてきた。
でも、個人的に、
もっとも鋭いキャスティングをしたのは、
ライフカードのCMプロデューサーなのではないかと思う。
(もう終了してしまって、あんまり見ることはできないが)
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例えば、
オダギリジョー出演のライフカードCMで、
遂にオダギリに部下が!フレッシュマン来たる編
まったくダメダメの後輩を前にして、
3枚のカード「説教」、「理解」、「罵倒」、「我慢」じっと困惑しながら見つめて
オダギリの切り札はどれ!
「どーすんの!?オレ!」

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「マドンナ」編では10年ぶりの同窓会に出席したオダギリ。
美しい初恋の相手(桜井幸子)を前にして
3枚のカード「冒険」、「友情」、「封印」をじっと困惑しながら見つめて
昔のマドンナ(桜井幸子)と再開!二人の恋の行方は!?
「どーすんの!?オレ!」

-------------------------------------------------------------------

「転機到来」編では、友人に、上司に、ヘッドハンターに
人生の選択を迫られたオダギリジョー。
オダギリジョーが選択するカードはどれ!?
「転職」「独立」「昇進」
3枚のカードを必死に困惑しながら見つめて
「どーすんの!?オレ!」

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昔、「CF愚連隊」(喜多嶋隆 著)
(たった30秒のフィルムに体をはって行くという小説)があったが、
CMを企画する人間というのは大したもんだ。

よくぞ見抜いた、という感じである。お見事な連作だ。

オダギリジョーという人間の資質と商品がまさにピッタリのコンセプトになっているし、
それぞれが本当に映画1本分に匹敵する名品ではないかと思う。



さて、
最近作の東京をぶらぶら歩くオダギリ出演の映画「転々」でのインタビューで、

「街でみかけた一番変な人はだれ?」と

質問された主演の三浦友和は、

「撮影現場で見かけたことがあります。
(オダギリを見て)特別な美意識をもっていらっしゃる、
オダギリ君のもののこだわり、考え方すべて、いい意味での変人です」

と語っている。

うーむ……、

何度も書いて何なんだが、オダギリジョーはけっして「変人」などではなくて、
むしろ、ただひたすらに「困惑」しながら生きている人なのではないかと思う。

その証拠というわけでもないが、、
「情熱大陸」で取り上げられた時の話で、

カンヌ映画祭授賞式でフランスを訪れたオダギリは、
愛用のカメラを手放さずしきりにシャッターをきっていた。

「自分はなぜ生まれてきたのか?小さいころからずっと考えてきた。
そして僕のたどり着いた結論は『モノを創る』ということだった。」(本人 談)

このオダギリの言葉が印象的だった。

最近では、
機会があれば,
自主制作の短編映画を製作し、何本かはすでに発表もしている。

まったくもって、オダギリジョーは得難いキャラクターだと思う。

すでに日本では欠かせない俳優でありながら、
いまだに映画監督への夢も捨てきれない彼。

「小田切譲」という本名は、けっこう監督の名に似つかわしい。

「オダギリジョー」という芸名は、異色な味のある演技派スターに似つかわしい。

さて、2つの名前のカードをじっと困惑しながら見つめて、

「どーすんの!?オレ!」
とでも言いそうな気がしてならない…。







今年の「男性が選んだ好きな女優」の1位は仲間由紀恵だそうである。
※ちなみに「女性が選んだ好きな女優」では3位だった。

「美人なのに気さくで明るい。
ドラマや映画の中で彼女が出ると華がある。
CMでみせるコミカルな所も可愛い。
黒髪に大きな瞳がジャパニーズビューティーを感じさせる」

「『ごくせん』、『TRICK』で見せた面白い役も、
『功名が辻』などで見せているひた向きな役も全部こなせてしまうのがすごい」
という男の人たちの賞賛の声。
ドラマ、映画、CMなど、
あらゆるメディアで表現されていた彼女の魅力が、直球で男性陣の心を射貫いたのだろう。

特に、CM業界内では、
「仲間が出るコマーシャルは売り上げが伸びる」
という都市伝説的な声もよく聞かれる。
仲間の勢いはものすごく、松下電器、KDDIau、資生堂、日清食品などなど、
あらゆるジャンルからオファーもかかり『CMの女王』とも言われていた。




ただ、個人的には、資生堂白ツバキなどのCMで、
白いコートを着て長い黒髪を風に揺らして微笑んでいる仲間由紀恵の
その笑顔に、違和感を感じる。

auなどのコマーシャルでも、
セリフのあるヴァージョンはいいのだが、
プールサイドで水着の仲間由紀恵が無言で微笑む(今年の夏に放映されていた)などは、
なんとなく気色悪いし、なんといってもぎこちない。

ようするに「いかにも私は美人でしょ」みたいな感じでおすまししたり、
微笑んだりしている仲間由紀恵に違和感を感じてしまうのだ。
どうしてなんだろう?



仲間由紀恵は、1979年10月30日生まれの現在28才。

本名も仲間由紀恵で同じ。

沖縄県浦添市出身で、5人兄弟の末っ子。

尊敬する人物は歌手の工藤静香で、
彼女の生き方を「人生の目標」にしているらしい。
プロダクション尾木を紹介された時も、
憧れの工藤静香の所属事務所だったことに縁を感じ上京を決意したという。

仲間は『TRICK』で注目を集める以前は、
アイドルタレントとしては実に中途半端なポジションにいたらしく、
とりあえずCDを出してみたり、アニメの声優などもしつつ、
ドラマのちょい役にも出演していた。
初期の「踊る大捜査線」でも、
犯罪の被害者となり口がきけなくなってしまった少女という1話限りの脇役などもしていた。

ところが、ドラマ『TRICK』の山田奈緒子役に抜擢される。21才だった。若いねぇ。
上田次郎(阿部寛)との珍妙なコンビで、
一見神秘的なミステリーを解決していくこととなった。

「お前のやったことは、全部お見通しだ!」
ドラマ後半で、仲間さんの決めぜりふではあるが、これがコミカルで可愛いかった。

このセリフも、勝手にどんどん進化していった。
「お前のやったことは、全部まるっとお見通しだ!」
「お前のやったことは、全部すべてまるっとスリっとゴリっとエブリシングお見通しだ!」

いやはや、いいですねぇ。
(※ただし、最近は、仲間由紀恵自身が28才にして大女優化してきたので、こんなセリフもちょっと似合わなくなってきているのが悲しい。)

ともあれ、
こんなセリフが言えるようになって、
仲間由紀恵が本来の仲間由紀恵になったというわけである。
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2000年、ドラマ『TRICK』の山田奈緒子役(主演)
2002年、ドラマ「ごくせん 」に主演、山口久美子役。通称ヤンクミ。
      映画『TRICK 劇場版』では初公開でその週の映画興行成績第1位となる。
2005年、「第56回NHK紅白歌合戦」で司会を務める。
2006年、大河ドラマ『功名が辻』に山内一豊(上川隆也)の妻の山内千代役で主演。
2006年、「第57回NHK紅白歌合戦」で紅組司会者として2度目の紅白司会を務める。

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ということで、仲間由紀恵の快進撃は現在進行形である。

さて、仲間の性格について、
「控えめな性格で、あまり目立ったことが好きではない。
よく言えば静かな性格、悪くいうと他人にあまり興味が無いタイプ」と、
周囲の人は語っているらしい。



思うに、これも適当な推測だが、
「仲間由紀恵は、美人やいい女を無理して演じているのではないか?」と思う。

しかも、そのいい女を上手に演じきれない自分も感じているのではとも思う。

『TRICK』の山田奈緒子や
「ごくせん 」でのヤンクミとしての演技は、
実に伸び伸びとやりやすそうに演じているが、

『功名が辻』の山内千代役や
『大奥』の絵島役では、
無理矢理背伸びしながら
やっと演じているという空気をどうしても感じてしまう。

仲間と仕事を共にしたスタッフたちが
『仲間が他のタレントたちと比較して、現場で弱音を吐かない』
と口を揃えるほどの、根性の持ち主なのだそうだが、
そんな彼女でも『功名が辻』では、
大河ドラマにおける女性の主役では
最年少というプレッシャに押しつぶされそうになっていたという。
この大河ドラマの収録の際、共演者、スタッフに悩みを言うことができずにいた。

相談相手に困って、結局、先輩の阿部寛に演技についての相談をしていたらしい。
(阿部寛の結婚ということで、最近、その話をインタビューで仲間自身が言っていた)

これもまたまた推測だが、
ここでも「いい女(千代)と自分とのギャップに悩んでいた」のではないかと思うし、
ハンサムでいい男から実力とおかしみのある味のある男へ見事にスライドした阿部寛に
相談というのも、ある種適任かもしれない。。




また、
『ごくせん』で苦労したことはと聞かれて、「怒る演技」と言っている。
理由は日常生活で怒って声をあげたことがなかったためということで、
確かに実像の仲間由紀恵を考えるとさもありなんという感じではある。

仲間由紀恵のお父さんは
遠洋漁業乗組員なのだそうである。
そのせいかどか分からないけれども、
なんと仲間由紀恵も2級小型船舶操縦士の資格を持っていたりもする。
そのうえ特技は琉球舞踊!(舞踊のレベルは師範代レベル!)

お笑いが好きで、スタジオで悲しい涙溢れるシーンの撮影直後、
控え室でダウンタウンのDVDを観て豪快に笑っていたという。(友人の島谷ひとみ 談)
そんなお笑い系の要素がもともと体にあるものだから、
コメディーの要素のある役柄にはすぐ入り込めるが、
逆に気取った「美人」とか「大人のいい女」などを演じると無理が出る。
見ている女性層はそこは見逃さない。

そういえば、「女性が選ぶ好きな女優」の
1位は篠原涼子、2位は深津絵里、そして、3位が仲間由紀恵であった。

男が選ぶと1位で、女が選ぶと3位。

女性の選択基準は、
自然体での演技力または、仕事をしている無理のなさという順なのだろう。

視聴者である多くの女性たちは、
気取ったいい女を無理矢理演じている仲間由紀恵の足下を
簡単に見抜いている。
しかも、
その底の浅さを理解してもまた逆に応援していたりもする。
ついでに、男たちが選ぶ基準とは違う意味で、第3位を与えているにちがいない。
きっと、それは、
ふだん「いい女」を演じる時の違和感というかぎこちなさを
実は、自分たちも現実の中で仲間由紀恵と同じように共有しているからだと思う。


まことに恐るべきは女性の無意識の眼だ。


さて、今日はクリスマス!

こちらは、すでに雪が静かに降り始めています。

降る雪に、光あふれ、

降る雪に、平和満ち、

新しい明日への願い…。

どちらさまも素敵な1日を!

メリークリスマス!





「女性が好きな女優」の1位は、
篠原涼子なんだそうだ。

「大人の女って感じで、綺麗でカッコいい」
「綺麗で、雰囲気もあり、演技も上手」
なんてな女性たちの声と支持を受けて、
堂々の今年の1位になっている。

凄いものだと思う。

「何がって?」
それは時の流れによるイメージの変化と
人気の推移というやつがである。

かつて篠原涼子は女性層からかなりのバッシングを受けていた時期があった。

あの頃、
そう、篠原涼子が役者ではなく歌手として世の中に出てきた頃…、
1994年7月、
小室哲哉プロデュースによる篠原涼子 with t.komuro名義で
『恋しさとせつなさと心強さと』(ストリートファイターII MOVIE』の主題歌)を発表して、
あっという間に、200万枚を超えるメガヒット歌手となっていた。

まだ、21才だった篠原涼子にはいつもスポットライトが燦然と当たっていた。

今考えるとそんなに歌も上手いという訳ではなかった。
ただ、小室哲哉が全盛をむかえていた時期であり、
彼がプロデュースする楽曲はどれもがヒットしてしまうほどの神がかっていた時代だった。

その渦の中に篠原涼子もいて、
発言などもつい調子にのってしまっていた瞬間があったように思える。

それを女性は見逃さない。
女性ファン層というのは、
恐ろしいものですぐさま女性週刊誌からスタートしてバッシングが始まった。

やれ鼻がでかいだの、
眉が太くて気持ち悪いだの、
唇が厚ぼったくていやらしいだの、
篠原の発言の裏はこうだのあーだの
こんな悪口を篠原は言っているとかなんやらかんやらエトセトラ…。
ひどいもんだった。

彼女の不遇の時代のスタートである。

人気は低迷し、歌手としての仕事もかからなくなった。

虚像である自分の姿をバッシングされる毎日…。

本当は、気取ったアイドル歌手ではなく、気さくな性格だったし、
母親を2才の時に交通事故で失っているため、父親の男手で育てられた。
したがって、兄弟や父のためにと自然に料理も上手かったりもする。
天然ボケで、おっちょこちょいのためによくドジをする。
自然体で、気取らない。
でも、そんなことはテレビ画面にはあらわれない。

それからほぼ10年の歳月が流れる。

気がつけば、彼女は役者になっていた。
ドラマの脇役としての出演が続いていた。人気も徐々に回復。
やがて、主役の機会が訪れた。
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anego(2005年、日本テレビ)
アンフェア(2006年、関西テレビ)
花嫁は厄年ッ!(2006年、TBS)
アンフェア the special コード・ブレーキング~暗号解読(2006年、フジテレビ)
ハケンの品格(2007年、日本テレビ)
※2005年には、市村正親と結婚というのも良かった。


