舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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『ロス:タイム:ライフ』の第8節「部長編」は、なかなか良かった。
「全力で戦ったのなら、
あの日の仕事(選択とドラマでは直していたが)は後悔しない。
元スペイン代表 ラウル・セルパンテス」
真木よう子の「部長編」は、
さまざまな彼女の女優としての可能性を感じさせて終わった。
ひきこもり編6

さて、お次は、ついに『ロス:タイム:ライフ』の第9節ひきこもり編、
主演は、大泉洋。
それにしても、『ロス:タイム:ライフ』のとりをつとめることになるとは、
大泉洋も本当にメジャーになったものだ。
現在35才、
北海学園大学時代に、演劇研究会で活動。
大学在学中に、当時、鈴井貴之の所属事務所に所属することになり、
北海道テレビの深夜番組『水曜どうでしょう』でブレイク。
ご存じの通り、「救命病棟24時」(2005年、フジテレビ)
「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(2006年、フジテレビ)
「ハケンの品格」(2007年、日本テレビ)「暴れん坊ママ」(2007年、フジテレビ)
と、活躍中の大泉洋。
ひきこもり編2

この大泉洋というタレントさんの最大の特徴は、
バラエティなどで見せる世間話の才能なんじゃないかと思う。
特に、『水曜どうでしょう』で、ディレクターとやりとりしている会話の能力は、
ちょっと普通じゃない。
自然で、実に伸び伸びとしていて、しかもかなりの可笑しみがある。
かつての石立鉄男ふうの役柄が多いような気がするが、
ところが、どういうわけかセリフの決まっている役どころを演じる大泉洋は、
いまだにどことなく固い。
実に窮屈そうにやっていて、
その結果、
自分の与えられた役自体も小さくなってしまうような感じでもったいない。

さぁ、『ロス:タイム:ライフ』では、
「ひきこもり」という役柄を大泉洋はどう演じるのか?
ひきこもり編3

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■ 予告されたあらすじ

三浦謙太郎(大泉洋)は31歳にして実家の自分の部屋にひきこもって生活している。
その日も妹の亜矢(小出早織)が、
母の智恵子(田島令子)が用意した朝ご飯の磯辺巻きを運んできて、
部屋のドアの外に置いていった。
謙太郎はすばやく皿を室内に入れるとドアを閉め、
餅をひとつ口に入れる。
ところがその餅が喉に詰まり、意識が遠のいた・・・と、
審判団が現れロスタイムを提示した。
しかし状況を理解できずうろたえた謙太郎は審判団ともみ合いになり、
彼らを無理矢理ドアの外へ追い出してしまった。
追い出された拍子に掲示板を廊下に落としてしまった審判員。
謙太郎はドアと窓にしっかり鍵をかけ、布団に潜り込み眠ってしまう。
ところが、時間が過ぎても謙太郎はいっこうに死ぬ気配がない。
慌てる審判団を尻目にゲームをしたり
漫画を読んだりといつも通りの生活をする謙太郎は…。

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ひきこもり編4


今回のポイントは、
①ロスタイムの時間が、審判団のミスで分からなくなるということ。

②医者の息子で、医者になることが当たり前のように思われていたけれど、
大学に落ちてしまって部屋に引きこもるようになってしまった男が、
どうやって、外の世界に再び出られるのか?ということ。

③ドラマの中で、ずっとひきこもりの主人公を見守ってきた母が
救急車で運ばれる事態となる。その時の反応は?

④審判団の主審に尾元(温水)がいて、どうも主審らしい。
この設定がとにかく妖しい。なぜ、どういう経緯で彼が主審になっているのか?

⑤審判団に絡みやすい人物がいると、大泉の世間話の能力が生かせるのでは?
何気ないやりとりが、けっこう面白いかもしれない。

⑥とりあえず『ロス:タイム:ライフ』の第9節は、
これまでの全9話のまとめ的なものになる。
ひきこもりという存在が、「生きる意味を見いだす」物語にしてほしいし、
ハッピーエンド的な部分が必要になると思われる。
ひきこもり7

ともあれ、今回の死因が、
磯辺焼き(餅)をのどに詰まらせての窒息死というのも情けないのだが…。
最後になって、あまりにも定型化しつつあるロスタイムの形式を一度崩して、
先の展開を読みにくくしようとしている筧監督の意志を感じる。

さて、『ロス:タイム:ライフ』を観ていると、
かつてのビル・マーレイ主演映画『恋はデジャ・ブ(原題: Groundhog Day)』を
なぜか思い出す。
『恋はデジャ・ブ』は、「ある一日を何度も繰り返すことになってしまった男の悲喜劇」という物語だ。
恋はデ・ジャブ

最近のドラマは、先週の「プロポーズ大作戦スペシャル」においてもそうなのだが…、
自分の未来をより良い物にするための哲学というかテーマみたいなことが
背景にきっちりないと、底の浅いものになってしまうと思う。
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■ ちょっとしたあらすじ

人気気象予報士フィル・コナー(ビル・マーレイ)は
田舎町(ペンシルバニア州パンクスタウニー)にローカル番組のロケで来た。
毎年2月2日に、ウッドチャックが自分の影を見て冬眠するかどうかを決定し
その結果によって豊作を占うという聖燭節の祭、
田舎行事で彼には退屈で耐えられないし、
当然身も入らない。
嫌々ながら一日を終え、都会への帰途、
天候の急変で田舎町に泊まることになった。
彼を待っていたのは何一つ変わらない朝であった。

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同じ一日を迎え続ける主人公は、
その一日から抜け出そうともがくが、
いつまでたっても同じ一日がやってくる。
利己的だった自分が、やがて自分をみがき、
さらには他人の為に生きることを知る時点で、
新しい違う朝を主人公はついに迎えることになる。

そんなに収益の上がらなかった映画ではあるものの、実にすばらしい映画だと思う。

どんなに面白いドラマも、
背景に作り手が伝えたいテーマが入っていなければ意味がない。
『ロス:タイム:ライフ』の全9話は、
それぞれ考えるヒントを与えてくれるだけでも、
番組としての意味や価値があるのではないだろうか。

しだいに4月が迫ってくる。
季節は春。
移り気な世間は、もう次の新しいことを無意識に求めはじめている。
ドラマ制作班は大変ですね。

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幾千万の命のそばに7日間だけ寄り添う
気まぐれなその死神は、
あなたの最期の日にもきっと、
この世で一番優しい雨を降らせてくれる。
死神の精度5

3月22日より映画『Sweet Rain 死神の精度』が公開されている。
超大まかなストーリーを言うなら、
死神である千葉(金城武)が、7日間の人間観察で生と死を判定する物語。
話は3つの時期に分かれている。
1985年のある日、
電機メーカーのクレーム処理係の藤木一恵(小西真奈美)を対象に判定を始める。
その死を判定する最後の日、
彼女の才能が千葉の心を動かし、見送り、つまり生かすことに決める。
2007年、藤田というヤクザの死を判定することになるわけだが、
そのヤクザを慕う阿久津(チンピラ)とともに、他のヤクザに千葉は捕まってしまう。
2028年に70歳の美容師、かずえ(富司純子)の死の判定をすることになる千葉。
やがて、かずえと話すうちに過去の時代のそれぞれの人生が絡み合ってくる…。

死神の精度2

これってなんだか『ロス:タイム:ライフ』とも類似した話ではある。
監督の名前を見るとなんとまさに『ロス:タイム:ライフ』の筧昌也さんなわけで…。
いやはや。絶好調ですね。
ついに映画の世界でもメジャーデビューとあいなった。
筧監督は、舞台あいさつなどで、
「足掛け3年、日常的にこの映画のことを考えていました。
ようやく産み出した気分。これから大きく成長していってほしい」
と語っている。
まだ30代であり、同じ世代の監督たちを思いっきりリードしている形だ。
大作映画並に、雨待ちをしたり、
人工の雨を降らす機材と人材も豊富に使って、映像にもこだわってきた。
ぜひ、今回のチャンスをものしてほしいもんだ。
死神の精度9

原作の小説は、伊坂 幸太郎によるもの。       
2000年、『オーデュポンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。
2003年、『重力ピエロ』が直木賞候補。
2004年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞。
などという経歴もあり、しだいに売れっ子になりつつある作家だ。
複数の物語を連動させる展開を得意としているらしいが、
『Sweet Rain 死神の精度』でも、複数の人生と物語が絡み合うような構成。
原作を見ると、
「俺が仕事をするといつも降るんだ」
というクールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
「音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様」というようなキャッチコピーもついており、
それはそれでけっこう格好いい。死神の精度7

また、この死神役を金城武が演じるのも楽しみだ。
死神は、何千年もの間、人間の死に関して可否を決定し続けるのだが、
彼らにとって、人間界で唯一興味があるのが“ミュージック”、
ヘッドホンから流れる曲にリズムをとっている死神(金城武)はけっこう可愛かったりもする。

「人の死には意味がなくて、価値もない」という死神は、
どんなに大事な人間であろうと、クールに「実行(死)」という判断を下してきた。
(こういうセリフも、芸人にしてみたらフリみたいなもんですね。)
そんな彼が、「見送り(生かす)」という裁定をしたのはなぜか?
藤木一恵(小西真奈美)の天使のような澄んだ歌声を
43年後に死神の千葉は聞くことになるわけで、
大まかなあらすじを見ても、
例のごとく勝手に想像するクセがついてしまっているわけだが、
さて、どんな結末になることか?
とりあえず、「人の死には、意味も価値もある」というところに帰結するのだろうか。