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こういう流れを見ると、
やっぱり人間っていうのは不思議だなと思わざる得ない。

本人にとっては、あの不遇な10年間こそが、
彼女のプラスのイメージを培ったものであり、
ここでの日々が、主演している役柄のイメージの助けになっている。
また、その役柄のイメージでなおさら加速的に
新しい「篠原涼子」のイメージが築き上げられた。



『anego』では、
野田奈央子という30代の独身美人OL?という役柄。
30代のOLの人生観(結婚、仕事、家事など)についての悩みを抱えつつ生きる女性の典型的なイメージを担う。




『アンフェア』では、
女性刑事雪平夏見。
彼女の部屋は、女性とは思えないほど部屋が片付いておらず、
その部屋でしばしば全裸で寝ている。
しかし、推理力や格闘術、射撃術には長けており、検挙率は捜査一課ナンバーワンを誇る。
という、孤高に生きる女のイメージを担う。




『ハケンの品格』では、
派遣社員として特Aランクの評価を受ける大前春子の役柄。
3ヶ月契約で、丸ノ内にある食品会社『S&F』の営業事業部マーケティング課に雇われ、社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマを淡々とこなし、退勤時間になればさっさと帰ってしまう徹底ぶり。
仕事のできるクールなイメージだが、やっかいごとに巻き込まれ、結局手助けしてしまう。

※ついでに超難関の資格を26個も持っており、「クレーン運転士」、「油圧ショベル」、「ロシア語会話」、「昇降機検査」、「助産師」、「剣道四段」、「普通自動車第一種免許」、「大型自動車第一種免許」、「犬訓練士」、「看護師」、「食品衛生管理者」、「調理師」、「ふぐ調理師」、「理容師」、「エステティシャン」、「初生雛鑑別師」、「危険物取扱者」、「核燃料取扱主任者」、「あん摩マッサージ指圧師」などなど、各ドラマの後半で「~資格を持つ、おーまえ春子です」なんてなセリフを言う。
あまりにもあり得ないのだが、その「ありえなさ」が個人的には楽しみだった。

というわけで、一目瞭然のことではあるが、
この3年で、
新しい今の女性たちに受ける「篠原涼子」のイメージが作られたというわけだ。
本人の実像ともオーバーラップする面もあって、
歌手時代よりずっと居心地良い状態になっているはずであり、
他人ごとながら嬉しい限りである。

これも凄いことだと思う。

「何がって?」
女は、女が行う「嘘像の表現(アイドルなど)」には厳しく、
女性本来の実像に近いものについては自分のテリトリーの一部のように感じて、
認め合うという無意識的な力が働くということがである。非常に鋭くて、温かい。

現在では、女性層を中心にして、
「演技力に定評があり、演じる役の幅が広い事が大きな特徴だ」
と言われるようになっている。

今では当然のごとく、
OLなどの女性層からもっとも親しみのおける先輩のような存在として認知されている。

グータンなどのMCなんかでもその本領が発揮されてきた。

さらには、産業能率大学が新入社員に対して行った調査では、
「新入社員からみた女性上司の理想像」の第一位にもなっている。

ちょっと「anego」的なイメージが過度になってきているのかもしれない。

本当の意味で、
さらに自然体の篠原涼子でいてほしい、そう願う。



『SP』(第8話 警護四係に合流せよ)を観た。
これは、これまでの中でももっとも良くできたものになっていた。

SP訓練所で行われていた実践警護訓練も気が利いていた。
井上(岡田准一)の能力の萌芽を上手に表現していたし、
警察のSP養成所で、
初めて出合う 尾形総一郎(堤真一)と井上薫(岡田准一)のシーンの出来がいい。

西日のあたる夕暮れ時の教室で、
尾形が問いかけ、井上が答える。
その絶妙な会話の間が良かった。

尾形は学生時代に、
井上の両親殺害の事件の現場に立ち会っており、その真相を探るため井上の両親を殺したテロリストを追求している。
「SPは金にもならない、危険だけの仕事。なぜSPになりたいのか?」、
そんな尾形の問いのバックには
「亡き王女のためのパヴァーヌ」が効果音として静かに流れていた。

品がいい。そんな中での過去のフラッシュバック。

都内某所の刑務所面会室。
尾形が山西と面会していた映像。
山西は今から20年前、
麻田現総理を殺害しようと試み、
その際に犠牲者となった井上の両親を殺害した張本人、その不気味な微笑み…。
堤真一の静かで味のある演技がなかなか深みがあってよかった。

また、退勤間際に、SPの笹本絵里(真木よう子)・山本隆文(松尾諭)・石田光男(神尾佑)
の3人が行うちょっとしたやりとりも上手に仕上がっていた。
そのやりとも3回の「重ね」でやったのもよかった。
ついでに、
警視庁警備部警護課庶務係の原川(平田敦子)の怪演も良くなってきている。




さてさて、
それにしても、
堤真一さんはいつの間にか味のある演技をする俳優になってきている。
2000年のフジテレビで放送された『やまとなでしこ』で
松嶋菜々子の相手役をしていたのが懐かしい。結構人気が出て、知名度もあがった。
数学者を目指して留学したものの、
結局、
その夢を中断して母が営む潰れそうな魚屋を支えようとする木訥な青年、
中原欧介の役柄がぴったりで良かったなぁ。

上昇志向の強い松島菜々子にすげなくされても、
誠実に愛し続けるところが健気で、
捨てられた子犬のような表情を見せる堤さんの演技が光っていた。
とりあえず、
心よりお金が大事と考える桜子(松嶋菜々子)が、
『お金では買えないたった一つのもの』を見つけるというお話だった。
当時の月9ドラマらしい、やや下世話なドラマであったともいえる。

あれからもう7年
テレビの仕事だけでもすでにこれだけの役柄をこなしてきている。
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やまとなでしこ(2000年、フジテレビ) - 中原欧介 役
忠臣蔵1/47(2001年、フジテレビ) - 浅野内匠頭 役
恋ノチカラ(2002年、フジテレビ) - 貫井巧太郎 役
ランチの女王(2002年、フジテレビ) - 鍋島健一郎 役
大河ドラマ武蔵 MUSASHI(2003年、NHK) - 本位田又八 役
GOOD LUCK!!(2003年、TBS) - 香田一樹 役
ビギナー(2003年、フジテレビ) - 桐原勇平 役
恋におちたら~僕の成功の秘密~(2005年、フジテレビ) - 高柳徹 役
HERO特別篇(2006年、フジテレビ) - 津軽保 役
セーラー服と機関銃(2006年、TBS) - 佐久間真 役
SP(2007年、フジテレビ) - 尾形総一郎 役


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映画の仕事だって、この3年間で多数出演している。
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着信アリ(2004年) - 山下弘 役
ローレライ(2005年) - 朝倉良橘 役
フライ,ダディ,フライ(2005年) - 鈴木一 役
姑獲鳥の夏(2005年) - 主演・中禅寺秋彦 役
ALWAYS三丁目の夕日(2005年) - 鈴木則文 役
地下鉄に乗って(2006年) - 主演・長谷部真次 役
舞妓Haaaan!!!(2007年) - 内藤貴一郎 役
ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007年) - 鈴木則文 役
魍魎の匣(2007年) - 主演・中禅寺秋彦 役


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いやはや、これはもう大したものである。
日本映画に欠かせない人材になりつつあるのではないだろうか。
週刊誌などでは、小雪と付き合っているとか、いないとかが取りざたされている。
まっ、どうでもいいが。

最近では、映画『魍魎の匣』の宣伝中。
京極夏彦のデビュー作でもある『姑獲鳥の夏』(2005年)に次ぐ第2弾というわけだ。
第1作目の『姑獲鳥の夏』はいまいちだった。監督が実相寺昭雄さんだったというのも大きな理由のひとつかもしれない。
しかも、京極夏彦といえば、やたらと分厚い推理小説を書く作家だし、一部のファンは好むかもしれないが、長いわりには面白くないという印象がある。
マニア好みの作風です。
どだい読みにくいタイトルを好む、エセ博学(失礼)の京極さんなので、不安が募る。
大丈夫だろうか?
ともかくそれでも第2弾がやってくる。
今回の監督は原田眞人さんなので、期待できるのかもしれない。
■ストーリー----------------------------------------------------------
戦後間もない東京で、
美少女連続殺人事件が発生。
引退した元女優・陽子(黒木瞳)の娘も姿を消し、
探偵の榎木津(阿部寛)が行方を追うことになる。
一方、作家の関口(椎名桔平)と記者の敦子(田中麗奈)は、
不幸をハコに閉じ込める教団に遭遇。
榎木津、関口、敦子らはそれぞれの謎を胸に、京極堂(堤真一)の元へ集まってくる。

※堤さん以外のキャスト
探偵・榎木津役(阿部寛)

京極堂の妹・敦子役(田中麗奈)

作家・関口役(椎名桔平)

元女優・陽子役(黒木瞳)

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クランクアップのインタビューで堤さんが
「監督が変わるだけで同じ人物がこんなに違ってくるものなのか?
と思うくらい大きく変わっています。
新しい作品のつもりでいい緊張感を持ってやってます」
と語っている。

そのお言葉を信じて観てみようか。








とうとう「医龍2」が終わってしまった。
一週間の中の大きな楽しみが、
またひとつ消えてしまって寂しい限りだ。
「医龍2」は、大人の鑑賞にたえるドラマだったのに、残念。
まっ、
医療関係者はどう思って観ていたかは分からないけれども、
本当にインパクトのあるドラマだった。

『ガリレオ』のオフィシャルサイトで、
視聴者のメッセージを全部読んでみると、
その感想は、福山くんがかっこいいといか、
「実に面白い」ってなものが多い。

ところが、『医龍2』の同じくオフィシャルサイトでの感想は、
「こんなにはまって観てしまったドラマは初めて」というタイプのものが主流だ。

なぜ、はまるのか?

一話完結型の黄金パターンを繰り返す『ガリレオ』と
難手術を克服するという小さな黄金パターンをしつつも、
しだいに物語が変化発展していく『医龍2』との差がそこにはある。
ようするに「次はどうなるか?」という思いを常に視聴者に抱かせつつ、
ついに物語はゴールにたどり着いた。

『医龍2』は、キャラクターのキズを素材に進んできたドラマでもあった。
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野村博人(中村靖日):対人恐怖症の臨床工学技士、医者との上下関係のトラウマ
外山誠二(高橋一生):エリートの医者の家庭でのコンプレックス、愛情の問題
平幸太朗(佐藤二朗):野心の挫折、論文の改竄、スーパードクターと呼ばれた過去
小高七海(大塚寧々):仕事を持つ女の悲しみ、母としての悲哀

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という個々のキャラクターの過去のキズを癒して、
最後に片岡一美(内田有紀)の過去の履歴が明らかになった。

誠実な医者であり、経済的なことよりも患者を優先したあげくに、疲労と貧困によって、
心臓を病み、高額な心臓移植も受けられないままに死んだ父を見つめてきた過去。
これが、片岡の現在を突き動かす動機にもなっていた。

「目の前の患者がいたら、手を差し伸べる、それが医者だ」
死んだ父の言葉と朝田の言葉が重なる。
結局、自分の行動に矛盾を感じながら片岡は、
かつての父の姿を朝田にダブらせて見守ってきていた…。
だいたいの視聴者がほぼ予想していた履歴だったわけで、
これについて文句を言うつもりはない。ちょっと安易かなぁという気も確かにするが。

ただ、全員の心の傷が解き明かされてしまった寂しさだけが残ってしまう。
それぞれの「キズやコンプレックス」を乗り越える過程を想像するだけでも、
いわば「はまる」原因の一つになっていたのだろう。
うまくできているもんだ。



そして、「医龍2」にはまってしまう最大の原因は「効果音」にある。
これほどセリフの少ない主人公もかつてないというぐらい、朝田はしゃべらない。
その代わりに、バックに流れるその曲は饒舌だ。
ほとんど曲と曲との隙間もないぐらいだ。

通常、舞台などでの演出では、
あるていど曲がない時間帯をつくらないとお客も疲れてしまうし、
くどいと感じられてしまうので、こんなに曲を多用するのは避けるのだが…。

『医龍2』では、これでもかというぐらいに曲を注入している。
画面におけるある種の感情表現をすべて「曲」に背負わせているかのようだ。
だから、朝田がしゃべらなくても、
周りのキャストのセリフと「曲」」で、否が応でも感情を伝えてしまうという手口になっている。
したがって、連続的にその感情が押し寄せてくるので、
ついその流れに飲み込まれてしまう。
それが、『医龍2』にはまってしまう大きなファクターなのだろう。

そのメインとなっているインストルメンタルの曲たちは…
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Red Dragon
緊急事態!一気に集中して、駆け込む手術室。
切開、縫合、てきぱきと動くチームドラゴンのメンバー。激しい曲の中で冷静な朝田。

BLUE DRAGON
いくつかのヴァージョンがあるが、厳しい状況に今まさに立ち向かう瞬間に流される曲。
必死にやり抜く医者に対しての畏敬の念を感じる曲となっている。
後半、晴れ晴れしいイメージに変化する。美しいメロディーラインがやってくる。

spirit
細かな旋律のシンセサイザーの音が流れる。
複雑な思い、複雑な作業、複雑な過去を包む曲でもある。

DRAGON RISES
今回の『医龍2』から多用されている。
一種の戦闘曲。激しさと力強さ、圧倒的に前に進む意志を感じさせられる。

The Origin of Silence
朝田の天才的な術式が進んでいくシーンや難手術が成功に終わる時にかけられる。
オーケストラのサウンドがチームが一丸となって難局を乗り越えた感動を伝えてくる。

Aesthetic
ヴォーカルによる人間としての「愛情」が曲の中にこめられている。ドラマの終わりあたりの病室のシーンによく使われた。

disturb
タイトル通り「disturb」、邪魔。ようするに、突発事態、難手術の上に、新たな問題が発生した瞬間によく使われる。

Rin
これは、木原のテーマといってもいいぐらい、木原のおふざけ・息抜きのシーンにかけられる。軽く明るいタイプの曲。
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さて、もう『医龍2』ともお別れなので、
記念にそんな効果音の曲がどのように配置されて流されてきたかをメモしておきたい。

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前回の軽いダイジェスト…Red Dragon
朝田龍太郎(坂口憲二)のチームの9歳の患者、音部雄太(田中碧海)に、鬼頭笙子(夏木マリ)のチームで心臓移植手術を断念した山野文彦会長(中村まこと)へのドナー心臓が譲られることになった。雄太は松平幸太朗(佐藤二朗)の執刀で生体肝移植手術中だったが、朝田は心臓移植も同時に行うことを決意する。

オープニング… Red Dragon
朝田と松平が手術室に向かう廊下で、鬼頭とすれちがう。
「やりなさい、朝田」とドナー心臓を使うことを許される。

荒瀬門次(阿部サダヲ)「これから最強のチームがそろうよ。」
手術が始まった。… spirit
大人のドナー心臓を子供の雄太に、
しかも、生体肝移植と同時に行うことはとても困難な手術。… DRAGON RISES

酷い状態の癒着…DRAGON RISES
「最速で行う。それができるの戸山と俺だけだ」
雄太を開胸すると、想定以上の癒着が判明したが、朝田は冷静に手術を進める。

ものすごい勢いで行われる癒着剥離の作業…The Origin of Silence

見学室で片山一美(内田有紀)が誠実な医者であった父のことを藤吉圭介に語りはじめる。
不遇のまま死んだ父、
「目の前の患者がいたら、手を差し伸べる、それが医者だ」
父の言葉と朝田の言葉が重なる。

見学室で片岡一美(内田有紀)が、なぜ外資に身を置くようになったかを藤吉圭介(佐々木蔵之介)に話していると、手術室で内線電話が鳴る。… disturb

受話器を取った荒瀬は愕然。ドナー心臓を取りに行った伊集院登(小池徹平)が足止めを食っているという。それを聞いた片岡は、ヘリの手配をする。
山中でさまよう伊集院が絶望感にさいなまれていると、

片岡が依頼したヘリコプターが現れた。…SPIKE

ドナー心臓は、なんとか間に合う。
だが、癒着剥離が終わりそうもない。朝田は突然、癒着剥離終了を宣言する。
「最後までやるんじゃなかったか!朝田!」、叫ぶ戸山。
ドナー心臓を持って、必死に走る伊集院…Engel und Teufel

朝田は、少ない癒着剥離で手術を進ませる術式へと変更したのだ。…SPIKE
「これより、ピギーバック変法を行う。」…grimace
しかし、見学室に現れた霧島は、この術式でも成功する確率は極めて低いと藤吉に告げる。
「成功する可能性は、0.1%だ」

一方、パーティー中の野口賢雄(岸部一徳)が、
ついに朝田たちの手術を知ることとなった。…Engel und Teufel
配下の医局員が報告したのだ。すぐさま中止を叫ぶ野口だが、
やって来た片岡に制せられる。このまま中止すれば、心臓移植は失敗。それよりも、心肝同時移植を進める朝田たちが成功すれば、日本で初めての例になるという片岡に、野口はようやく溜飲を下げる。

霧島の不安をよそに、
朝田のチームはすばやく的確に手術を進める。…DRAGON RISES
その連携は、霧島も羨むほどの素晴らしさ。そして、ついに手術を終える。…spirit
だが、一同がほっとしたのもつかの間、心電図のアラームが鳴り響く。…entlassen
手術時間が長すぎ、ドナー心臓が悲鳴を上げていたのだ。
電気ショックを与えても回復しない。
「どうするんだ?」、一瞬パニック状態の戸山

すると朝田は、両手でそっと心臓を包み触診。
「どうした?何をやっているんだぁ、朝田!」、悲痛な藤吉の声

すると、朝田はドナー心臓のさらなる手術開始を告げ、
すぐさま切開に入った。…Red Dragon
もはや無謀とも思える展開に息を呑む医局員たち。
だが、その心配は無用だった。…BLUE DRAGON
縫合された心筋は、見事に鼓動を再開する。
手術の成功は、パーティー会場で誇らしげに挨拶する野口にも伝えられた。野口は我が事のように、居合わせた人々に伝えようとするのだが…。
後ろに映し出されていた映像が、野口のスキャンダルを報じ始める。…BLACk SMILe
狼狽する野口に、別れの言葉を口にするのは、善田秀樹(志賀廣太郎)と片岡。
2人は、協力して野口を失脚させたのだった。…Eugel und Teufe

雄太をICUに運び終えた朝田と伊集院は、
山野のストレッチャーに付き添う鬼頭と会う。
山野は霧島が持ち込んだ次世代型人工心臓で一命をとりとめたのだ。鬼頭と霧島の手によっても、1人の患者が救われていたのだ。…BLUE DRAGON

数日後、綺麗に片付いた野口の部屋で、片岡は善田に経営方針の一新を伝える。明真はスケールメリットを生かした総合病院となり、地域医療は引き続き善田の北洋が行うこととなった。

生まれ変わった明真では、クリスマスパーティーが開かれる。…Rin→ Aesthetic
木原が「俺は、チームドラゴンの12番目の選手、サポーターになんるんだぁ~!」
などのお約束のお笑いシーン。
片岡も加わって、全員が揃った。
その中で、
「誰が欠けてもあの子の命は助からなかった。このチームは最高のチームだ」
と朝田。…ONE が流れる。

その後も伊集院たちは懸命な治療に励むのだが…朝田は…。
エンドロール

朝田は、渡航していた。そこに患者がいるから…。…Red Dragon
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あ~ぁ、本当に終わってしまったんですね。
もし、次回作があるなら、かつて医療支援NGOで活躍していたその現地で、「Team Medical Dragon」と呼ばれた医療チームを率いていた若き日の朝田を描いてほしいと思う。
圧倒的な手技は、はじめからできてはいなかったろうから。




長澤 まさみの顔をみると、
自動的に桑田佳祐「明日晴れるかな」の曲が
頭の中に流れ出す。

『プロポーズ大作戦』のエンディングのスタッフロール。
ウェディングドレスをまとった長澤まさみと
それをいわくありげに見つめる山下智久。
そして、ギターを持って歌っている桑田佳祐。

2007年4月16日にスタートした『プロポーズ大作戦』
『ドラゴン桜』で、
阿部寛扮する桜木から
「バカとブスこそ東大へ行け!」と言われて
猛勉強をしていたあの二人の共演が再び実現した。

「あの時、もし~していれば」という後悔は、誰でも一つや二つは持っている。
過去に戻ってやり直せたらどうなるかということを、恋という題材で見せてくれた作品だ。
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岩瀬健(山下智久)は恋に不器用で、
大好きだった幼馴染みの吉田礼(長澤まさみ)に告白できないまま、
礼と恋人・多田(藤木直人)の結婚式に出席することになってしまった。
あまつさえ、友人代表としてのスピーチまですることに!
要領が悪く意地っ張りで、お人よしな性格な岩瀬健。
礼の事が好きだったのに、不甲斐無い上に意地っ張りな自身の性格が災いし
礼といつも憎まれ口を叩いてしまい、告白のタイミングを逃し続けてきた。
結婚式にはお約束の二人のなれそめスライド。
そこには、新郎よりもいつも自分の方が礼とともに写真にうつっていた。
自分と礼が写っているスライド写真を眺め、
健は「ちゃんと告白していれば、自分が礼と結婚できたかもしれないのに…」
と激しく後悔する。
そこへ、
時間を操れるという英国紳士風の妖精(三上博史)!
が現れ、願いを叶えてくれると申し出る。
「ハレルヤチャンス!」というなんとも妖しげな掛け声とともに過去へタイムスリップ。
礼とのハッピーエンドを目指して奮闘し、過去を変えようとする。

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脚本を担当した金子茂樹さんの才能を感じる作品でもある。
金子さんは、2003年、「初仕事納め」で
フジテレビヤングシナリオ大賞をとっている。
それぞれの会話のセリフにもセンスがあるし、
なんといってもドラマの構成の仕方が実に上手い。

毎回、このドラマの最後をどうするのだろうとこちらも勝手に予想しながら、
6月の最終話まで、つい観てしまっていた。
①二人が、結局一緒にならず、それぞれの道を歩む。
②二人が、互いに勇気を出して、一緒になる。
③その他
などなど、
過去に戻ってのさまざまな小ネタがプロットになっているとするなら、
自分はどう終結させるかという頭の体操みたいな感じで楽しんでいた。

それは世間の皆さんも同じだったみたいで、
その最終話 2007年6月25日の
「涙の告白は奇跡を呼びますか」での視聴率は 20.9% となり、
ついでに、そのラストが曖昧だったというために、
フジテレビに苦情めいた電話とメールが殺到したらしい。
なんと電話が4000件に、
メールは3000件のお問い合わせが来たという。

いやはや、
曖昧であった方が、観る者独自でその結末を予想できるし夢もあるのに…。

1987年6月3日に生まれて、
現在20才の長澤まさみ。
身長168cm、血液型A型。

父親は元ジュビロ磐田監督の長澤和明…。
そのジュビロで大活躍をしていたゴンこと中山雅史から
小学校1、2年生の頃に求婚されたという…。(直後にゴンは生田さんと結婚したが)

視力が悪く、普段はコンタクトレンズを愛用している。
家に帰るとメガネをかける

まっ、どうでもいいことではあるが。

2004年の『世界の中心で、愛をさけぶ』にヒロインとして抜擢されて以来、
どんどんその活躍の度合いは増している。

『タッチ』『ラフ ROUGH』『ドラゴン桜』『功名が辻』『セーラー服と機関銃』
『涙そうそう』『そのときは彼によろしく』『隠し砦の三悪人』
『「ロミオとジュリエット〜すれちがい〜』『ポーズ大作戦』『ハタチの恋人』

この2年間だけで、これだけの仕事をしている。
この量はそうとう本人にも負荷のかかるものだったに違いない。
売れっ子女優の出始めは、
そのキャラクターの賞味期限が、結婚やスキャンダルなどできれないうちは、
むやみやたらに世間が飽きるまでその魅力を消費されてしまう。
沢尻エリカなどは、自分で自爆して賞味期限の限界を早めてしまった。
ほんとに厳しい世界に生きているんだろうと思う。

さて、
女優の「顔」っていうのは不思議だ。
長澤まさみの笑顔なんかを見てると、つくづくそう思う。
ま、女優というより「女の顔」は不思議だ。

例えば、
フュギアスケートでいうなら、

キム・ヨナの顔には
底意地の悪いわがままな面を笑顔で覆っているように見えるし、

中野さんなら、
笑顔をつくってやっている競技の本番前後の顔があまりにも違いすぎる、
緊張する自分を乗り越えて挑む「ケンカ屋」のようなその負けん気の強さが、
笑顔の裏に感じられてしまう。

そんな中にいると、浅田真央の屈託のない笑顔が貴重に感じられたりもする。
というか、彼女はそれで得をしているのかもしれない。

本来の性格や思いとは別なのかもしれないが、
女の「顔」には、化粧して隠したとしても、
本人が思わぬ必要以上の情報がそこには書き込まれてしまっているので恐ろしい。

で、女優長澤あさみの場合。
長澤まさみの最大の特徴は、その笑顔にある。

ただタレントとしてかわいいとかという笑顔ではなくて、
彼女の笑顔は、なぜかしらほとんど泣き顔と相似形だったりする。

笑っているんだけど、どこかに哀しみがあるような、
泣いているんだけど、どこかに癒しが感じられるような、

そんな複雑な表現が可能な「笑顔」という武器をもっている。

男と違って、役者としての努力とかストイックな生き方は似合わない。
華のある「今」の時期に、ぜひ、いい仕事をしてもらいたいと思う。
『プロポーズ大作戦』のSP版も、来春には放映されるという。
それなりに楽しみにしておこうか。







録画してあった『工藤新一の復活! 〜黒の組織との対決』を観た。
ちょっと早送りで。

なんというか、
小栗旬くんの「今」を感じたくて、なんとなく観てしまった。

実写コナンものの第2弾ということで、
小栗旬君のコナンもなかなか似合っている。
女性ファンならつい観てしまう感じだ。
ただ、残念なことに『ガリレオ』の最終章の裏番組だったのが痛かった。

視聴率は11.9%で、
昨年の10月2日に放映された『名探偵コナン10周年ドラマスペシャル
「工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)〜」』の時の
視聴率13.4%よりも下回ってしまった。