死神の精度4

ところで、
現在、『ロス:タイム:ライフ』第8節部長編を観ながら、
書いているわけだが、
真木よう子さんって、細かな演技力はまだそんなにない女優ではあるものの、
男っぽい言い回しやラフな言い回しには、余人にはない魅力がある。
『俺たちは天使だ!』のサントラが使われ、
恋人との別れの意味を持たせた「シェルブールの雨傘」の
流れるフランスレストランで、誕生パーティーに招いた友達を待っている間に、
料理人を目指した昔の恋人が作ってくれたブイヤベースを味わい、
今のお客様は、とても輝いておられますよ」という言葉と
やがて集まってきた仲間たちの乾杯
(プレゼントとしては、見事な処理だと思う。)
それら、すべてが仕事漬けに生きてきた彼女にとっての
「最高の誕生日のプレゼント」になったと思う。
作り手の人間への愛情を感じるとともに、
第9節の作り方全体に気品のある配慮がいたるところになされていた。

さすが永山さん、ベテランの演出技術、職人芸のなせるわざだと思う。

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プロポーズ大作戦5

『プロポーズ大作戦スペシャル』を遅ればせながら観た。

脚本を担当した金子茂樹さんは、よくぞまぁこの話を頑張って仕上げたものだ。
ひたすら感心。

前回の連ドラは、健(山下智久)と礼(長澤まさみ)の結末について、
その後、どうなったのか?という疑問を、もしくは余韻を残して終わった。

作品としては、こういう終わり方で充分良かったし、
その段階ではスペシャルなんかも制作サイドがちょっとは意識していたとしても、
現実的にはまだ考えていなかったことだろう。
ところが、ドラマが終わって、視聴者からのその続編を期待する声も多く、
また、視聴率も狙えることから今回の企画の実施とあいなった。
プロポーズ大作戦3

脚本家としては、テレビドラマシリーズの展開で基本的にはいっぱいいっぱいなはずで、
エンストしたタクシーを押している健を礼が追いかけるというシーンに至るまでに、
ずいぶんと結末のシミュレーションを繰り返して、
終着点を見つけたはずなのだ。
連ドラの帰結の仕方だって、
きっといろんな表現のヴァリエーションというか可能性があったわけで、
「どんなに過去に戻って、
その過去の一部分を変えたとしても未来である現在は変わらない。
未来を変えるのは、現在だけなのだ。」
というメッセージが結果的にはしっかりと描かれたので、個人的には充分満足だった。

ところが、SP企画となったら、
一度は終わった物語を、どう展開し終わらせるかという実にやっかいな思考ゲームを
脚本家はしなくてはならない。
これはちょっとでも間違うと泥沼化しやすいやっかいなパズルだ。
それを金子茂樹さんは、ものの見事にやり遂げた。
本当に凄い。
無理矢理やるはめになった新たなドラマ作りのパズルとしては、
最高の正解だったのではないかと思う。

事前に公表されたあらすじなんかを読んでみても、
金子茂樹さんが、どんな形でドラマを生み出すのかということについて、
非常に気になっていた。
プロポーズ大作戦

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■ 当初公開されていたあらすじ

健(山下智久)の告白を聞いて、
礼(長澤まさみ)が多田(藤木直人)との結婚披露宴を途中で飛び出してから1年。
お互いに思いは通じ合っているものの、新たな一歩は踏み出せずにいた。
そんな中、エリ(榮倉奈々)とツル(濱田岳)の結婚式がハワイで行われることになり、健、礼、そして幹雄(平岡祐太)らが海辺の教会を訪れた。
ところが予定の時間を過ぎてもいっこうに式が始まらない。
なんとかごまかそうとするツルだったが、
実はエリが行方不明だということが発覚。
朝起きたら姿がなく、
「ツルの気持ちがわからない」という内容の置き手紙があったという。
参列者に謝るエリの両親や落ち込むツルの姿を見るうち、
1年前の自分たちのしたことを思わずにいられない健。
エリ一筋だったツルにはなんとか幸せになってほしい、
そう強く願ったとき、久しぶりにあの妖精(三上博史)が現れた。
相変わらず礼との関係について煮え切らない健にあきれる妖精だったが、
友情に免じて健を再びタイムスリップさせた! 
健はツルに、花嫁に逃げられるというこの未来を伝え、警告するべく奮闘するが…!?

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プロポーズ大作戦2

こういうのって、結局どうなんだろう、やっぱりその~、推測するに、
金子さんの頭脳の中では、
ラストの健と礼のラブシーンをハワイかどうかはともかく海辺で行うことを決めてから、
ドラマを展開させていったのではないかと思う。
ハワイの夕焼けが非常に美しい中、
ふたりがやっとキスをするシーンは、シルエットにしてもキレイなショットになった。
プロポーズ大作戦7

そこから、すべては逆算して、
大バコ、中バコ、小バコとシナリオがふくらんでいったのだろう。
特に、
「ツル(濱田岳)とエリ(榮倉奈々)のハワイでの結婚式で起こる騒動」を設定。
花嫁がいなくなってしまうという、
健と礼の
ふたりが引き起こしてしまった1年前の結婚式を
ダブらせていったのが素晴らしいアイディアだった。

参列者に謝るエリの両親や落ち込むツルの姿…に、
かつての多田や両親たちの連ドラでは描かれていない場面を
想起させるだけでも効果的だった。

しかもその発想のおかげで、妖精(三上博史)も登場させることができるし、
そのうえ、過去にもどってハレルヤチャンスなんてな連ドラのパターンも利用できる。
こんな設定の段階で、金子さんって頭いいなぁとしみじみ感心してしまう。
また、連ドラのタクシーを押したあとのふたりが、浜辺に行って、
またもや言い合いになった時に、波にさらわれた礼のハイヒール、
そのハイヒールがハワイの浜辺にもどってくる的な小ネタも利用できた。
プロポーズ大作戦1

篤姫の記事でも書いたが、今の時代が無意識に求めているのは、
「清らかな何か」なのではないかと思う。
篤姫ならば、運命の荒波を乗り越えて、自分の役割と責任を果たそうとする純な気概。
そして、今回の『プロポーズ大作戦スペシャル』でも連ドラにおいても、
ツルのエリに対する常に一本気な愛情表現が、純粋でいいのだ。
プロポーズ大作戦6

そしてそれが、このドラマの精神的な柱となっている。
本当は、健も視聴者もツルのような行動を望んでいるのに、なかなかできない。
そういうもどかしい思いが、このドラマにあるのが素晴らしいのだ。
そんなこんなで、
連ドラの初回も健が走るシーンからスタートしたが、
『プロポーズ大作戦』でも礼のために頑張る健が、
全力疾走する場面の撮影をハワイでも行ってくれた。
言うまでもないのだが、
この「全力疾走で、走る健」というのが、「清らかな何か」を象徴的に表している。
何度失敗しても、そして不器用でも、礼のために必死に走る健。
健が走っている姿は、視聴者からもずいぶん好評だったというのも、
今の時代の気分を反映しているからなのだ。

ツルと健の純粋な思いで「未来の扉」を開こうとする動きが、
視聴者の心の「特に無意識の層」を強く刺激しているのだろう

あらためて、脚本家金子茂樹さんの力を感じた作品だった。

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プロポーズ大作戦4



やっと今日(3月28日)、ブログを書ける時間がやってきた。
ありがたいことだ。
さて、
『ロス:タイム:ライフ』の 第7節「極道の妻編」が、3月15日に放映され、
その視聴率が10.2%だったそうな。
『ロス:タイム:ライフ』の後半の節は、視聴率も稼ぎたいという意図が
ありありの布陣なのだが、常盤貴子の「華麗なる極道の妻へ愛する夫の仇討ち!」は、
残念ながらその目的を果たせなかったようだ。
話の展開よりも、常盤貴子の凛とした美しさをどう表現するかということが、
問題だったのでまぁいいじゃないかという感じではある。
富司純子や岩下志麻、または、かたせ梨乃ほどの貫禄はまだないのだからしょうがない。
ついでに、まさに「泥まみれで勝つより、美しく負けたい
元アイルランド代表 D・ベックハム」みたいな結果に終わってしまった。
部長編2

それよりも、
今回やっと2週間ぶりに『ロス:タイム:ライフ』第8節「部長編」 を、
3月29日に観ることができる。
これは楽しみだ。

主演は、真木よう子。
この人は、もっと表舞台に出てきていいのではないかと思う。
脇役ではなく、どんなドラマでもきちんとした主役級のポジションを
もともと手にすることができる素材だ。
最近では『SP』でも、登場してきていい味をだしていたが…、
かつて所属していた仲代達矢の『無名塾』なんかでのトラブルもあって、
スポットライトを浴びせることがちょっとしにくい状況も続いていたのだから、
これまた、しょうがないのだ。
真木よう子1

また、今回の脚本を担当している渡辺千穂さんがなかなかいい。
現在36才で、
ドラマCX「天体観測」、「恋する日曜日」、
映画脚本『この胸いっぱいの愛を』などの仕事をやり抜いた才能の持ち主である。
可能性を感じる。