さて、
「自分に依頼が来た仕事は断らない」というのがモットーの小栗旬くん。

本当に今年は精力的に仕事をやり続けたもんだ。

ドラマ「花より男子」では、ありえないほどの大富豪で容姿端麗なキャラの花沢類の役を。

映画「クローズZERO」でのご立派なな札付きの不良さん

特に、蜷川幸雄演出の最新作アルベール・カミュ原作の『カリギュラ』では、
ローマ皇帝暴君カリギュラを。
ほぼ全裸でよくがんばっていました。
絞られたいい体でした。
地道にやっていた肉体改造の成果でしょう。
つい最近では、CGによる映画『サーフズ・アップ』の日本語吹き替えにも挑戦、
今度はサーファーの頂点を目指すペンギンさんにもなっちゃっていた。

※ちなみに、今盛んにCMが入っているけれども、
念のため、 『サーフズ・アップ』は、
サーフィンのワールドカップ・チャンピオンを
目指すイワトビペンギンの成長を描いたCGアニメーションだったりする。

ほんとに仕事は断らないし、選んでもいないようだ。




そういえば、

11月11日に放映されていた『情熱大陸』での小栗旬の素顔がとっても素敵だった。
今年5月から半年にわたって小栗旬くんに密着。
仕事に突っ走り、友情を大切にする24歳。
その素顔。
メイクされながらくわえタバコの小栗旬、
肉体改造に励む小栗旬、
疲労しまくって、陰気な目つきになっていた小栗旬、
それでも、にこやかにCM撮影をしていた小栗旬、
恋愛を恥ずかしそうに語っていた小栗旬、
蜷川幸雄の厳しい指導のもと、舞台稽古を続けていた小栗旬、
セリフを入れるのに苦労していた小栗旬、

そして、役者、小栗旬。

彼の事務所から文句をつけられそうな場面も含めて、
素の部分をくわしくとらえていた番組だった。

それにしても、この八面六臂ぶりは恐れ入る。

人間が活動できる限界に挑んでいるみたいだった。
イケメンで、優しげな笑顔の本体は、強靱な精神力があるようだ。
特に、
あのカリギュラでの演技は、かなりのものだと思う。

非道で残虐な行為を繰り返すというヒール



若き皇帝 カリギュラは、恋人の突然の死により、
「人は死ぬ。その中において人は幸福ではあり得ない」
耐え難い不条理に挑むかのように、
残忍かつ冷酷な暴君となっていく。

蜷川演出の面白さや難しさとは何ですかと聞かれて
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「蜷川さんの芝居は、エネルギーとの戦いなので。
とりあえず自分のなかにそういう、
カリギュラの場合だともちろん負のエネルギーもあるけど、
愛の深さとかを、稽古中にどのくらい蓄えられるかの勝負だと思う。
蜷川さんから言われていることは
「とにかくカッコよくしてくれ」と、
それだけ。僕自身も、同世代の役者が観に来た時、
嫉妬されるような舞台にしたいなとは思いますね。」
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「大好きな女優の内田有紀に会いたい」と、
小学6年で児童劇団に入団した男の子が、
ずいぶんと立派な役者さんになってしまったものだ。

彼の未来はまだこれから。
さらにさまざまなことを吸収して優れた役者になっていくのでしょうね。

情熱大陸の中でも疲労困憊状態でも、
まだ何かを学び自分を伸ばそうとする姿が印象的だった。
芝居が好きで、努力を惜しまない一途な24才の若者の姿がそこにあった。

今回の「名探偵コナン」の実写版にしても、よくやっているのではないだろうか。
工藤新一(コナン)の役に楽しみながら上手に適応していた。
そして、
アルコールが入るとコナンがもとの工藤新一に戻れるという
掟破りな設定でドラマは展開。
きっと、アニメファンにしてみれば、神をも恐れぬ暴挙なのかもしれないが、
それでも世間は小栗旬くんだから許すという感じだろうか。

キャストもなかなかいい。
プロデューサーはキャスティングを楽しんでいたのではないだろうか。
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工藤新一:小栗旬
毛利蘭:黒川智花
鈴木園子:岩佐真悠子
目暮警部:伊武雅刀
宮野志保(シェリー):香椎由宇
ジン:佐々木蔵之介
ウオッカ:岡田太郎
阿笠博士:田山涼成
江戸川コナン:藤崎直
灰原哀:柴田杏花
-------------------------------------------------------------------
このお話に関しては、
ドラマの展開や手法がどうのこうのっていうのは、
まったく言う気も起きない。しつこいけど、早送りで見てしまったし。

唯一言えることは、役者個人が魅力的な存在感を放ち出すと、
ドラマのストーリーがどうでもよくなってしまう場合もあるということ。
そんな力まで発揮しだした彼ではある。

役者小栗旬は、今年の「顔」のひとりではないだろうか。

ラストで工藤新一(小栗旬)が毛利蘭(黒川智花)に寄り添って肩を抱くシーンがある。
笑顔で力まず軽く彼女の肩を抱く…、これが意外といい。
頼りがいのある小栗旬の「今」がちらりと表現されていた。
こういう瞬間、
あの優しい笑顔が成立しているのは、
彼の強い信念がその背景にあるということを
無意識に見ている者が感じてしまっているからではないだろうか。

※ところで、佐々木蔵之介もむちゃくちゃに仕事を選ばないなぁ。
なんたって今回の役名「ジン」、悪役ですから。いいのかなぁ。
白髪のロン毛にハットをかぶり、暗殺者としてのクラッシクなコート姿。
いやはや…、プロって大変です。








『ガリレオ』の最終章「爆ぜる」を観た。
これもまた終わっちゃったなぁ。
福山くんのご指名による
久米宏29年ぶりドラマ出演ってな話題性も持たせつつ、
ドラマはそれなりの幕を閉じてしまった。

「湯川と恩師との対決」という最終話。
福山くん曰く、
「最終話という舞台に最高のスリルを作り上げるためには、
久米さんが持っておられる『圧倒的な知性』以外に考えられませんでした。
最強の対戦相手に身震いしています」
なんてなコメントを残していたので、久米さんの演技にも注目して観させてもらったが…。

もともとはアナウンサーであり、
ニュースステーションのキャスターとしての功績は高いものの、
役者としてはやはりずぶの素人。割り引いて観なければならなかったのが残念。
ただ、台詞のない時の表情は存在感があって良かったけれども…。

さて、前回は、
湯川(福山)のもとに内海刑事(柴咲コウ)が事件の相談を持ち込んだ。
帝都大原子力工学科の卒業生で、医療機器メーカーに務める男が、
自然公園の池から死体で発見された。額には銃痕があった。
後に、放射能被爆をしていたことが判明。
その医療機器メーカーの社長は、湯川の恩師であり、
帝都大の元教授、木島(久米)だった…。

という内容を受けての最終回は、
その木島が内海を拘束したイスに仕掛けた時限核爆弾を
解除する湯川の姿がメインとなって終わった。

本庄さんは、安易にピストル自殺してしまうし、
時限核爆弾というのもなんだかちゃちだったけれども、
文句を言いながらでも、終わってしまうのが残念で、
名残を惜しみつつ見続けてしまった。

「転写る」も「爆ぜる」も、
思う存分原作とはかけ離れていたのが、小気味いい。
善し悪しはともかく、そうでなくっちゃいけない。

最終回にあたって、
この第1章~第10章までの『ガリレオ』についてあらためて考えると、
いかに脚本家の存在が大きいかということを感じてしまう。

前回のブログでも、第5章あたりから最近の作品は、
原作から離れて自由になっているとか、
『ガリレオ』の黄金パターンなんてなことをもっともらしく書いてしまったけれども、
ガリレオについてのウィキペディア(Wikipedia)をチェックして驚いた。
脚本家の福田さんが凄いとも書いていたが、もう一つのファクターがあった。
以下を見ていただきたい。
■タイトルと脚本家-----------------------------------------------------
  タイトル      脚本家
第一章 燃える   福田靖
第二章 離脱る   福田靖
第三章 騒霊ぐ   福田靖・古家和尚
第四章 壊死る   福田靖
第五章 絞殺る   古家和尚
第六章 夢想る   松本欧太郎  
第七章 予知る   古家和尚
第八章 霊視る   古家和尚
第九章 転写る   古家和尚
第十章 爆ぜる   古家和尚
-------------------------------------------------------------------
脚本家が、福田さんから古家和尚さんに変化しているではないか。

平均視聴率22・2%を記録し続けた背景に、
もう一人の脚本家古家和尚さんの存在があったとは。
ほんとにびっくりした。
古家さんは、ヤングシナリオ大賞受賞者であり、
あの『ライアーゲーム』でも注目されてきている脚本家。

ちなみに、
『ライアーゲーム』の第1話はこんな感じで始まる。
-------------------------------------------------------------------
「バカ正直のナオ」と呼ばれる人を純粋に信じ続けるタイプの主人公神崎直。

そんな彼女のもとへ
「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」
という小包が送られる。
その中には1億円分の札束。
「いかなる手段でもかまいません。対戦相手からマネーを奪ってください」
突然、この1億円奪い合いゲームに参加させられた直だった。
-------------------------------------------------------------------



異様な設定なのに、
視聴者を引きずり込む展開を常にしてきたドラマだった。
脚本にキレがあるし、
ある種の若さを感じる作品であった.
ついでに独特の才能のきらめきを感じさせるものでもあった。

いやはや、気がつかなかったなぁ。
とにかく、才能のある人間が後半の『ガリレオ』を盛り上げ、
支えていたことに間違いない。

さて、
クランプアップ直後、福山くんは、
「湯川学のまま、新年を迎えます」と語っているらしい。
ガリレオの映画の撮影に向けても意欲的だ。
自分が演じた天才物理学者湯川学というキャラクターの感覚を維持しながら、
気持ちを切らずに来年に臨むということらしい。

夕暮れ時、学校帰りの中学生の女の子ふたりが、
空中に何かを書きながら歩いていた。
もちろんガリレオごっこ。
数式を空に書いた後、もちろんガリレオの決めポーズをしていた。
「実におもしろい」って言いながら、
顔を見合わせて、にこにこしていたのが印象的だった。

本来架空の脆弱なドラマだったはずの『ガリレオ』は、
この期間でなんらかのドラマとしての存在感を手にしたのではないかと思う。







あ~ぁ、終わっちゃった。

あらためて、
NHK大河ドラマ『風林火山』が終了してしまいました。
子どもの頃から、何となく観てきている大河ドラマ…。

戦国武将であろうと、幕末の志士であろうと、
主役が男であろうと、女であろうと、
その最後は、なんとも切ない。

そのドラマが上手くできていようと、視聴率が低かろうと、
結局、その中にあったそれぞれの「人生」という重みは変わらない。

1年間かけて、その生涯をたどり、12月の今時期には終わってしまう。
そして、年末の1~2日をかけて、その総集編を観たりする。
こんなことをずいぶん繰り返してきてしまっている。

かつての『独眼竜政宗』なんかでは、
渡辺謙さん扮する政宗が老人となって平凡な日常を
過ごしたあげくにこの12月に往生していた。
その最後あたりの退屈さとつまらなさたるや、もう酷いもんだった。
脚本を担当していたジェームス三木さんも
きっとこの時期の台本にはほとほと苦労していたことだろう。

さて、
今度は山本勘助に順番がやってきた。
1年間つきあっていると、大河ドラマでは希にみる汚い感じの主人公であれ、
やっぱり悲しい。
親戚の叔父さんが、周囲の予期した通りに逝ってしまったような感じだ。

第4次川中島の合戦か…。
何度となく描かれた武田信玄や上杉謙信。

1969年に上杉謙信を主人公に川中島合戦などを描いた『天と地と』
謙信役の石坂浩二が若くて凛々しかった。

1988年に武田信玄を主人公にした『武田信玄』
今にして思えば、やたらと線の細い中井貴一の信玄だった。

今回の信玄(市川亀治郎)は、
史実に近く描かれたせいかあまりにもあくどく魅力がないものだった。
欲深く、考えてみれば追放した父親と寸分変わらない人生をたどってしまった男だった。
番組プロデューサーの若泉久朗は、
「本格派かつ新鮮」「新鮮かつ重厚」をモットーとしていたそうだが、
それは妙な形で本来の意図をはずれて実現してしまっているような気がしてならない。

しかも、愛も真理も語る資格のない主君信玄なのに、
親方様のためにと死んでゆく勘助の愚かさと哀れさがなんとも惨い。

この『風林火山』を見る限り、
信玄が言ったという「人は城、人は石垣~」ってなフレーズも
実にいやらしいものに感じてしまう。

ついでに、フィギュアGPとACミランのクラブ世界一決定戦に挟まれたかたちの
最終回の放映であった。
いやはや。

それにつけても、
そんな信玄像に比較して、
謙信(ガクト)の美化のされ方は圧倒的だったなぁ。



仏教の理想を武力で追求したビジュアル系とでもいうべき謙信
いやGacktの本領が最終回でも発揮されていた。
Gacktの方が主役なのではないかと錯覚するような映像が展開していた。
いいのかなぁ~。
また、
女優陣も、新人柴本幸を起用したりしたもののイマイチだった。

ましてや三条夫人役の池脇千鶴が
彼女なりになんぼ努力して重厚な演技をしても、

キリンビールのCMで、グッさんと一緒になって、
池脇千鶴殿 1月1日付にて『のどごし〈生〉』西日本営業課主任を命ずる。
「おかげさまで、昨年に引き続きキリンビールは2007年上期
その他の醸造酒(発泡性) 課税数量において売上げNo.1を達成することができましたぁ!」
なんていうのを毎度毎度見るたび、がっかりしてしまう。

さらには、NHKのバラエティー番組で、
千葉真一がうるうるしはじめたと思ったら、
いきなり引退宣言を突如してしまうし、
重たい演技もなんだかなぁだった…。

だが、
しかし、
それでも終わってしまうのは、やっぱり悲しい。

人生というドラマには終わりがあるんだ、
という当たり前で、あんまり直視したくないものを
大河ドラマの終わりには、
無理矢理感じさせられてしまうせいなのかもしれない。

それを観ながらクリスマスのプレゼントをどうしようかと考えている自分もまた哀しい。



川中島の合戦…。
永禄4年9月10日------------------------------------------------------

川中島での武田、上杉両軍の死闘はその頂点を迎えていた。
軍勢を二手に分けて挟み討つ勘助(内野聖陽)の「啄木鳥の戦法」は
宇佐美(緒形拳)によって見破られ、
謙信(gackt)率いる上杉軍は「車懸かりの戦法」で武田の本隊に襲い掛かった。
信玄(市川亀治郎)は弟信繁、重臣を失い、
武田軍は崩壊の危機にあった。
そして、宇佐美の制止を振り切って突入する謙信。
それを見た勘助も手勢を率いて突撃した。

-------------------------------------------------------------------
勘助の華々しい死に場所があって良かったといえば良かった。
勘助の首を取り巻いて、
信玄と忠臣たちが勝ちどきの声をあげるのも、情けない演出だった。

風林火山か…。

疾きこと風の如く、
徐かなること林の如く、
侵掠すること火の如く、
動かざること山の如し。

番組冒頭で、
千住明の曲をバックに
この孫子の旗印を語る内野聖陽のナレーションは非常にいい。

そして、
個人的には、
ドラマ直後の「風林火山紀行」がほんの些細なコーナーでありながら、
実はかなり優れていたのではないかと思う。

NHKだけが独自に持っている唯一の品格であり長所
(スポンサーがいてCM的なことに左右されずに画像を生み出すことができる立場)が
自然に表れ、自由で美しい表現をしていた部分だった。
もしかすると、
制作スタッフも本編よりも愛情を込めて作っていたのではないかと感じられるほど、
なぜか良質のものを感じさせられるコーナーだった。
どの大河ドラマの終わりにでも、
たいていやっていた平凡なコーナーだったはずなのに。

本編がやはりなにゆえか人の醜さを無意識に
描き続けてしまっていたからなのではないだろうか。
本格的に描けば描くほど、
本来の武田信玄がもっていた人としての醜さを暴露してしまっていた大河ドラマだった。
「風林火山紀行」は、その口直しに最適だったのかもしれない。

さて、
来週から、『ガリレオ』や『医龍2』などのドラマの終わりが始まる。

とにもかくにも、
大河ドラマの最終回は、年の暮れが本格的にスタートする合図なのだろう。

さぁ、なんとか来週を乗り越えましょうか。
明日からまた、たくさんの皆さんに素敵な良いことがありますように!







やっと『PLUTO』(プルートウ)の第5巻が刊行された。
なかなかこの作品も世の中に出てこない。
ずいぶん待ち焦がれたような気がする。

この『PLUTO』は、
手塚治虫原作の「鉄腕アトム 史上最大のロボット」をベースとして、
漫画家浦沢直樹によって描かれたものだ。

※手塚治虫の原作では、アトムと対立する最強のロボットの名が「プルートウ」であり、
それが今回の浦沢さんの作品のタイトルになっている。

よくぞまぁ、手塚治虫の作品をもとに独自の解釈を展開できるものだと思う。
浦沢さんにとっては、憧れであった先輩の作品世界の中に踏み込み、
そのレイアウトを独自の視点で大改革してしまっている。
それは、
漫画家として、
浦沢直樹が手塚治虫に対し、まるで無謀な戦いを挑んでいるようにも思える。
なぜ、こんなにも気力も知力もかなり必要とされることができるのだろうか?
その戦いを支えている秘密はなんなのだろうか?
やたらと気になる。

■さて、とりあえず内容について
大まかなあらすじは----------------------------------------------------
人間とロボットが共生するようになった時代。
スイス最強のロボット、モンブランが殺された。
同じ頃、ドイツのロボット法擁護団体の幹部が殺害された。
二人の遺体の頭部には“角”の様な物がほどこされていることからユーロポールが誇る高性能刑事ロボット、ゲジヒトは同一人物による犯行と考え捜査を進める。ゲジヒトは犯人の標的が自分を含めた7体の、大量破壊兵器になりうるロボットたちだと考え…。
※主人公は、アトムではなく刑事ゲジヒト
-------------------------------------------------------------------

浦沢直樹さんかぁ…、
以下に載せた作品群など累計発行部数1億以上になるという。
これは凄い。

特に、浦沢さんの漫画の最大の特徴というのは、
登場人物たちの独特の表情にあるのだろう。時として、実に複雑な感情を有する表情が描かれていることがある。
奥深い感情だったり、
心のコンプレックスと対峙しているかのようだったり…。

浦沢さん本人も、この表情の描き方については、
「苦しいのか、悲しいのか、悩んでいるのか、
どうともとれる表情になれば、いい顔が描けたと思いますね」
と語っている。

なるほど、能面の表現にも近いものが、マンガの中に表現されているわけだ。

-------------------------------------------------------------------
パイナップルARMY(ビッグコミックオリジナル)
YAWARA!(ビッグコミックスピリッツ、小学館)
MASTERキートン(ビッグコミックオリジナル、小学館)
Happy!(ビッグコミックスピリッツ)
MONSTER(ビッグコミックオリジナル)
20世紀少年・21世紀少年(ビッグコミックスピリッツ)
PLUTO(ビッグコミックオリジナル)
-------------------------------------------------------------------

どれもが、ヒット作であり、
特に「MASTERキートン」・「MONSTER」・「20世紀少年・21世紀少年」などでは
非常に複雑なストーリーを展開をさせている。




それにしても、
「連載漫画2本、
月に5回の締め切りという過密スケジュールをこなす強烈な売れっ子である一人の漫画家が、
そんなに複雑なストーリーを思考することができるのだろうか?」
一時期そんなことも人ごとながら気になっていたものだ。

それが、
今年の1月27日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
浦沢さんの特集を観て氷解した。

それは、デビュー当時から編集者としてともに作品を作ってきた
プロデューサー長崎尚志の存在だ。
浦沢さんは確かに凄いのかもしれないが、
ストーリー作りという土俵では、同じレベルでこの長崎さんは凄いのかもしれない。

浦沢マンガのストーリー作りおよび作画作業の流れは、
-------------------------------------------------------------------

①二人(浦沢と長崎)があらすじを独自に考え、それをぶつけ合う中から生み出される。

②「ネーム」と呼ばれる作業
・ページをコマ割りし
・大まかな絵とセリフを描き込む
(漫画家の創造性が最も問われる作業)

③「ネーム」が完成すると、
 長崎にFAXし、最後の打ち合わせを行う。

④背景を描くアシスタントとともに原稿を仕上げていく。
-------------------------------------------------------------------

②のネームが完成した時に、
強烈な疲労感が残るという、
その感覚が強ければ強いほど、良い物ができるのだそうだ。
とりあえず、
作画はともかく、ストーリーは長崎さんとの一種の合作なんだと思われる。

個人的に思うには、
③の「ネーム」の完成直後の長崎との電話やFAXなどでの打ち合わせが
ものすごく大事なのではないかと思う。

最初の段階で、
二人でストーリーを生み出すとき、
最終的には、同じイメージを観ているはずである。

ところが、浦沢さんが作画などをはじめると
細部にもこだわる必要が当然できてきて、
逆に、スタート段階で二人で思い描いたイメージを見失いやすくなるはずである。

そこで、いち早くできた作品(ネーム)を長崎さんに送ってその判断を仰ぐことになる。
なぜなら、長崎さんはずっとスタート段階でのイメージを心の中で保存していたわけで、
現在時点の作品との相違がはっきりと分かるし、指摘できる。
これもまた、勝手な私の推測ですが、
長崎尚志さんも直接的にはマンガは描かないにしても、
浦沢さんと一緒に想い描いたストーリーの果てを
ひたすら併走しながら思考を続けてきた上で、
その途中経過である「ネーム」を見ているのではないだろうか。
そうでなければ、的確な指示はできない。
作品が完成するまでは、浦沢さんと長崎さんのそれぞれの頭脳に、
微妙に違う同じ作品が存在し続けているのだ。

その関係は、
原作者である脚本家と役者を指導する演出家との関係とも似ているかもしれない。
きっと
長崎さんの存在が浦沢作品の根幹をなしているし、
その根底を支えているのだと思う。
浦沢さんという漫画家の深層心理にまでシンクロしながら、
相談にのっている長崎さんの存在。
今後の作品作りにおいても欠かすことのできない、秘密のファクターの一つであろう。

さて、
浦沢直樹が生まれて初めて漫画で感動した作品が、
手塚治虫の『鉄腕アトム』のエピソードのひとつである
「地上最大のロボット」であった。
2000年頃、
手塚治虫の息子である手塚眞さんにそのリメイクをお願いしたらしい。
何度かの交渉の末、
そのリメイクを了承した席で手塚は浦沢に、
オマージュでもパロディーのような作品ではなく『PLUTO』を
本当の意味での浦沢作品としてを描くことを要望したという。
手塚眞さんも映像畑でのクリエーターであり、
その辺の機微は心得ていたのではないかと思う。

その後、
きっと浦沢さんは長崎さんとかなりの深い論議をしながら、
ストーリーのイメージを決めたのに違いない。
この部分は想像を絶する苦労があったはずだ。

ちょっと難解な感じではあるものの、
この5巻までにちりばめられているプロットの意味がはっきりと表現されたならば、
とてつもない名作となることだろう。

なぜなら、
作中の主人公の刑事ゲジヒトの苦悩は、まさに現代人の苦悩に直結する。
手塚治虫によって記号化された空想上のアトムではなく、
刑事ゲジヒトこそが、まさに今を生きる私たちそのものだから…。





2006年の第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した
ベストセラー小説「チーム・バチスタの栄光」が映画化される。
来年の2月9日公開だそうです。
先日、めざましテレビでも紹介されていましたね。

自分にとっては、昨年のちょうど今頃、友人に勧められて手に取った一冊。
「チームバチスタの栄光」
「医龍」のドラマとも並行して、もう一つのバチスタを味わうことができました。
なにせ登場人物の会話と主人公である不定愁訴外来責任者の田口公平の思考が楽しい。
さらに、厚生労働省の技官で医師免許も持つ白鳥圭輔が登場してからの第2部は、圧倒的に読者を引き込む魅力を放っている。

これは、実に楽しみ!

原作の海堂 尊さんは、現役の医師でもあるそうな。
医療現場の問題性とそれを推理していく過程でのコミカルな描写が光る。
昨年の2月に「チームバチスタの栄光」が出版されてから、
いっせいにテレビ局や映画会社あわせて25社からオファーがきたという。

内容は以下の通り。
内容(「BOOK」データベースより)-------------------------------------------

東城大学医学部付属病院は、
米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、
桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。
彼が構築した外科チームは、
心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、
通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇っていた。
ところが、3例立て続けに術中死が発生。
原因不明の術中死と、
重なる事態に危機感を抱いた病院長の高階は、
神経内科教室の万年講師で、
不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼した。
バチスタ・メンバーの相克と因縁。
医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。
栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。
すべての手術記録にあたり、チームのスタッフから聞き取り調査を行い、
実際に手術現場にも立ち会うが、
不審な点は何ひとつ見出せない。 
後半の第2部から登場するのが、
厚生労働省の技官で医師免許も持つ白鳥圭輔、
「ロジカル・モンスター」の異名を轟かせる破天荒な人物だった。 

白鳥と田口との個性的なコンビが、その真相に迫る…
-------------------------------------------------------------------
というわけで、
どんな二人の役者がコンビとなって、
田口公平と白鳥圭輔を演じるのかなぁと思っていたら、
めざましテレビの画面に竹内結子の
にこやかな顔がアップになっていたので、ちょっとびっくり!

主人公は「田口公平」でなくて、
「田口公子」(竹内結子)って!

いやはや、これでは「ガリレオ」の柴咲コウをキャスティングしたのと同じパターン、
流行なんでしょうか、こういうの。
できれば、男性俳優二人組を模索してほしかったなぁ。
阿部寛と竹内結子のちょっと恋愛感情がおりまざった会話などは余分だし、原作の風味を奪いかねない。ちょっと心配。

■とりあえずキャストはこんな感じだそうな------------------------------------

竹内結子:田口公子 (神経内科教室の万年講師、映画では心療内科の医師か)
阿部 寛:白鳥圭輔 (厚生労働省の技官)

吉川晃司:桐生恭一 (バチスタ手術の執刀医、第1外科助教授)
池内博之: 鳴海涼 (病理医、桐生の義弟)
玉山鉄二: 酒井利樹( 外科医第2助手)
佐野史郎:垣谷雄次(外科医第1助手)
田中浩正:羽場貴之(臨床工学士)
井川 遥:大友直美(看護師、機械だし)
田中直樹:氷室貢一(麻酔医)
-------------------------------------------------------------------

犯人は7人の手術スタッフの中にいる!