さらには、演出の永山 耕三さんがお久しぶりの登場で楽しみだ。
親父さんが元松竹会長の永山武臣さんなので、一種のサラブレッドであり、
「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」「ロングバケーション」など、
フジテレビ月9ドラマをリードしてきた人でもあるので、安定感抜群でもある。
ちなみに、なぜ彼はこの仕事を引き受けたのだろうか?
一種の新人登竜門的な枠に、それなりに実績のある人が、
演出を担当しているという事実にもなんらかの意味を感じる。
部長編4

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■ 予告として発表されているあらすじ

スポーツ用品メーカーに勤める堀池清美(真木よう子)は
若くして広報部部長に抜擢され、
仕事漬けの毎日を送っていた。
家に帰ることもままならない生活で万年睡眠不足、
友人との食事の約束もドタキャンばかりだ。
会社では、年上の部下は清美が美貌で今の地位を手に入れたとやっかみ、
年下の女性部員は清美のようにはなりたくないと仕事の手を抜く。
それでも清美は、黙って部下の失敗の尻ぬぐいをし、
会社のために全力投球で働いていた。

ある日、清美の正義感から出た言葉が社長の気分を害し、
突然地方の工場への異動を言い渡される。
やけになった清美は居酒屋で隣り合わせた尾元(温水洋一)と
公園で飲みながら愚痴をこぼす。
・・・と過労がたたって心臓発作を起こし、あえなくロスタイムに。
走り出した清美が向かった先は部下たちのもと。
清美の代わりに部長へ昇進した山村(武野)のお祝いで、
居酒屋で盛り上がっている部下たちのもとへ、
審判団を引きつれ走ってきた清美。
目をまん丸にして驚く部下たちを前に仁王立ちする清美は大きく息を吸うと…。
これまでの思いをぶちまけ、
次に社長に会いに会社へ向かう。
そして今日が自分の誕生日だと気付いた清美は…。

-----------------------------------------------------------------------------部長編5

「ハートスポーツ」で広報部部長を務める堀池清美(真木よう子)の心の叫び、
「自分がやりたいと思ったことに全力で打ち込んで何が悪いんだ!」
というのが、どうもテーマらしい。

すべて仕事に費やしてきた28才の女性の「部長」
過労による心臓発作というのも切ない。

ポイントは、
①部下たちに、今まで言いたくても言えずに我慢していたことを吐き出すシーン
②社長に向かって啖呵を切るシーン。
③命日が誕生日であるということ。

プライベートも睡眠時間も惜しんで働いているにも関わらず、
素直で正直な性格が災いしてあえなく左遷。
周囲の理解も得られない。
そして過労死…。
あまりにも不本意過ぎる彼女の人生…。
部長編3

①の部下に啖呵を切るならば、その内容は彼女が自分はこういう気持ちで仕事をしてきたんだというような、自分の生きざまを語るんでしょうね。

「立て!」「並べ!!」、
そして、岩佐真悠子、武野功雄らが演じる清美の部下たちをジッと見つめ、
言葉を続ける真木部長、
「いい加減な気持ちで、手を抜くなよ!」
「自分で選んだ道なんだから、頑張って当たり前なんだ!」
「自分の仕事に誇りを持て!」
とまぁ、いろんな喝が、勝手に想像できてしまいます。
部長編1

②の社長に対しては
堀池清美を左遷するきっけになったことが、
理不尽なことであったり、
不正にまつわることでもあるのなら、それを解消しに行くのでしょうし、
普段から憤懣やるかたないようなことについてもこの際はっきりさせるのでしょう。
「社長なら、正しい見通しを持て!」
「おべっかばっかり使う部下を大事にするんじゃなくて、
会社のことを考えている社員を大切にしろ!!」
などなど、とにかく会社の上司たちに言いたい文句は、
どんな人にもきっとあるはず。そんなことを真木よう子が代わりに叫んでくれるわけだ。
部長編6

③もっとも問題なのは、この命日の日が誕生日だという設定。
仕事漬けで、死んでしまった28才の部長(真木よう子)が、
あまりにも哀れなので、ご褒美を上げたいものです。
結婚を取るか、仕事を取るかで、結局、仕事を選んでしまった彼女。
あの時、結婚していればどんな人生があったのか…とは思うものの、
彼女の性格や生き方から考えるとすんなり結婚はどう考えてもしないはずなので、
何か彼女にあげるいいプレゼントはないものか?
できればスポーツ用品メーカーの仕事がらみで、
子どもたちからのありがとうの手紙が来るとか、
つぶれかかったスポーツ店が部長(真木よう子)のおかげで再建したみたいな知らせが
来るとか…。
何かいいアイディアはないだろうか。

どんなふうになるにせよ、
女優・真木よう子の魅力がいっぱいにあふれているような気がする。
また、真木よう子にしてもこの作品が次のステップへの
いいきっかけになるのではないだろうか。

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部長編7



NHK大河ドラマ『篤姫』が、実にいい。
これはNHKにしても久々のヒットと言って良いのではないかと思う。
1年間にわたる長いシリーズを「起承転結」で分けるなら、
現在は3ヶ月がほぼ終了して、ちょうど「起」の部分が終了したところだ。
前回の「さらば桜島」で、篤姫も故郷を旅立って、まずは京都を目指すことになった。篤姫4

それにしても3月2日放映の「篤姫誕生」で、
視聴率25.3%を叩き出したのを筆頭にして、
とにかく平均20%を越える状態を続けているのが素晴らしい。
これまでになく大河ドラマが期待され、愛されつつあるというわけだ。

回想~母の言葉
「この世のものにはすべて役割というものがあるのです。それは、人とて同じこと。」
今和泉の領地を見つめ、
そして、船上の篤姫のモノローグ:
「母上、私は己の役割を果たしにまいります。」


これは、「さらば桜島」のラストシーンではあるが、
世間も、ちょうど3月、小中高大学、各職場でも、旅立ちの時期にあいまって、
この篤姫が見つめる未来への期待と不安が入り交じった気分を共有している。
とりあえず絶妙なタイミングだ。

時代劇の形をとった「ホームドラマ」と制作サイドは語り、
視聴者もそう感じながら観ているわけだが、
その底辺に流れている心情は、
単純なホームドラマよりも深くて清らかな感じを受けとってしまう。
昨年の「風林火山」のような男たちのどす黒い野心と
権謀術数に比較して、なんとさわやかなことか。
篤姫5

そんな印象を意図的に与えて続けているのも、
この脚本を担当している田渕久美子さんの強烈な力量と意志があってこそなのだろう。
田渕さんはこう語っている。
「最後まで「誇り」と「覚悟」を失わなかった女性、篤姫。
愛する故郷である薩摩が、そして皮肉にも婚礼の仕度役だった西郷が
刃を向けてきたとき、実家よりも婚家を守り通そうとしたその姿勢に、
日本人が失ってしまった、そして、今の日本人になによりも必要な「何か」が
秘められているのではないか。
その疑問への答えを見つけるのが、
脚本家としての私自身の「覚悟」でもあります。」


彼女の脚本家としての骨太の「覚悟」が、
この一見ホームドラマ風の世界の背景にある。
そして、その事実がとてつもなく嬉しい。

また、「篤姫」を観るたびに、
このドラマを作っているスタッフが
非常に良質な集団なのだろうということも伝わってくる。
細部にこだわったセットと効果音、そして、照明チームの品の良さ、
さらには、演出の技術と俳優陣のチームワークが、
これまでの大河に比較しても抜群に優れているのだろう。
篤姫2

さぁ、『篤姫』の未来が少しずつ明らかになってくる。

第12回 3月23日 さらば桜島
第13回 3月30日 江戸の母君
第14回 4月06日 父の願い
第15回 4月13日 姫、出陣
第16回 4月20日 波乱の花見
第17回 4月27日 予期せぬ縁組
第18回 5月04日 斉彬の密命
第19回 5月11日 大奥入城
第20回 5月18日 婚礼の夜

このタイトルだけを見ても、そう簡単には将軍家の婚儀とはあいならないのがいい。
なるべく右往左往しつつ、徳川家の懐に入っていただきたいものだ。
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■ 次回、「江戸の母君」での公開されているあらすじ

徳川将軍家の御台所になるべく、篤姫(宮崎あおい)は、まずは船で大坂に向かった。
荒い波にもまれ激しい船酔いに苦しむなかで、篤姫と幾島(松坂慶子)は、
お互いの絆(きずな)をさらに深めあった。
途中、京都の近衛忠熙(春風亭小朝)にあいさつに行く。
そこで幾島は、家祥(堺雅人)は公家の娘を正室にするという噂があると
老女・村岡(星由里子)から聞き、大いに驚く。
ようやく江戸に着いた篤姫らは薩摩藩邸に入るが、
斉彬の正室であり形式上は篤姫の母となった英姫(余貴美子)と会えない日々が続く。

さて、江戸城では、斉昭(江守徹)が、篤姫を大奥に入れることに反対を示し、
老中・阿部(草刈正雄)らを困らせていた。
一方、薩摩では、尚五郎(瑛太)が江戸に行きたいと願っていた。
しかし、斉彬(高橋英樹)に選ばれ江戸へ向かうことになったのは西郷(小澤征悦)であった。
尚五郎は意気消沈するが、お近(ともさかりえ)から、
薩摩でしか出来ないことをすべきではないかと励まされる。
とうとう篤姫は、英姫との対面がかなう。
しかし、英姫は、篤姫ごときが御台所になれるわけがなく、
すべては斉彬の妄想だと冷たく言い放つのであった……。
幾島は、事の真相を突き止めようと決意する。