とはいうものの、
小説を読み終わって、このキャスティングを見ると、どうしてもねぇ。
犯人役のキャストはすでに失敗している感じがいなめない。



ただ、楽しみとしたいところは、阿部寛扮する白鳥圭輔の動き。
小説を読まれた方だとおわかりだと思うが、
事情聴取の聴き取りスタイルがドラマの一つのポイントになっている。
「アクティヴ・フェイズ」(攻撃的、仕掛けのある聴き取り)と
「パッシヴ・フェイズ」(受動的、あるがままの様子から推理する)
との相違について、田口と白鳥のやりとりに妙味がある。

こんな部分を映画ではどう表現するのだろうか?
のきなみカットなのだろうか。

ともあれ、
現在、実力もあってかなり脂ののっている阿部寛さんなら、
いい味を出すにちがいない。
それにしても、2000年に仲間由紀恵と共演したドラマ『TRICK』は、
彼の別の変人的魅力を出すのに最適だった。

端正な顔立ちと純朴さでやっていたモデルの仕事の直後から
しばらくの間続いた不遇の時代を見事に乗り越えた。
2001年のドラマ「HERO」にて検事役や
テレビドラマ『ドラゴン桜』の弁護士役
『結婚できない男』での建築家などなど、
クセのある男の役柄をいい感じで演じてきている。

そこそこ期待できるのではないだろうか?

ちなみに、
小説の方は、田口&白鳥シリーズとして
「ナイチンゲールの沈黙」と
「ジェネラル・ルージュの凱旋」の
第3弾まで出版されている。これもまた結構楽しめますよ。








美しい少女が剣をもって、
凛と立っている。
研ぎ澄まされたその眼の
鋭さとあやうさ
 
時は徳川幕府初期、
太平の世を作り上げるため、
小幡月斎に育てられた
天才的刺客
少女「あずみ」の戦いを描く。



江戸幕府創設とともに必要とされなくなった武士たち。
その憤りと、不満、不燃焼感、
行き場のない野心は、人の死と悲しみを量産し続けていた。

月斎によって育てられた
少数精鋭の暗殺集団とそのの1人である「あずみ」

人を遥かに超える動体視力と俊敏さを兼ね具え、
太平の世を作るという美名のもと、
月斎に命ぜられたままに、
一緒に育った仲間までも斬らざるえなかったあずみ。

正義という美名のもと、
刺客としての修羅の道を突き進むあずみ。
己のそばにいる心優しき者たちは、常に敵の生け贄となっていく。

苦悩、
孤独、

その苦しみを振り払うような剣の冴え
今も、凛として敵に対峙するあずみ。
-------------------------------------------------------------------

ふと書店に立ち寄ったら、「あずみ」43巻が店頭に並んでいた。
43巻かぁ、この物語はどこまで続くのだろう?
なぜ、物語をいいかげん終結させないのか?

それこそ、ぐだぐだ自問自答しているうちに、
気がつけば買ってしまっていた。
いやはや。
物語というものにも、それなりの命というものがあるなら、
すでにもうゴールに到達してしまっていい段階にあるマンガではある。
間違いなく「あずみ」の物語は、そのゴールを突き抜けてしまっているのだ。
なぜかわからないが物語は続き、主人公あずみは苦悩しながら、今日も人を斬っていく。

本当に、
漫画家小山ゆうは、今、何を考えているのだろう?
実に気になる。

小山 ゆうは「さいとうとうプロダクション」でのアシスタントを経験の後、
1973年、「週刊少年サンデー」に掲載された『おれは直角』でデビューした。
1998年(平成10年)には、
第43回小学館漫画賞一般向け部門を『あずみ』で受賞している。

過去の主だった作品群を紹介すると
おれは直角
がんばれ元気
お~い!竜馬
チェンジ
スプリンター
愛がゆく

どれもが、素晴らしい作品ではないかと思う。
小説というジャンルが衰退している中、
1970年代あたりから、この30年~40年間のマンガ家たちの才能は、
飽くことなく次々と独自の物語を生み出してきた。

小山ゆうさんの場合、やはり独自の個性があり、
特に少年の描き方が非常に巧みである。

その個性は、デビュー作の『おれは直角』において萌芽が見られ、
後年『お~い!竜馬』で開花している。

どの作品にも共通して言えることは、
主人公たちの「眼」が澄んでいて美しいし、
どこかもの哀しいものを秘めている。

だが、しかしなのである。

それにしても、この「あずみ」の物語の展開の仕方は解せないものがある。
調べてみると、あるインタビューで小山ゆうはこう答えていた。
-------------------------------------------------------------------
①ヒロイン「あずみ」を描いた理由。
「ずっと男を描いてきて、僕の中での理想像というのがあるんです。
それが坂本竜馬で、これまでも『おれは直角』でも
どこか竜馬のような要素があったわけで。
で、『お~い!竜馬』で竜馬を描いちゃったでしょ。
そうすると、男のいちばん好きなのは描いちゃったから、
次には何をやるにしても、女性でいこうと。」

②「あずみ」が江戸時代の刺客である理由
「漫画家になる時に、自分はこれを描きたい、というのがあるんですね。
笑ってもらいたい、泣いてもらいたい、感動させたいとかいろいろある。
僕の場合は、何よりも闘う武士を描きたいというのが最初にあるわけで、
僕の作品は全て闘っているんですね。
その中でいちばんイメージに合うのはチャンバラかな。
東映時代劇を見て育った世代なんで、いちばん感性に合ったというのはあるんです。」

③これからの「あずみ」の展開
「『がんばれ元気』のときは、
だいたい最終回まで大きなイメージを決めてやったんです。
その次の作品でもだいたい決めてやっています。
『あずみ』が初めてですね、決めてないというか、考えてないのは。」

「とにかく強いヒロインを描きたいというだけです。
僕にもこの先どうなるかわからないしね。
いいかげん斬るシーンを描き飽きたというくらい描いたら終わりますよ(笑)。
『お~い!竜馬』の頃から斬るシーンを描きたかったんだけど、
竜馬は人を斬ったことがないから、描けなかったんですよ。」
-------------------------------------------------------------------
物語のゴールを決めないで進めているのか…。
そんな作り方をしていたとは、驚いた。

特に「いいかげん斬るシーンを描き飽きたというくらい描いたら終わりますよ」
という返答については、驚きを通り越して悲しくなる。

あの美しい「眼」を表現し続けてきた作家が、
なぜ、「あずみ」についてはこのような制作スタイルをとっているのかは、
さらに疑問が深くなってしまう。

金銭的な背景があるのか?
それとも、小山ゆう自身がこの作品を描くことに何らかの喜びがあるのか?

考えてみれば、この作品の描かれ方には、
間接的な「性描写」があるように感じる。

男を描き続けてきた果てにたどり着いたのは、
小山ゆう本人の「アニマ」(理想的女性像)なのだろうか。

そう考えると、あずみが恋をしかけた若者たちは、
あっという間に、敵によって殺されている。

いやはや。
無意識のうちに作家は自分の性的な嗜好を表現してしまっているわけだ。

表現することは、作者の「生」が全面にでるわけであり、
そして、
「性的な嗜好」もまた思わず表出されてしまう。

そんな小山ゆうの感覚を背負って
映画では、上戸彩が、
上手になちこと小栗旬を斬っているし、
ばたばたイケメンたちが死んでいった。
そのパターンは「あずみ2」でも同じだった。

キャスト
あずみ-上戸彩
ひゅうが-小橋賢児
うきは-成宮寛貴
あまぎ-金子貴俊
ながら-石垣佑磨
ゆら-佐野泰臣
あわ-鈴木信二
ひえい-瑛太
こもろ-山口翔悟
なち-小栗旬

舞台では、黒木メイサが華麗に演じており、再演の声も高いそうだ。
これもまた、美しい舞台にはちがいない。
ちなみに黒木メイサの方があずみらしいのではないかと思う。

だが、
願わくば、小山ゆうさんには、「あずみ」の呪縛から脱出してほしい。












「あの頃は良かった…」
ため息をつきながら、
キャサリンは残り少ない苦いコーヒーを一気に飲み込んだ。

「ニコルソン!コーヒーおかわりぃ」

「姉さん、いい加減にしてよ。
今日は何時まで粘るんだい。こっちだって商売なんだからな」

ここは、エディンバラ南部にある小さなレストラン「Nicolson’s Cafe」

ぶつぶつ言いながらも
店長でもあるニコルソンは、
もう何杯目になるかわからないほどの「おかわり」を姉のテーブルに置いた。

「ありがとう。ごめんね、でも、あともうちょっとなの」

そう、後もうちょっとで、この魔法の物語が完成しそうな気がする。
そのためには、
あの時の感触を思い出さなきゃ。
自分の中に何かが宿ったあの瞬間の想い、
熱いコーヒーの香りをかぎながら、
無造作にまとめた髪を撫でていた。

早くあの感触を思い出さなくちゃ。

そうでないと、乳母車に寝かしつけたジェシカが起きてしまう。
早く早く…。

あぁ、それにしてもあの長距離列車での「感触」は、
ちょっと神秘的だったなぁ。

目を閉じて、あの列車の音から思い出してみる。

ガタンゴトン、ガタンゴトン…

ゆったりと長距離列車は、
心地よいリズムで音を立てながら進んでいた。

1990年、ロンドンのキングス・クロス駅に向かう長距離列車の中だった。
マンチェスターからロンドンに向かう長い長い旅路。

あの頃は、マンチェスターの彼ともうまくいっていたし、
ロンドンにはママもまだ病気だとはいっても
まがりなりにも生きてくれていた。

広大な森林地帯を抜け、
目の覚めるような緑の田園地帯が続いていた。

夢…、が訪れた。

キャサリンは、
ちょっとうとうとしながら、
幸せな気分に浸っていた。
その時だった、
声が聞こえてきたのは。

賑やかで、ちょっぴりせつない声たち。

それは、
かわいい子どもたちの声だった。

「魔法学校って、素敵だわ。勉強しなくちゃ」
「このマジックチョコまじぃ~」
「あれ?君、その額のキズどうしたの?稲妻の跡みたい」
「えっ!」
「もしかして、あのハ、ハリーポッター!?」
目の前に、マルいメガネを掛けた賢そうな少年がにこっと微笑んだ。
「ホグワーツって、どんなところなんだろう?」

はじめは、かすかだったその声たちがしだいにはっきりとし、
さらには子どもたちの顔や姿すら見えはじめたあの感触。

感触がもどりつつあった。
それは、原稿を書き進める時の儀式みたいなものだった。

あれから、もう5年たった。
ママが多発性硬化症のために
45歳の若さで亡くなってしまった。
ポルトガルでは2度目の彼と結婚して、
娘までできたのにもかかわらず離婚してしまった。
バカだわ、わたしって、あんなに夢中だったのに。

気持ちはへこんでいるうえに、手元には僅かなお金しかないし…。

この冷たいスコットランドのエディンバラで、生活保護暮らし。

また、ため息をついてしまう。
ダメダメ、感触が逃げちゃうじゃないの。
しっかりしろ、自分!

アパートにもどっても、暖房つけれないから寒いし…、
ここで頑張るしかないか。
あーぁ、私ってやっぱり変なのかなぁ。
男運ないし、なんだか分からないけど、
こんな魔法使いの子どもの物語をもう5年間も考え続けているんだもの。
バカみたい。
だれが読むんだろ、こんな話。

お腹減ったなぁ。
ニコルソンにサンドイッチのあまりか何か恵んでもらおうかなぁ。

かっこ悪いー、わたし。
ふーっと、長く重いため息。

かたわらにある『ハリーポッター 賢者の石』
と手書きで書かれたタイトルを
ジョアン・キャサリン・ローリング(Joanne Kathleen Rowling)は、
じっと見つめていた。

1995年の冬のことだった。
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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を遅ればせながら、DVDで観てしまった。

スコットランド人の知り合いが、
「キングス・クロス駅( Kings Cross Station)なんかに行くと、
プラットフォーム4と5のところで、子どもたちがハリーポッターの物まねをしているよ。」
なんてなことを言っていたのを思い出す。
(注。ホグワーツ魔法魔術学校へ向かうハリー・ポッターが
列車に乗り込むときの場所として、この駅のプラットフォーム4と5が使われた。)

映画の第1作から7年の歳月が流れた。

11才だったダニエルくんも、当たり前ながら18才。大きくなったなぁ。
彼女である「チョウさん」とのキスもなんだか堂々としていた。いやはや。
ポッターという名前は、
キャサリン・ローリングが幼い時に、
隣近所の子供たちの名前からつけられたものだという。
また、ハーマイオニー(心配性で、夢想家で、頑固)は、
ローリング自身の少女時代をベースにしているそうな。

まさに、ローリングの分身たちの物語ではある。

さて、今回は、

とりあえず、あらすじ-----------------------------------------------------

ホグワーツ魔法学校入学から、ハリーは5年目を迎えた。
ヴォルデモートの復活。
しかし肝心の魔法省は、
ハリーの言葉はもとより、ダンブルドアの助言さえも聞こうとはしない。
魔法大臣ファッジは、
ハリーを妄想癖の嘘つき呼ばわりし、
意見の合わない校長ダンブルドアに警戒心を募らせ、
ドローレス・アンブリッジ先生による指導でホグワーツを変えようとさせる。
危機を感じたハリー、ロン、ハーマイオニーらは仲間を集め
「闇の魔術に対する防衛術」を学ぼうとする。
もちろんダンブルドアの「不死鳥の騎士団」も隠密に動き出す。
襲い来るヴォルデモートの魔の手、
夜な夜な悪夢にうなされるハリー、
痛みを増す稲妻の傷跡。
ヴォルデモートとの命がけの本当の戦いが今はじまる!