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篤姫3

自分の立場、責任を自覚した篤姫の行動が、
やがて江戸無血開城に大きな役割を果たしていくとするなら、
そこに至るまでも、
篤姫は数多くの決断を自分の役割を意識しながらしていくのだろう。
そのそれぞれの瞬間での宮崎あおい演じる「篤姫」の心情の表現を楽しみにしたいものだ。

「篤姫」が未来に見せるであろうその表情を思い浮かべていると、
日本人にとって、「自分の立場、責任を自覚した行動」というものが
いかに美しいものであるかということがよく分かる。

さらによく考えて見渡してみれば、
自分の身の回りにもけっこう「篤姫」っぽい人間がいるのではないか?と思えてくる。

あながち日本人もダメじゃない。
それどころか、
なんと愛おしい人々なのだろうかと思えてくるから不思議だ。
醜く惨たらしい現実のニュース報道や
身の回りの自己中心的な人々の言動に、負けてはいられない。

今の日本人が無意識に求めているものが、
「篤姫」には表現されているのではないだろうか。

「薔薇のない花屋」での野島伸司もラストをハッピーエンドに帰結させた。
これも、時代の空気を敏感に感じ取る彼ならではだ。
バブルがはじけた直後のころならば、
もっとどす暗い「薔薇のない花屋」のエンディングが用意されていたはずだ。

今の時代が無意識に求めているのは、
「清らかな何か」なのではないかと思う。

逆に言うなら、
口臭がやたらと気になるおじさんのように、
知らないうちに、自分や周りの精神状況が荒んでしまっていることに気がつき、恐れおののいて、
ちょっとあせっているのだ、今の日本人は。

青臭いかもしれないが、
日本の国に生まれた人間にとって、
やっぱり拠り所とすべきは「篤姫」に描かれているような潔い「気概」
もしくは「覚悟」というものにあるのだろう。

ダメダメな自分を省みながら、まっ次週も楽しみにしましょうか。

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篤姫6


無気力もしくは自暴自棄になっている若者たちがいる。
将来への目標も立てることもできず、
かといって、自分がいったいどうしたいのかもわからない現代の若者たち。
そして、
「夢を持つ人間をバカにするな!」と
臆面もなく語る熱血教師がいる。
こういう構図の設定は、昔からあるわけだが…。
TBS 系列で、なんと土曜8時枠に春ドラマを入れるという。
それは、
「高校野球を通して問題児たちを更正させる熱血教師の活躍と、
不器用ながら再び這い上がろうとする問題児達の成長を描くドラマ。
「ROOKIES (ルーキーズ)」
rookies 1

制作サイドの戦略としては、
「家族全員で見られる、語れる、考えられる、そして参加できる」
視聴者参加型のドラマを目指すということだそうだ。

「ROOKIES (ルーキーズ)」は、知っての通り、
週刊少年ジャンプで連載されて人気になったマンガではある。
森田まさのりの手によるものだ。
問題児たちを更正させていく熱血教師はの名は、川藤幸一。
川藤幸三と田淵幸一の名前からいただいたネーミング。
希望に燃える新任教師川藤幸一を、現在売れっ子の佐藤隆太が演じる。

それにしても、こういう熱血教師ものの話を聞くと、
最近では、原田塾をつい思い浮かべてしまう。
原田隆史という先生が、荒れ果てていた大阪市内公立中学「松虫中学校」を
「生活指導」や「態度教育」により建て直し、
陸上競技では7年間で13回の日本一を達成したという。
特に2002年の男女アベック優勝は全国初で 「松虫の奇跡」と言われているんだそうだ。
しかも、最近ではそのノウハウを生かして企業研修を行なっている。
ワタミ・ユニクロなどなど、3年間で200社、4万人に向け研修を行っている。
原田隆史

原田隆史さんは、こう語る。
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(当時のすさんだ松虫中学校で、)
「この学校には、何が欠けてるんやろ?」と、
校内を歩きながらずっと考えたんです。
たくさんの生徒たちと話もしました。
すると、夢や自信、目標というようなものがあまり感じられなかったんです。
リーダーシップを取る子もいませんでした。
「夢」と「自信」と「誇り」
この 3つを思いっきり心のコップに注いでやらなあかんなと思った。
注いでやるためには、まず心のコップを上向きにしてやる。そこから始めたんです。

コップを思い浮かべてください。
そのコップが生徒の心なんです。
ここに教師が愛情や自信、誇りを注いでやる。
でも、どんなに教師が頑張っても心のコップが下を向いていたら、
コップの中に注げないでしょう? 
まずは、コップを上向きにしてやる。そうなってから、思いきり注いでいくのです。
そのためには、
まずは自分自身、教師自身が変わることですね。
「主体変容」といいます。「ちゃんとやれ!」というだけでは、
今の子どもは何も変わりません。
自分から実践し変わっていく姿を見せるのです。
それから、
あいさつや返事、礼儀、基本的な生活習慣、清掃活動、奉仕活動などを徹底して指導し、
心と学校内の「すさみ」を取り払います。
すさみを取り払えばコップは上を向きます。

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①心のコップに、「夢」と「自信」と「誇り」を注ぐこと。
②指導する側も「主体変容」で、自分から実践し変わること。

徹底的にこれをやりきってきた原田隆史さんの生き方が凄い。
このことは、フィクションではなく、現実にあった話なので、
夢を実現するためには、原田さんがおっしゃるように、
「競技以前の生活面をきちんとしないとダメ」というのにも真実味がある。
なるべく昔の教師物ドラマのイメージを越えてほしいもの。
さて、「ROOKIES (ルーキーズ)」の川藤幸一先生はどうだろうか?

ちょっと公開されているあらすじを眺めてみましょうか。
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■ あらすじ

二子玉川学園高校(通称ニコガク)へ赴任してきた新人教師川藤幸一。
ニコガクの野球部は、かつて甲子園出場まで果たしていた伝統ある部だが、
現在では不良たちの溜まり場と化し、おまけに部員の起こした不祥事により活動停止。
そんな野球部を、野球の「や」の字も知らない川藤が自ら顧問となり、
自暴自棄になっていた不良たち=野球部員の根性を親身になって立て直し、
野球部の再建に乗り出す。そして夢の甲子園を目指す物語。

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rookies 2

「夢」や「希望」などと熱っぽく語られるとうっとうしいものだが、
ドラマを支えるリアリティーがあると、逆に、引き寄せられることがある。
できれば上滑りしないで、説得力のある内容になってほしいもんだ。
この手の企画は、結局子供だましになってしまいやすい。
ただ、期待できるのが、スタッフの中で、企画を担当している石丸彰彦さんの存在だ。
石丸彰彦さんは、AD・演出補・APなどを経て、『学校へ行こう!』などを手がけ、
ドラマ部門に転身し、 『世界の中心で、愛をさけぶ』で
ソウルドラマアワード最優秀プロデューサー賞を受賞している人だ。
きっと才能があるのだと思う。
TBSの不毛な企画力を彼の力で、なんとか変化させてほしいと思う。
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■ キャストとスタッフ

川藤幸一:佐藤隆太  安仁屋恵壹 :市原隼人  御子柴 徹 :小出恵介
新庄 慶 : 城田 優  関川秀太:中尾明慶  若菜智哉 :高岡蒼甫
平塚 平 :桐谷健太  岡田優也 :佐藤 健  湯舟哲郎 :五十嵐隼士
桧山清起 :川村陽介  今岡 忍 :尾上寛之  八木塔子 :村川絵梨
池辺駿作 :浅野和之  真弓りえ :吹石一恵  村山義男 :伊武雅刀

原 作 … 森田まさのり
企 画 … 石丸彰彦
脚 本 … いずみ吉紘
プロデューサー … 津留正明

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登場人物は、
プロ野球選手の二人ぐらい名前を組み合わせて、それぞれ一人の役名にしている。
ちなみに、二子玉川学園高校のキャラクターは阪神タイガースの選手名が中心で、
対戦相手は巨人の選手名だったりする。

さてさて、4月の土曜8時は、かつての「全員集合!」という感じで、
視聴率が高まるだろうか?

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世の中の大人があまりにも幼く子供じみているので、
「年齢10才引き」と言われていたのは、けっこう前のことだった。
今じゃ、15才引きかなぁ。

さて、春ドラマとして『Around40』が、
TBS系列で4月11日(金)から始まるそうだ。
主演は天海祐希。
天海さんも、
昨年やってた日テレの土曜ドラマ『演歌の女王』から、お久しぶりの登場となる。
とにかくTBSの最近の企画力のなさとセンスの悪さは、
それはもうかわいそうなぐらいで、
香里奈の『だいすき!!』なども、悲惨な低迷状態を展開している。
(これも無理な企画で、低い数字にすぐ直結、視聴者の動きは正直なもんです)
天海祐希1

今回のこの「アラウンド40(アラフォー)」とは、
40歳前後の世代のことを言うのだそうだ。
彼女たちは、
80年代に青春を送り、
就職活動はバブルの頂点、
頑張って働いてきたら今度は「負け犬」と呼ばれ……、
仕事、恋愛、結婚、出産、子育てと、
何に悩み、何を選び、どんな答えを出すのか?
というようなドラマのコンセプト。
とりあえず大人の女性の物語というわけだ。
ただ、こういうドラマの設定も昔は30代を迎える女性に使っていたことが多い。
「大人」っていうイメージが、
今の日本では、さらに10才ほど高年齢化し、
後ろにスライドしつつあるのかもしれない。

ということは…、
現代の40才前後の女性たちは、恐ろしいことに、
この十数年間!同じテーマをぐるぐる行き来しているということにもなる。
いやはや…。
天海祐希3

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■ オフィシャルサイトで公表されているあらすじ

緒方聡子(天海祐希)39歳、優秀な精神科医、独身。
言うべきことはきちんと言う、面倒見のよいアネゴ肌で、
仕事でもプライベートでも頼りにされている。
趣味はひとりで高級旅館に泊まり、お笑いのビデオを観ること。
そう、彼女はこの5年間、結婚どころか彼氏すらいない。
それでも仕事にやりがいがあって、経済的にも不安はなく、
一緒に遊べる親友で
“結婚しない宣言”をしている後輩の森村奈央(35歳)(大塚寧々)や
高校時代からの同級生通称マーくんこと
大橋貞夫(筒井道隆)39歳という男友達の存在もあり、
楽しく“おひとりさま”の人生を謳歌していた。
40歳を目前に控えた同窓会で、
高校時代からの親友で専業主婦の竹内瑞恵(松下由樹)に
「子どもが欲しいなら今すぐ結婚すべき」と
“女性としての幸せ”へ向けてのアクションを急かされるが、
当の聡子は今ひとつピンとこない。

そんなある日、聡子は衝撃的なことが起こって落ち込んだ奈央を励まそうと、
行きつけの温泉旅館に出かけるが、
そこでたまたま、
イケメンだけどエコにこだわるちょっと変わった男性(藤木直人)が
恋人と別れる場面に遭遇する……。


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天海祐希2

あらすじを見ても、あんまり期待はできそうにない。
ただ、それを演じる天海祐希さん自身には、
それなりの存在感があり、その面では期待できる余地が残されている。

ところで、天海祐希さんは、1967年生まれなので、今年で41才!
けっこうなお年になってきている。
アラフォーなんて言っている場合じゃないかも。
ところで、
彼女のスタートは、もう20年以上も前のことになるんですよね、
宝塚の月組で、デビューしてからあっという間に男役トップスターへ。
ステージ映えのする華のある大型男役として活躍し、
あまりにも人気があったので、彼女の観客動員力も抜群で尋常じゃなかった。
惜しまれて、退団、そして女優業に邁進。
最近では、
「離婚弁護士」(2004年、フジテレビ)
「女王の教室」(2005年、日本テレビ) -
「トップキャスター」(2006年、フジテレビ)
「マグロ」(2007年、テレビ朝日)
「演歌の女王」(2007年、日本テレビ)
と活躍しているんだけれども、
なんだかどんどん男っぽくというかおじさんぽくなってきている感じはいなめない。

好きな娯楽は、ニュースを観ることで、
「新入社員から見た女性上司の理想像」のベスト5にランクイン。
「一緒にお酒を飲みたい女性上司」のベスト10に
2006年、2007年の2年連続で入っている。
自分の意見は物怖じせずに言う性格。
日ハムファンで、
新庄選手にも似ていると言われて、意外とまんざらでもない表情をしていた。
手はやたらとデカく、
お笑い好きでもの真似が得意、
黒柳徹子さんと土井たか子さんあたりのもの真似をして、スタッフを笑わせたりもする。
もちろんドライブも好きで、一人で車を飛ばしながら、
チャゲ&飛鳥の曲を歌いまくっていたりもする。
(なぜかその場面を石橋貴明に目撃されて、
その後のバライティー番組でからかわれていた)
吉川晃司との破局やら、
佐々木蔵之介との結婚の噂があるものの、
「最近はまだ見ぬ旦那さんのことを期待せずに、待つことにしたんです(笑)。」
などというどうでもいいことを、
livedoorのニュースなどで報じられていたりもする。
ようするに、41才でも魅力はあるし、
姉御のように慕われている部分もある。
それに、なおかつ昔と変わらずキレイだったりしているわけだ。

こうして見てくると、
たしかに『Around40』のキャストとしては最適なのかもしれない。
ついでに言えば、この調子でいくと将来的に
『Around50!』などという、
50才前後の女性を対象にした設定であっても、充分にありなのかもしれないし、
実は、そういう状況はもうすでに来ているのかもしれない。
となると、しつこいようだが10年後も天海祐希は、そのドラマの主演をしているのでは…。

と書いたものの、そんなぁ、まさかね。

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天海祐希4



アーサー・チャールズ・クラーク(Sir Arthur Charles Clarke)が逝ってしまった。
ひたすら残念だ。ご冥福を祈ります。

さて、今回は、 『サマータイムマシン・ブルース』について。
前回の記事に本広監督の大いなる自主映画『UDON』について書いたのだけれど、
同じく香川県を舞台にした彼の珍品と言っても良い作品がある。
それが、映画『サマータイムマシン・ブルース』だ。
サマータイムマシンブルース8

相変わらず余暇の使い方が下手だと言われる日本人ではあるけれども、
大学時代っていうやつは、学ぶことよりも、
人生の中で大っぴらに「無駄な遊び」を追求していい期間なのだろう。
無駄に元気で、
無駄に何でもできる。
けれども、そんなに金があるわけでもないので、
妙にみみっちい世界の中で、だらだらと遊んでいる。
そういうパターンが日本の多くの学生たちがやっている大学生活なんだろうと思う。
特に、この『サマータイムマシンブルース』という作品は、
非常に知的でかつバカバカしいストーリーになっていて、
観る人によっての評価は大きく分かれることにになるのでしょう。
大学生活を経験したことのない本広監督の心の底にあるコンプレックスというか、
キャンパスライフへの憧れみたいなものも
密かに混入されているような感じもするのだけれど…。

とにかく京都を拠点にする同志社大学出身の劇団「ヨーロッパ企画」の脚本をもとに、
2005年に本広克行監督により映画化されたものだ。
この作品の雰囲気が、いかにも昔の大学生っぽさに溢れている。
そして、これを書いた現在28才の新鋭上田誠さんの才能がほの見えるものでもある。
上田誠さんは、『ロス:タイム:ライフ』の第6節において、
自分の主張をやや抑えめにして、脚本を書いている。
将来性たっぷりの脚本家であり、
きっとフジ系列の何かのドラマを担当することになるでしょう。
劇団の方も、けっこう順調そうだ。

ついでにこれは3年前のものなので、DVDにもなっているし、
そんなに脚光も浴びていない作品なので、ご覧になっていない方は、
すぐにでも借りることもできるのでは。
ツッコミを入れながら観る映画としては最適です。
サマータイムマシンブルース4

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■ とりあえずのあらすじ

やたらと蒸し暑い香川のとある大学の部室。
夏休みなのに毎日大学に来ては、
部室でぶらぶらしてたむろしている「SF研究会」のメンバーは、
とあることから大切な部室のクーラーのリモコンを壊してしまう。
翌日、いつものようにメンバーが部室を訪れると、
そこには見慣れない金属製の物体が置かれていた。
座席とダイヤル、レバーがついたそれは、タイムマシンのようにも見える。
そんなワケない、と言いつつも
「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持って来よう」と、
部員たちは軽いノリでマシンに乗り込む。
もちろんそれは、本物のタイムマシンなわけで、
タイムトラベルしたことが面白くなった面々は、
過去の世界でフザけたことばかりする。
そんな中、過去を変えると今が消えてしまう可能性がある事を知り、
慌てた部員たちは自分たちの「今」を消さないために、
大急ぎで以前に自分たちが過去でやらかした一連の行動が
致命的なことにならないようにリカバリーしようと奮闘する。
「昨日」と「今日」だけのタイムトラベル物語。

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サマータイムマシンブルース6

「最初の15分を耐えつつ観てほしい」と、
この映画が発表された頃、本広監督が言っていたが、
その最初の15分にはその後のストーリーのすべてのプロットが詰まっているわけで、
それこそ、ぜひ、耐えて観てほしい。
ついでに劇中で、何度も「ヴィダルサスーン」という商品名を連呼しているために、
きっと地上波のテレビ放送に今後もならないと思うので、
これから先も珍品としての価値は充分にある。
(それにしても、本広監督ときたら、
なんでまたヴィダルサスーンを連呼させていたのかが、考えてみるとちょっと不思議)

サマータイムマシンブルース


もともと「昨日にエアコンのリモコンを取りにいく」という設定が、
おバカでいいですねぇ。
この作品のコンセプトはもちろん「バック・トゥ・ザ・『昨日』」
クーラーのリモコンが壊れてからは、実にテンポのいい展開となっている。
台詞回しも、それなりに工夫されているし、
何と言っても、脚本の出来が実にいい。
キャストには、真木よう子などをはじめとして、『SP』や『ロス:タイム:ライフ』、
もちろん『UDON』などにも出演している役者たちばかり。
あの「松井うどん」も、出てくる。
いいなぁ、お遊び感覚って。
その上、出演している瑛太も上野樹里などもちょっとだけ若くて初々しい。
あんまり難しいことを考えないで、ニヤニヤしながら観るには最適です。
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サマータイムマシンブルース7

久しぶりに2006年に公開された『UDON』をまた観てしまった。
2008/03/15のフジ系列で、本広監督自らが編集し直して、放送されていた。
13分ほどカットして、テロップやエンドロールを変えたり削ったりしたものだった。
映画館で上映されたものより、いくぶんすっきりとして見やすいものになっていた。