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ダニエル君が大人になってしまったなぁ~。
そして、仲間たちもみーんな大人になってしまった。
大人になるっていうことは、複雑になるっていうことでもあるんだよなぁ。

そのあげくに物語自体も大人になってしまうと、ちょっとね。

難しいなぁ、人生は。
長くなったので、この分析は、また、どっかの機会に。

ちなみに、現在のJ・K・ローリングの推定資産は5億ポンド(1000億円)だという。
世界一裕福な小説家なんじゃないだろうか。
すくなくともエリザベス女王よりは、金持ちなんだろう。

その資産を生み出してくれた魔法の杖たちが、完結してしまった。
まっ、いいか、これもまたそれはそれで…。

『ハリー・ポッター』シリーズ本編
第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』
Harry Potter and the Philosopher's Stone
第2巻『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
Harry Potter and the Chamber of Secrets
第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
第4巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
Harry Potter and the Goblet of Fire
第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
Harry Potter and the Order of the Phoenix
第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
Harry Potter and the Half-Blood Prince
第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』
Harry Potter and the Deathly Hallows





実家の81才のおばあちゃんは、『水戸黄門』が異常なほどに好きである。
再放送であろうとなんであろうと、
あの印籠をじゃーんと出すシーンを
いつも初めて観るような感覚で楽しんでいるようだ。

恐るべし『水戸黄門』
黄金のワンパターンを今もなお無数の老人たちの支持を受けて展開中である。

ところで、
フジテレビ系ドラマ『ガリレオ』の平均視聴率は、
なんと20%を超えているんだという。

『医龍2』が平均約15%ぐらいの視聴率であるに対して、
5%以上もの差をつけている。
その上、個人的に思うには、
東野圭吾さんの原作としてのベースがあるものの、
たとえ同じタイトルで本質的には同じような伏線であっても、
テレビドラマの脚本の方が優れているのはいうまでもない。
特に、第5話~第8話にいたっては、
どんどん原作のしばりから解放されてきていているんではないかと思う。
したがって、その解放された自由な展開の部分が、
先ほどの5%以上の人間たちを余分に惹きつけているのではないかと思う。
しかも、きっとその5%というのは、独身女性の数の差じゃないだろうか。

とりあえず脚本担当の福田靖さんの圧倒的な勝利といえるのだろう。

この福田さんの手口というのは、テレビドラマ脚本家として、
これまで数字を獲得するためにしのぎを削ってきた経緯がもたらす、
独特な嗅覚から成立しているように思える。

つまり、あのたいして面白くもない原作のストーリーに、
独自の「黄金のワンパターン」を自らの力で形成させようとしているところにある。

■『ガリレオ』の①~⑦ブロックによる「黄金のワンパターン」の流れ
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①殺人事件が起こる。
(それは、通常の殺人事件に比較して、
超常現象的要素を感じさせるものでなければならない。
それが、薫(柴咲コウ)が湯川のもとに行く建前となる)

②湯川学(福山雅治)のもとで事件の概要を説明する薫。
(ここでは、湯川こと福山君の魅力を引き出す何かをさせていなければならない)

③湯川と薫の調査。
(ここでは、事件の本質もさることながら、
二人の資質の差が(感情的なタイプと論理的なタイプ)が
もたらす妙な会話が展開されなければならない)

④そして、湯川が事件を解くカギに気がつく。
 (なぜか、数式をそばにあるもので変人っぽく描く。)

⑥湯川の推理を実証する場面。
(謎解きの部分になる。作家にとっては、アイディアが要求されるのでつらい)

⑦湯川と薫の二人のシーン。
 (事件にまつわる小ネタで集結)
-------------------------------------------------------------------
この黄金のワンパターンが極まると、
効果音であるME(BGM)もバッチリきまりはじめる。
この場面には、この音っていうおなじみの感じである。

前述の『水戸黄門』などは、
効果音だけ聞いていても場面の状態が勝手に想像されてしまうし、
テレビを観れば実際その通りに画面が動いているのが空恐ろしい。

『ガリレオ』も前半の試行錯誤の末に、
どうやらこの傾向にどんどんなってきているように思う。
というか当初からそういう予定だったのだが、
最近では自信を深めたらしく、くっきりと展開してきている。

そして、この黄金のワンパターンの最大の特徴は、
登場人物である湯川学も薫も、
その脇役たちも、
まったく成長しないし、状況そのもががまったく変化しないことである。

これが、安心感にもつながるし、
マンネリにもなる。

変化があるのは、
悪役とゲストだけ。

しかし、福山くんも柴咲さんも魅力的なので、
独身女性層を中心として支持者がどんどん集まってくるから大丈夫というわけである。
(この部分が決定的に『医龍2』と違うのだ。個人的には『医龍2』も好きなんだが)


というわけで、事件のアイディアさえあれば、
基本的には『ガリレオ』というドラマは原作者がいなくても成立するはずである。

しかも、今回の第8話『霊視る』では
湯川学と薫の気質の差を「料理」を通して表現した。
知的な料理についての理論を滔々と展開する湯川、
見た目、手際も下手であっても、美味い料理を出した薫
というのは、実にシンボリックである。

これも、小ネタではあるが、料理教室の経営者の殺人ともからんで
見事なアイディアだったと思う。

ちなみに、先日のFNS歌謡祭でも、二人の歌声(KISSして)が紹介されていた。
これもなかなかいい。
柴咲コウの目が、
どこぞのインチキ占い師みたいにいっちゃっているのも彼女らしくて良かった。
 
さて、その『ガリレオ』も最終話が近づいている。
第9話は『爆ぜる』、前編・後編の2回に渡って放映される予定。

キャスターの久米宏(63)がゲスト出演するということでも
話題を呼んでいる。

湯川学の恩師の天才物理学者役で、「湯川と恩師との対決」となるらしい。

ぜひ、原作から解放された黄金のワンパターンを堂々と展開してほしいものだ。








『ホームレス中学生』が売れている。
このかじった跡の残っているような段ボールの絵柄の表紙が、それっぽくていい。

麒麟の田村裕が書いた『ホームレス中学生』がベストセラーになっているということで、
発売2ヶ月でなんと100万部を超えたという。
気の早い芸能関係者からのドラマ化や映画化へのオファーなどがかなりきたということだ。
最近の書店の『ホームレス中学生』のポップなんかには、
麻生太郎氏もお勧めなどと書いてあったりもする。(うさんくさいなぁ)

幸福と不幸

天国と地獄

富裕と貧困

幸運と不運

「人生にはそれなりのバランスシートというものがあるのだ」ってなことを
証明するかのような作品ではある。
文章がこなれていないのも本物っぽくていい。
かつてトーク番組などで、
何度も聞いた麒麟の田村くんの話が書籍という形になり、
それが彼に幸運を呼び込んだ。
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父親の「解散宣言」から始まる極貧の夏休み。

公園のウンコ型の滑り台の中で生活した3ヶ月間、

段ボールを食い、

自販機のおつりの取り残しを探す時間、

雑草を食べ、

仲間から、「ウンコオバケ」とさげすまれたあの日…。

母の死。

友人の家にやっかいになる日々、

再び出合った父は、あいも変わらず「解散!」と言っていなくなった…。

兄弟が一緒に暮らすようになっても、

1日に飯だけを1杯しか食べられない生活。、

「味の向こう側」を求めてなどと言ってはみたものの、悲惨な歳月は続く。
-------------------------------------------------------------------
田村裕が実際に書いたかどうかはともかく、
彼の生育歴の事実はきっとそこにあるのだろう。
特に、亡くなってしまった母について書かれてある場所は、けっこう哀しい。
そして、
少なくとも、この一冊のおかげで、
印税がそれなりに入ってくることと、
彼らのタレントとしての寿命が延びたということに関しては間違いない。

それにしても、
芸人としての寿命を延ばすことは、
実に途方もない力量がいるんではないかと思う。

たとえば、
いわゆる芸人のポジションとして典型的なあの「ひな壇」に群れをなすお笑い芸人。
そのの壮絶な戦いぶりは、見ていてはらはらする時がある。
とりあえず笑いながら観てしまうが、よく考えるとあんまり笑えない。

かつてスコットランド生まれの知り合いの外国人は、
日本のテレビ番組っていうのは、
どのチャンネルでもで多くの芸能人が、
イスに座ってガヤガヤやっているパターンばかりで、変だと言っていた。

同じくアメリカ人も
カナダ人も、
たいてい同じような感想を日本のバラエティー番組に対してもつみたいである。

海外の番組では、この手のタイプのものはほとんどないらしい。
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ロンドンハーツ
行列のできる法律相談所
サンデージャポン
ジャンクSPORTS
最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学
たかじんのそこまで言って委員会
世界一受けたい授業
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中
踊る!さんま御殿!!
クイズヘキサゴン
恋のから騒ぎ
行列の出来る法律相談所
-------------------------------------------------------------------
思いつくままに、
ひな壇が活用されているバラエティー番組を列挙してもこれだけある。
きちんと調べたらこれの2倍以上はあるのだろう。
やっぱり確かに、日本の番組って異常なのかもしれない。

話題を振ったり、
ツッコミを入れたりと、
話しやすい雰囲気作りをするような
いわばボランチ型(裏回しと言われているそうだが)は、
まさに言葉というボールを上手にパスしつつ、
エースストライカーである「明石家さんま」や「島田紳助」に
笑いのシュートを決めさせるわけだ。

今田耕司や東野幸治、
関根勤に品川祐、土田晃之などなどが中村俊輔ばりに巧みにやっているのを観ると
なぜか時おり切なくなる。
巧みであればあるほど、人工的なお笑いの匂いがしてしまう。

ましてや
たいして売れてもいないお笑いの人間たちが、
ひな壇で、
まるで不器用なサッカー選手が必死に自分の技術と向き合うように、
ちょっとでもスペースが空いたら、
無理やり飛び込んでみたり、
はたまた躊躇したりしている。

それもまた悲惨に見えてしかたない。
そんな戦場の中から、
なんとか芸人として生き残ってほしいなぁとつい思ってしまう。 
 
やっぱり、本でも書いて
自分の付加価値を高めるのも生き残り戦略の一つなのだろう。

片岡鶴太郎のように
ボクシングや日本画などを描いて、
エセ文化人っぽくなるのもまた一つの方便なのかもしれない。

うまくすれば、
金獅子賞のトロフィーなんかを手にしてニヤニヤしている…、
あの北野武監督のような成功例も生まれてくる。

あの貧相な千原兄弟にしたって、
本が売れれば顔つきだってなぜかしら余裕があるものに変わってくる。

はてさて、芸人の生き残り戦略とは大変だ。


ところで、流行語大賞にも名を列ね、
一発屋的に心ならずも思わず輝いてしまった沖縄県島尻郡久米島町出身の若者、
「小島よしお君」は、
さてどんな生き残りの道を模索するのだろう?