映画やドラマって、不思議なもので、監督が心底惚れ込んでいる対象を念入りに描くと、
観衆は意外にもあんまり喜んでくれない場合がある。
その典型が『UDON』なのかなぁ。(でも、面白い作品になっていたけど)
udon2.jpg

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■ とりあえずあらすじ

「ここには、夢はない。あるのはうどんだけだ!
世界中を笑わせるコメディアンになる」と、
製麺所を営む実家を飛び出し、松井香助はニューヨークへ上京するが、
鳴かず飛ばずで借金を背負ったまま挫折してしまう。
香川に戻った香助を友人達は暖かく迎えたが父の拓富は冷たく突き放す。
母親の墓参りに行く途中、車がガス欠したため、
深い山奥の中途方に暮れる香助は方向音痴のタウン誌の編集者である宮川恭子と出会う。
紆余曲折しながらも恭子と山奥を抜け出した香助は、
鈴木庄介の紹介で恭子も働いているタウン誌に就職する。
タウン情報誌の売上げを伸ばすため、
香助は地元の人間でも知らないうどんを取り上げたコラム記事を企画する。
うどんを取り上げたそのコラムは反響を呼び、うどんブームを巻き起こす。
そして、うどんを打つことしか知らないガンコな親父の突然の死
四十九日にまでに、親父の味を再現しようとする香助。
親父が作り出してきた「うどん」の味を目指す中で、
親父そのものと、親父のうどんを心待ちにしている人たちの思いを知る香助だった。

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udon3.jpg

本広監督はかなり「自分のふるさと」に入れ込んでいるのでしょうね。
あれもこれもと、めいっぱいのテーマとその素材を盛り込んでいて、
いつもの仕事ぶりに比較してちょっとくどい感じがあるんですよね。
本人は、「大いなる自主映画」とおっしゃっていたが…。
好きな対象を映画にするために、
いつもならバッサリと切って編集するのに、
あまりに愛おしすぎてできなかったようだ。
したがって、本編そのものはなんと134分という長めの作品に仕上がっている。
『踊る大捜査線シリーズ』などヒット作を打ち出せたおかげで、
やっと自分の企画で自分の好きなものを撮れた喜びみたいなものが
画面全体に溢れているんだよなぁ。
とりあえず、人は成功してこそ、好きなことができるというわけか。
udon1.jpg

それにしても、テーマだけのことを考えても、以下のようにてんこ盛り状態となっている。
「家族」というテーマ:香助と父、姉
「ブームの盛衰」というテーマ:ブームという現象が巻き起こす功罪、原理
「自己実現、人生の取り戻し」というテーマ:香助、恭子らの自己実現
「うどんという身近な食材」というテーマ:うどんにまつわる蘊蓄
「香川という土地柄」というテーマ:香川の美しい土地柄をふくめ、その風土

その取材にしたって、えらいもんで、90%が実話なのだそうだ。
900店あるうどん屋のうち200店以上の店の味を確かめ取材をし、
さらに研究者を探し、
うどん協会で現状の問題点なども聞き込み、
実際の麺通団の団長である田尾和俊(四国学院大学教授。株式会社タウン情報全国ネットワーク取締役副社長。)に辿り着いて、膨大な知的な援助を受けている。
udon5.jpg

本広監督は、
本当は、編集の仕事をやりたいと目指していたのに,なぜか演出を担当するようになったという。
しかも専門学校出身で、
有名大学などの映画課程出身者に対して、ちょっとコンプレックスのある人でもある。
大学などで言われている小難しいことなんか、本来どうでもいい。
そんなのが、どうも映画というものへのスタンスとしてあるような気がする。
したがって…かどうかわからないけれども、ともかく、
人々に「わかりやすい」映画やドラマをと目指してきたんじゃないかと思う。
少なくとも、他の監督たちよりも遙かに「サービス精神」旺盛だ。
細かいところから大きなところまで、
たとえば、
主役のネーミング、「松井香助」というのも、
「松井秀喜」と「香川県を助ける」みたいな意味合いが込められている。
香川県を舞台とした本広さんの映画には『サマータイムマシン・ブルース』があり、
その出演者たちも、当たり前のように登場してくる。
チームナックスもちょっと盛り込んだり、
フジ系列関係のアナウンサーや
おなじみのドラマの役者たち(特に香川出身)などを絡めてみたりしている。
もちろん、「キャプテン UDON」という、劇中に挿入されるおまけ映像も面白い。
(ある意味、冗長とも言えるが)

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■ キャスト

松井香助:ユースケ・サンタマリア
宮川恭子:小西真奈美  鈴木庄介:トータス松本 大谷正徳:升毅
三島憲治郎:片桐仁  青木和哉:要潤 藤元良一:小日向文世
松井拓富:木場勝己   藤元万里:鈴木京香  水沢翔太:池松壮亮
稲庭充:竹下恭平    江守徹:江守徹    馬淵嘉代:二宮さよ子
涼子:明星真由美    牧野:森崎博之   中西:中野英樹 水原保:永野宗典   

サマータイムマシン・ブルースの登場人物
新美優:与座嘉秋 小泉俊介:川岡大次郎  石松大悟:ムロツヨシ
保積光太郎:佐々木蔵之介  伊藤唯:真木よう子

温水洋一 北山雅康 石井正則 寺島進  ほっしゃん 小泉孝太郎  大泉洋  
田中要次  嶋田久作  篠田拓馬 市田ひろみ  

フジテレビ関係
小倉智昭 笠井信輔 佐々木恭子
TVレポーター:中野美奈子

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みなさんもご存じの通り、『踊る大捜査線』でも、『海猿』でも、
本広監督が描く観衆を泣かせるツボはほぼ決まっているわけで…。
たとえば、
雨が降りしきる中、
たとえどんなに疲労困憊でも、
地面に落ちているはずの証拠物件を必死に探す名もない警官たち (踊る大捜査線)
豪華客船が、今まさに沈没しようと言うときに、
じっと待機させられ続けてきた各地の海上保安庁の仲間たちから
出動禁止を破って、自分たちで出動するという無線が、
相次いで続々と入電されてくる… (海猿)

上の二つに共通していることは、
「名もない人間たちの仕事や仲間を支える誠実で真摯な思い」が、
一気に重なる場面だ。
名もない人間たちとは、観ている観衆や視聴者ひとりひとりであり、
この場面で、全員が一種の主人公に上り詰めるということになる。

今回の『UDON』でも、
うどん屋だった父の死の後に、
小学生たちや見ず知らずのお客から寄せられる言葉だったり、
新しく店が再開された場面で、
心待ちにしていた群衆が列をなして集まってくる場面が設定されている。

ただ、山場がありすぎてぴったと盛り上がらないのが残念。
もちろんそんなことは、承知の上で、本広監督はやりたいことをやったのだろうから、
それでも満足にちがいない。

噂さによると、次回作の『少林少女』の編集も終わったというし、
柴咲コウを使っての遊びももう終わりで、すぐつまらない気分になっているのでは。
もう次の企画を本広監督はきっと考えはじめているんじゃないだろうか。

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udon6.jpg


3月14日公開予定のディズニー映画『魔法にかけられて』を
なぜか仕事の関係で、今の時点(3月11日)で観てしまった。
原題は「Enchanted」、
「魅了されて」とでも 訳するのだろうか。
あんまり魅了されなかったのが残念。
魔法にかけられて7

2007年に公開されたディズニーのミュージカル映画?
これまでのディズニーアニメをパロディにしたようなタイプのお話で、
「アニメの世界のお姫様が現実世界に迷い込んで起こしたドタバタ劇」を、
11分のセルアニメ+実写でストーリーを展開している。
魔法にかけられて3

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■ とりあえずのあらすじ

幸福なアニメの世界アンダレーシアに住むジゼル姫は、
友達の動物たちと歌いながら楽しく暮らし、
やがて現れるはずの王子様を夢見て生活している。
その素敵な王子様の名前はエドワード。
出会った瞬間から、恋いに落ちた二人は、
あっという間に結婚式を挙げること決めてしまう。
しかし、二人が真実の愛のキスをするのを
好ましく思っていない残酷な悪の魔女(女王)ナリッサは、老婆に化け、
結婚式場に急ぐジゼルをだまして、深い井戸の奈落に転落させてしまう。
おっとりとしたお姫様ジゼルは、
永遠の愛が存在しにくい地獄のような世界に追いやられてしまう。
その地獄の名は、現代の都市ニューヨーク。
コスプレマニアのお姫さまのような姿は、非情な大都市の群衆に揉まれて
すぐに台無しになってしまった。
お城をさがそうにも、もうお城はない。
そこへ弁護士のロバートが現れ、ジゼルの世話を焼くはめになる。
やがて、エドワード王子も魔女のナリッサなどもすべて現代にやって来て、大騒ぎ。
バツイチ子持ちのロバートにしても、結婚した彼女がいるのに、
そんな生活もとんちんかんなジゼル姫のおかげで、メチャクチャに…。
ニューヨークの街は大混乱。
果たしてジゼルは魔女の呪いを解いておとぎの国に帰ることは出来るのか…?