他人事ながら、心配だ。


















Gペンをカリカリいわせながら、黙々と机に向かって描き続けている男がいる。
巨大な何者かの圧力と孤独に対峙し続けているその背中。

そして、
剣の道を極めようとした野獣のような若者が、
馬鹿げた、けれども、壮絶な斬り合いの果てに見るものを
一緒に見つけたくて、
ひたすらこのペンを持つ男も戦っている。

額に滲む汗、
重く澱んだ体、
振り絞る気力。

もう夜明けだ。
鳥の声、
日差しの気配も感じる…。

仕上がった一枚のその絵。


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「この身体というテーマを描きたくてこの作品を選んだのか
 この作品だから身体というテーマへ導かれたのか
 明け方に一人で絵を描いているときふと思う
 まだまだではありながら腰の入った身体使いが描けたとき
 感謝の気持ちで満たされる
 楽しくてたまらなくなる」     by 井上雅彦
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吉川英治の原作『宮本武蔵』をベースにして、
1998年から週刊モーニングで連載されている『バガボンド』
作者は、
かつてスポーツマンガのジャンルにおいて一世風靡した『スラムダンク』で、
有名にもなった井上雄彦。
井上雅彦さんの画力は、もともと定評があったが、
さらに進化を遂げているようだ。

なにせ1枚1枚の絵に抜群の冴えがある。

宮本武蔵を主人公として、
戦国末期から江戸時代の転換期を舞台にその生きざまを描いた作品は、
それこそこれまでに、かなりの数で存在している。

映画あり、ドラマあり、小説あり、マンガあり、
柴田錬三郎の小説『決闘者宮本武蔵』などや
萬屋錦之介のむやみに長い、年末大河ドラマ『宮本武蔵』なんてなものもある。
それは、
宮本武蔵という対象に向かって、
ただ剣において勝つことのみにその生涯を費やした兵法者という存在に対して、
それぞれの作者や制作スタッフらが、
独自の視点から挑み、描こうとしてきた挑戦の跡なのかもしれない。


ただその中にあっても、
井上さんの作品は、
それらの作品とは一線を画している感じがする。
その表現として特筆すべきものは、
一種の「身体論」的な感覚である。
それが、他の追随を許さないものになっている。

表現された一コマ一コマの絵の中から、息づかいが聞こえてくるようだ。

「バガボンド(vagabond)」とは、英語で「放浪者」を意味している。

まさに、あてどない孤高の道をゆく存在に対して、
もってこいのネーミングではある。
表現者としての井上雅彦は、素材に使っている「武蔵」よりも、
その道の中で漂白してきているように思う。

1枚の絵を完成させるのにどれほどの
気力と体力が要求されるものか。
放浪の果てにつかんだ表現がそこにある。

特に、今回の最新作『バガボンド』の27巻は傑作なのではないかと思う。
吉岡一門約70名に対して、
殺し合いの螺旋をのぼりつめていく武蔵

斬る、
かわす、
突き立てる、

時折、剣聖だった上泉伊勢守秀綱や柳生石舟斎の亡霊が
意味ありげなおちゃめな会話をしているのもいい。
めざす境地は見上げた空のずーっと向こう側にある。

やはり大人の鑑賞にたえられるものになっている。

さて、
そんな剣聖たちの亡霊を考えていると、
甲野 善紀という有名な古武術の求道者を思い出してしまう。

今、この現代に生きている時代おくれの武芸者…。

「人間にとっての自然とはなにか」

を追求し続けた果てに古武術に出会い、

「うねらない、ためない、ひねらない」という身体論を確立。

特にそれは、スポーツ運動論にも影響を与える
「固定的な支点に依らない動作」、
いわゆる「ナンバ」の動きの理論を広めた。

野球の桑田真澄や、
陸上の末續慎吾にも、
さらには、バスケットボール関係者にも、
プレースタイルを大きく変貌させ、新しい境地をつかむきっかけを生んでいる。

安定している重心を
わざと不安定にする事によってできる身体の動きに注目し、
「不安定な状態は、最も安定し身軽な状態である…」
と語っている。

あぁ、
ここにもひとり「バガボンド」がいる。

どちらにしても、
一つのことを追い詰め極めて行く中で、
たどり着いたその「境地」がもっている凄みを
このふたりは感じさせてくれるのだ。

ちょうど今(2007/12/03)、北京五輪を目指して戦う男たちがいる。
韓国戦で辛くも、勝利し、
この台湾戦で、五輪への出場切符を自らの手でもぎ取ろうする男たち。
「野球」という名の武術で己を磨いてきた者たちの斬り合い。
戦う者たちは、常に「バガボンド」なのかもしれない。






『SP』をつい観てしまった。
じわりと人気が出てきている『SP』
オフィシャルサイトなんかを見ても、その中にある「警護課へのご意見」のコーナーには、
女性からのコメントばかりが書き込まれている。
常に、女・女・女…。
10才の小学生から30代の女性まで、とにかく女性ばかりなのだ。(希に、高校生男子なんていうのもあったが)
とにかく『SP』は、きっと男が観ても、女性が観ても格好良いと感じるドラマであるとは思う。
ただ、ふと思うことは、「男と女では、その格好良さを感じるストライクゾーンがかなりズレているんじゃないか」ということです。

例えば、
-------------------------------------------------------------------

SP~その任務は“護る”こと…
  時には自分の命を犠牲にしても、要人を護り抜く警護のプロ~

-------------------------------------------------------------------
という言葉が、オフィシャルサイトのタイトルなんかに出てくるんだけれども。
(かっこいいですね。)
この言葉を観た瞬間に、

無意識に男は、SPそのものとしての立場でこの言葉を感じるのであろうし、
女性なら、自分を守ってくれる守護神的な存在が、
敢然と立ち続けているというようなシーンを思い浮かべてしまうのではないだろうか。

ちがうかなぁ…。

何でこんなことを書いているかというと、かつて自分と相棒で作ったシナリオについて、
女性と男性では、
その受け取られ方にずいぶんな差があるという経験を何度もしているからなんですよ。

ささやかな例として
「かつては純粋でまっすぐだったのに、今では、その信念も見失ってしまっている男」を
「支え続ける健気な女性」なんてなものをへたに描くと、舞台が終わった後の感想で、
「そんな女はいない」ってな感想を寄せてくれるのは、
もちろん普通の女性の方々だったりします。
脇役であろうと、かなり頑張ってその気分になってリアルな女性像を描いても、
女の厳しい視点からするとどうにもいけていないらしく、なかなか難しいみたいなのです。

しかし、面白いことに、「天体を観測することが好きな少年」と
「かつて野球部のエースだったが、とある事件で不良になってしまった少年」との
「男の友情」などという
男にしてみるとちょっとなぁ(甘すぎて嫌だなぁ)
と思うようなものを舞台で演じさせると、
それを観てくれた女性関係者たちから意外にも賞賛されてしまうことが多い。

「今回のは、かっこ良かったわ。リアルだったし…」とか、
「いいなぁ、あんな感じの関係…」などなどと、
打って変わってそんな反応をしてくださったりする。

結局、
男が女に抱く幻想と、
女が男に対して思い描く幻想っていうのは、
どちらにせよ見事に外れまくっているんではないかと思います。
これもねぇ、当たり前なんだが、
それでもこの性の違いによるストライクゾーンの差を意識するかどうかは、
魅力的な脚本を作る上での大きな分岐点の一つになるのではないかと思う。

今回の『SP』は、かっこいい。
そう、それは男が観ても女が観ても…。

もちろん女性ファンにとっては、
岡田准一君の存在も
その鍛え上げられた体も
重要だとは思うが、このドラマの格好良さは、そこにあるわけではない。

直木賞作家・金城一紀(ドラマ初)の書き下ろし『SP(エスピー)』
というような題名で、
いろんなサイトで、「SP」の説明の文章(下にあるような)が載っていた。
------------------------------------------------------------------
「SP(エスピー)」 = Security Police(要人警護官)とは、国政に関わる国内外のVIPを警護するため、1975年にアメリカのシークレット・サービスを手本に創設された。非常時にはVIPの身代わりとして盾ともなる“動く壁”である…
-------------------------------------------------------------------
この設定って、男にとっても女にとっても、
相当大事な意味があるのではないかと思う。

つまり、
刑事のように犯人を追い詰めるというような
ある種の攻撃性も与えられているような立場ではなく、

自分の思いもすべて押し殺して
守ることだけにクールに耐えるという「SP」自体の性質が、
男女それぞれの
「性」のストライクゾーンに訴えかけてくる表現構造をもっているのではないかと思うのです。

とりあえず、
本広監督の素材選びの勝利と言ってしまうと、身も蓋もないけれど。

すでに5話まで終了した『SP』
今回は- ------------------------------------------------------------
機動警護班は、証券取引法違反事件で重要参考人となっている大橋正次(片桐仁)を24時間体制で極秘警護するよう命じられる。
怯えきり、SPに対しても、神経質なまでの警戒心を示す大橋に対して、
尾形(堤真一)は「信頼を糧に命を懸けて護ります」と説得する。
大橋の殺害依頼が届いた実行担当のポール(チョウ・ソンハ)とジョージ(中川智明)はその準備を始める…
-------------------------------------------------------------------
という感じで、次回まで引っ張ることでしょう。

なんであれ、『SP』は、
土曜の挑戦枠というか実験枠の面目は立っているのではないかと思う。
リアルなアクションというのも成功しているし、
本広監督ふうのギャグを入れる部分も第5話から増えてきた。
さて、
見た目だけではない“格好良さ”をどう表現するのかは常に楽しみな所。
そして、それが男と女のどっちのストライクゾーンに
ヒットするのかもいろんな方々にアンケートにでもして質問してみたいものです。

※小さなブーイング
本編とはそんなに関係ないのだけれど、機動警護班のいる部屋というのは、「踊る大捜査線」と違っていつも閑散としている雰囲気が漂っているのはちょっと気になる。

まるで、キャスト以外の人間がまったくいないような建物にしか感じられない。
そんな気になる箇所が何個か出てくると興ざめになってしまうからドラマは恐い。
やむえず、きっと格安で制作しているドラマだからしょうがないと思うようにしようか。

さぁ、明日は師走最初の月曜日。
ほどほどにがんばりましょう。



1週間は、7日間のインターバルにしようって誰が決めたのだろうか?
そんなことを考えても、相当調べないと分からない。
とは言うものの、
これが、実に絶妙な日数であることは間違いない。
仕事の合間に、気になっているドラマを観て、
やっぱり慌ただしい仕事の合間に、
ドラマのその後のことを勝手に想像する1週間。
そして、自分で予想したシナリオがどうだったのかの結果に出会うのが7日後。
ちょうどいいなぁ、これぐらいのインターバル。

『医龍2』をまた観てしまった。
ずーっと気になっていた大塚寧々扮する小高七海の履歴がついに明かされる時が来た。
それにしても脚本の林宏司さんって、大したもんだなぁ。

母親の悲しみを大塚寧々さんに表現させたんですね。

大塚寧々さんといえば、
かつてあのエキセントリックな三代目魚武濱田成夫(SPになぜか登場していますが)と1998年に結婚し、2001年離婚、
すぐに俳優の田辺誠一と2002年に結婚したりしたという私生活のイメージもある。ついでに、『HERO』や『Dr.コトー診療所』などでの独特な大人の女としてのイメージもある。
したがって、北洋病院のシーンがスタートして、チョコレートを食べ続けるアンニュイな感じの小高七海の過去には、
「なんだか妖しげな色恋沙汰のトラウマの名残りみたいなもの」が
あるぞーってな感じで、引っ張ってきてきたのだと思う。

そんなイメージを林さんは十分に承知して利用したあげくに、
観ているものの予想をはじめから裏切るように
当初から予定していたわけだ。

大塚寧々の母親としての表情、これ、予想外に良かったと思います。

患者の自分の息子である黒田智樹(本郷奏多)を遠くから見つめる表情は、この数年の彼女がやってきた演技の中でも一番良かったのではないかと思う。

自分の子どもが同じ麻酔医のミスによって低酸素脳症になってしまったことへの後悔…、
幸せだったチョコレートにまつわる智樹との思い出、
自分の家庭を失ってからの日々、
レストランで誕生日の智樹を待ち続けた夜、
第8話までに、小高やり続けたチョコレート中毒の数々のシーンも
ここにきて生きてくる。
そして、智樹の手術…。

化粧をし華麗に「恋する女の表情」よりも、
心労でやつれつつ、そして、
子ども思い目を真っ赤に泣きはらしながら一途に安否を気遣い、
命を守ろうとする「母の表情」の方が美しい。

39歳の大塚寧々の別の面を垣間見たような気がする。

やはり人の心のコンプレックスやキズは、ドラマのネタになる。

さて、『医龍2』も1話ごとに、
登場人物たちの心のキズを順番に紹介し、
ドラマを生み出してきているわけで、整理すると…。

野村博人(中村靖日):
対人恐怖症の臨床工学士、医者との上下関係のトラウマ

外山誠二(高橋一生):
エリートの医者の家庭でのコンプレックス、愛情の問題

平幸太朗(佐藤二朗):
野心の挫折、論文の改竄、スーパードクターと呼ばれた過去

小高七海(大塚寧々):
仕事を持つ女の悲しみ、母としての悲哀

そんなこんなで、
それぞれのキズを癒し乗り越えて、
新しいチームドラゴンが生まれてきた。
ふと考えるとこの物語の構造は、『西遊記』と同じといえば同じなのではないだろうか。

朝田龍太郎(坂口憲二)→悟空 (医者としての強さ、チームを強調していう。香取君は「なまか」と言う。)
藤吉圭介(佐々木蔵之介)→沙悟浄(冷静さと粘り強さ、誠実さ)
荒瀬門次(阿部サダヲ)や平幸太朗(佐藤二朗)→猪八戒(酒、欲望に負けた経験、実は能力が高い)
伊集院登(小池徹平)→玄奘三蔵(医者としてのピュアな純粋性を保持する者)
里原ミキ(水川あさみ)→凛凛 (おまけのアイドル的存在)※実際、香取君の『西遊記』に出演しているから不思議なご縁だ。

さぁ、人の心のキズが物語の展開とともに絞られてきました。

①明真大学附属病院で、野口賢雄(岸部一徳)が自室で倒れ、狭心症の疑い。野口と朝田の関わりは?片岡と手を結ぼうとする院長の善田秀樹(志賀廣太郎)との関わりは?

②そろそろ片岡一美(内田有紀)の履歴の問題が…。あの何度もあざとく映し出される鞄についてる可愛いクマのストラップの意味は?

③明真大学付属病院がシンボリックに背負っている医療という人格の「心のキズ」の結末は?
※ちょっとスランプ気味の伊集院君の心の復活は?というのも並行してある。

また1週間が過ぎていこうとしている。
ドラマのことを仕事の合間に考えることもできるのですから、幸せなんだろうと思う。

※寒くなってきましたね。
 風邪など引かれないように。


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