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魔法にかけられて2

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが、
けっこうこれはいけるだろうと狙った通り、
このファンタジー映画『魔法にかけられて』は、
アメリカではかなりの好記録を出しているというのが驚きではある。

一応、家族向けコメディということなのだが、
それにしても、これを大人が観るとけっこうキツイですよ。
確かに、大人も観れるようにと配慮したそれこそ「大人の恋愛模様の部分」や
ジゼルのシャワーシーンなどは、逆に辟易してしまうものになっている。
ちょっとなぁ。
魔法にかけられて5

ともあれ、それでもそんな「単純な分かりやすさ」が、
アメリカ人にはやっぱり好まれるのではないだろうか。

アニメの部分は、いかにもディズニーのお姫様チックなセルであり、
人によっては懐かしいかもしれない。
また、実写の部分はとりあえずパロディなので、
ジゼルが歌を歌おうとしたら、弁護士であるロバートには迷惑がられるし、
エドワード王子は完璧にピント外れの存在として描かれているのはいい。

主演のエイミー・アダムスも、ちょっと年齢が高くなっているにもかかわらず、
ゆうこりん的な演技で頑張ってはいる。
ちょっと二の腕のお肉が太いお姫様ではあるけれども…。
「いつか憧れの王子様と結婚し、
永遠に幸せに暮らすことを夢見るお姫様ジゼル」っていうのは、
女の子の代表的な夢なのだろうけれども、
現実は甘くないですよとでも言うような雰囲気で物語は進んでいく。
「大事なのは自画自賛にならないように気を付けながら、
正直に茶化していくことだった。
そこが難しくて、この企画が実現するまで結局7年くらいかかったよ」と、
ケヴィン・リマ監督も語っている。
魔法にかけられて6

結局のところ、ハッピーエンドでディズニーものらしく終わるのだけれども、
観ているとやたら気恥ずかしい気分にさせられる一品だ。
もう少し上手にディズニー風の魔法にかけてほしかった。
それでも、ティーンエイジの女の子などは、
きっと興味津々という感じで観てくれるはず。
とにかくいろんなキスシーンが、いやはやなんです。
14日以降、
子どもたちのお供としてこれを観るはめになる無骨なお父さんたちには、
ひたすら同情するしかないです。

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■キャスト

エイミー・アダムス:ジゼル姫 、アンダレーシアの王女でエドワード王子と婚約中。
パトリック・デンプシー: ロバート・フィリップ シニカルな離婚専門の弁護士。
ジェームズ・マースデン:エドワード王子 アンダレーシアの王子。
スーザン・サランドン:ナリッサ 魔女、エドワード王子の継母。
ティモシー・スポール:ナザニエル、ナリッサの家来。
イディナ・メンゼル:ナンシー・トレマイン、 ロバートのガールフレンド。
レイチェル・コーヴェイ:モーガン・フィリップ、 ロバートの娘。

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1.第6節「ヒーローショー編」、主演 田中直樹

「サッカーに主役はいない。しかしながら、観客はかくも熱狂する。  
元オランダ代表 ヨハン・アイスマン」

第6節の「ヒーローショー編」を観ることができた。
1週間前に自分なりに予想して、その結果を観るというのは、
若干のお楽しみの部分が増えていいものです。
ヒーローショー編1

今回の「ヒーローショー編」でまず目立つことは、
やっぱり冨士川監督のCG能力の高さというところだろうか。
「西遊記」「大奥」、「フジ系列のドラマのタイトルバック」などなど、
劇中にアニメやCGを使用する映像処理技術の高さは、さすがに群を抜いている。
今回もまた、
画面の随所に彼の凝りに凝ったCG表現が織り交ぜられていた。
ちょっとやり過ぎかもしれないが…。

ドラマのストーリー展開に関しては、ほぼ予想通りだったけれども、
事務所社長の片桐はいりの使い方については、今回のやり方が自然でいい。
また、ヒーローショーを
自分の最後のステージにしようとする北澤光一(田中直樹)の
セリフやその展開については、非常に気が利いていた。
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①光一が、隼也に振られたみどりやバイトの学生に
「シャドー団が団結してサンバイザーXを倒す計画」を持ちかける。

②いつも通りに進んでいたが、サンバイザーXがポーズを決めたその時、
シャドー団が一斉に襲い掛かる。

③光一の演説(観ている君たちも、格差社会の中ではシャドー団と同じなのだ!)
により観客もシャドー団の応援ムードになり、

④組み伏せられたサンバイザーXに馬乗りになった光一。

⑤しかし、1人の子供が必死にサンバイザーXを応援する声を聞く。
それは、光一がいじめられっ子から守った子供だった。

⑥子供に気を取られ光一が手を緩めた隙をつき、
反撃に出たサンバイザーXは必殺技で光一らを倒してショーを終える。

⑦夜、遊園地で陽子と会っていた光一に1人の子供が近寄ってきてサインを求めた。

⑧微笑みあう光一と陽子。そこに試合終了のホイッスルが鳴り…。

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また、エピソードの部分をそぎ落として、
最後のヒーローショーの部分を充実させているのも大変良かった。
ドラマを制作せざる得なくなった当事者というのは、
いろんな底力を発揮するものだと思う。
極道の妻編6

2.第7節「極道の妻編」、主演 常盤貴子

『ロス:タイム:ライフ』もついに後半戦となり、
深夜枠なのであんまり視聴率を意識しないで実験的な試みをするという時期から、
そろそろ視聴率確保でとりあえず帳尻を合わせなくてならない時期になってきた。
というわけで、主演は常盤貴子。
さらに、演出には筧昌也が再び登場。
とにかく後半の3本のうち、
どれかが視聴率15%を越えるものでなければ社内的にもちょっとまずい。
(今のところ、15%を越えた節はないのだけれども…)
話題性とサービス精神、絵柄の美しさ、
物語の展開への工夫、セットの充実などなど、
低予算の中で、なんとかやりくりしながら頑張らなければならない。大変だ。

さて、第7節は「極道の妻編」。
またまた、予告されているあらすじをもとにいろいろ考えてみましょうか。
極道の妻編2

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■ あらすじ

竜崎組の姐さん「白水仙の瑠偉子」こと竜崎瑠偉子(常盤貴子)は、
夫である組長・竜崎秀雄(吹越満)が、
敵対する勝矢組に殺され遺体を運び去られたとの報せを受けた。
瑠偉子は衝撃を受けて呆然とするも、
若頭の佐竹(三上市朗)や鉄砲玉のタケル(濱田岳)らが口々に仇討ちを叫び出すと、
それを一喝。
若い衆に手出し無用と釘を刺し、小刀を手にひとりで勝矢組へ向かう。
ところが待ちかまえていた刺客に刺され、
ロスタイム2時間59分を提示された瑠偉子。
愛する男の仇を討つまでは死ねないと走り出し、
あとを追ってきたタケルを伴って勝矢組の事務所を目指す。
ついに事務所へ乗り込んで組長の勝矢(宅間孝行)と対面した瑠偉子は、
そこで事の真相を知って…!?


■ キャスト

竜崎瑠偉子【ラモス瑠偉】 : 常盤貴子 竜崎の妻。「白水仙の瑠偉子」
竜崎: 吹越満  竜崎組の組長、瑠偉子の夫。
猿谷タケル :濱田岳
猿谷英子 :児玉絹世 タケルの妹。
勝矢公男【勝矢寿延】 :宅間孝行

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極道の妻編7

白水仙が描かれた着物を身にまとった「白水仙の瑠偉子」こと常盤貴子の
「愛する男の恨みはらします」なんてなセリフを聞くと、
かつての東映ヤクザ映画「緋牡丹博徒」シリーズでの
藤純子(現・富司純子。寺島しのぶの母)をつい思い浮かべてしまう。
もちろんこちらは「ロス:タイム:ライフ」なので、
冒頭の格好いい任侠映画のパターンを見せつつ、
ドラマの後半では、人間くさいオチのある話になるのでしょう。
極道の妻編4

予告のあらすじの中で、
「夫である組長・竜崎秀雄(吹越満)が、
敵対する勝矢組に殺され遺体を運び去られたとの報せを受けた。」
という部分が、すでにあやしいわけで、
組長である竜崎秀雄は、実は勝矢組に殺されてはいなくて、
これまでの人生を消して、自分の好きな女とでも第2の人生を送ろうというための
カモフラージュだったりするわけですよね、きっと。

となると、「なぜ、組長はそんな偽装をするつもりになったのか?」ということが気になる。
白水仙の瑠偉子(常盤貴子)としては、
「あの人は、極道の娘として生まれた私を愛してくれたんです。普通の女として。」
なんてなセリフを言うほどなのに、なぜ?

瑠偉子の芯が強く、正義感に燃えるような性格がうっとうしかったのだろうか?
(※タクシー乗り場でも、列を守らないサラリーマンを投げ飛ばして、
「マナーを守れない奴はとっとうせな!」などと啖呵をきる彼女ですから。)
役柄の名前も「瑠偉子」ですからね、ラモスはその直情すぎる性格から
チームメイトからけっこう疎ましがられていたからなぁ。
そういう面を引き受けてる設定なのだろうか?
極道の妻編5

しかも、「待ちかまえていた刺客に刺され」とあることから、
夫である竜崎組長は、
瑠偉子(常盤貴子)をどさくさの中で殺させようとしていたんでしょうね。
ひどいなぁ…。
ロスタイム2時間59分を提示された瑠偉子。
事務所へ乗り込んで組長の勝矢(宅間孝行)と対面した瑠偉子は、
当然、真実を知るわけだから、
今度は、夫が隠れているホテルかマンションに復讐?しに行くのでしょう。
そんな夫を彼女は小刀で刺すかといえば、きっと刺さないわけで、
彼女が夫を殺せなくなるような気の利いた「真実」というか「理由」がほしいですね。
極道の妻編1

そして、
舎弟である猿谷タケル(濱田岳)とのからみの部分がまったくわからない。
まして、妹役の猿谷英子(児玉絹世)が設定されている意味も予想できない。
どういう意味があるのだろう?

とりあえず、短刀を手に1人で敵陣に乗り込み啖呵を切る常盤貴子の演技を
楽しみにして1週間を待ちましょうか。
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※ちなみに
「極道の妻編」では『ロス:タイム:ライフ』史上初の試み、要するに、
サッカー中継でもよくある“現地レポーター”が立つのだそうだ。
レポーター役を務めるのはムロツヨシさん。
ムロさんのあまりに大きく、あまりに爽やか過ぎる声と演技は、
かなりの爆笑をさそうという。


映画『ジャンパー』が、公開されましたね。
スティーヴン・グールドが発表したSF小説『ジャンパー』が原作なのだそうだ。

『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrs. スミス』で、
注目されているダグ・リーマンが監督。
主演が『スターウォーズ』のヘイデン・クリステンセンで、
その他ジェイミー・ベル、サミュエル・L・ジャクソンが出演している。

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さて、今回のこの作品の主人公と対立する人物設定をみてみると…。
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デヴィッド・ライス(ヘイデン・クリステンセン)
空間を瞬時に移動できる能力を持っている「ジャンパー」の一人。
ニューヨークにある大きなペントハウスに、たくさんのおもちゃとともに暮らしている。自分自身が持つ能力のために、真の人間関係を築くことができない。

ローランド・コックス(サミュエル・L・ジャクソン)
ジャンパーの抹殺を目的とする組織「パラディン」のリーダー。
デヴィッドの存在に早くから気づく。
一度狙いをつけた獲物は絶対に逃がさない。
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「ジャンパー」と「パラディン」の相克という構図というわけです。
この対立する設定を見ているだけで、
この物語のストリー展開が、うまくいかない可能性を秘めているように感じてしまう。
敵対する存在についての深みというか、
脚本レベルでの工夫が感じられない。
結局は、あんまり芸もない世界を股にかけた壮大な「追いかけっこ」になる可能性が
強いのでしょう。
ま、映像が良ければ、それはそれで割り切って見ればいいのですが…。
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主人公であるデヴィッド・ライスは、
テレポートする能力を得てから、
結果的に自分の身勝手な目的にその能力を生かして行くのであろうし、
「スターウォーズ」のアナキン・スカイウォーカーのように時間をかけて、
悪へシフトしていくのならともかく、何の思慮もなくジャンプを続けて、
大金を手に入れる程度の主人公では、観る側の感情移入もしにくのだろうと思う。

知り合いの中国系オタクカナダ人にこの『ジャンパー』の話をしてみると、
「ネットで調べると、この映画を観たアメリカ人の38%が、
不満足感を表していますよ」と教えてくれた。
この話題も彼にとってはツボの一つだったらしく、
「あの単純なアメリカ人が、
そのストーリーに40%近くも不満を表しているというは、
そうとう映画の物語の展開が悪いんですよ」
と、熱っぽく語りはじめてしまった。
彼いわく、アメリカ人は基本的に子どもみたいな人たちだから、
物語がわかりやすくて勧善懲悪的だとなんでもOKみたいな感じなのに、
今回は…という論旨が続く…。

「カナダ人もアメリカ人も同じようなもんじゃないか?」というと、
「日本と韓国は近いけど、まったく違うですね、それに似ているよ。
アメリカ人は、びっくりするぐらい単純なんですねぇ。しかも、カナダ人の心は複雑なのです」と、
上手いんだか下手なんだかわからないような日本語で答えられてしまった。
しょうがないので、自分も海外サイトの映画の批評やレビューを読んでみると、
あちらさんの方が、言い方がきついですね。
絶賛か、強烈な批判かという極端な分かれ方をしていた。
国民性なんでしょうかね、やっぱり。

もちろん、こうなると、
日本でも、この映画を観た人たちの感想はさまざまに分かれ、
賛否両論だったりもしているんですよね~。
「CGと音には凄い映画だけど、中途半端な映画だ。」
「 キャストもそれぞれピッタリで、
に主人公のヘイデン・クリステンセンの演技がよかった。」
「場面がアメリカ、エジプト、イギリス、
イタリアとさまざまに変化するのはいい。でも、話の内容に無理がある…」
「第3部まで、映画化されるのだろうが、
第1作目としては、えっ、これで終わりなの?という感じがする。」

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思うに、こんな感想が出現してしまうのも、
不可能を可能にするCG技術に頼りすぎているからなんではないかと思う。
エジプトのピラミッドから一瞬のうちにニューヨークに、
テレポートをするクリステンセンのかっこのいい予告編は、実に魅力的だった。
予告編のできが良すぎるというのも、考えてみればなんだかなぁではある。
英語版のポスターにはサブタイトルとして、「anywhere is possible」と書かれてある。
もちろん日本語版では「行き先、無制限~この自由に、未来はあるのか?」なのだが、
この言葉は、
無制限の可能性を映画に与えてくれたCG技術にも、
そっくり言えるのではないかと思う。
「革命的VFXを駆使したSFアクションが遂に日本上陸!」とはいうものの、
超能力もCG技術も使い方しだいなわけで、これがね、難しんですよね。
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■とりあえずのあらすじ

ミシガン州で育った普通の高校生「デヴィッド」は、
同級生である「ミリー」に思いを寄せていた。
15歳のときのある日、デヴィッドは冬の凍った川に落ちてしまう。
溺れてパニックになった彼は突然、いつのまにか図書館へ移動していた。
びしょ濡れの自分を見た彼は、自分が空間を瞬時に移動できることを知る。
デヴィッドはその力を悪用し、銀行の金庫室へ忍び込んで、
まんまと大金を盗み取る。しかし、ある一人の男は彼の存在に気づいた。
デヴィッドと同じ能力を持つ人々
「ジャンパー」の抹殺を使命とする組織「パラディン」のリーダー「ローランド」である。

それから10年後デヴィッドは、
母が家を出てから人が変わってしまった父との生活を離れ、
ニューヨークで「世界中のどこへでも瞬時に移動できる」という自由を満喫していた。
しかし、自分が持つ能力のために、心から信頼できる人を見つけることができず、
孤独を感じていた。
そんなとき、偶然にもミリーと再会したデヴィッドは彼女をデートに誘う。
楽しいひと時を過ごしたデヴィッドだったが、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。
やがてデヴィッドは、パラディンの存在と、その組織に自分が追われていることに気づく。
そして、偶然出会った同じジャンパーである「グリフィン」と協力し、
何千年も続くというジャンパーとパラディンとの熾烈な戦いに巻き込まれていくなかで、
ジャンパーの宿命、そして母(ダイアン・レイン)の秘密を知ることとなる。
※母は、パラディン側の人間で、デヴィッドが5才の時にその能力を発現させたため、
自ら家を去ったという…。

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テレビなどでも、今、盛んにそのCMに力を入れているのが、『ライラの冒険』ですね。

「主人公がさまざまな経験や出会いをしながら、
スタートのA地点から旅を続けてゴールのB地点に着く」という
ファンタジー物語の黄金パターンが、ここでも見事に展開されているわけだ。
ライラの冒険3

不可能を可能にするCG技術の飛躍的な発達のおかげで、
映画化不可能と思われたファンタジー大作が
どんどん世の中に生み出されてきているのが嬉しい。
ちなみに、今日、久々に会った中国系カナダ人の知り合い(23才)の知人に
『ライラの冒険』が、日本でも公開されたんだよと教えてあげると、
突如、我が意を得たりというような感じで
「ライラ役のダコタちゃんが可愛い」だとか、
「やっぱりニコール・キッドマンが最高!」
などと、英語と日本語のちゃんぽんでまくし立て始めてしまった。

確かに、ニコール・キッドマンはきれいなのかもしれないけど、
この人が身近にいると、もしかしてというかもしかしなくても、けっこう暑苦しいと思う。

このニコール・キッドマンは、知っての通り、トム・クルーズに招かれてハリウッド入りし、
『デイズ・オブ・サンダー』で共演、1990年に彼と結婚し、
二人の養子を得たあと離婚して
2006年6月、カントリー歌手のキース・アーバンと結婚。
第一子を妊娠していることを発表、
出産は2008年の7月頃の見込みなんだそうだ。
「まずは自分の子どもたちが楽しめるような映画にも出演したいし、
もちろん大人向けの作品にも参加したい。」と、
もう41才のニコール・キッドマンは、やんちゃな昔とは違って母親らしい発言もしている。
ライラの冒険4

ところで、このカナダからやって来た中国系の血筋の彼は、
基本的にオタク(本人はその言葉は差別用語だと言って嫌っているが…)なので、
ひとたびツボに入ると恐ろしい。
その後も延々と、『ライラの冒険』についての蘊蓄を語っていたのだが、
「イギリスでやった舞台の『ライラの冒険』は感動した!」などと、自分の言葉でさらに興奮し、
あまつさえしだいに早口になってきたので、英語が聴き取りにくくてしょうがなかった。

いやはや。

『ライラの冒険』の3部作は、『His Dark Materials』というのが原題で、
直訳すると「彼の暗い材料」?ということで全然意味が分からない。
それは、
ミルトンの叙事詩「失楽園」
(「創世記」にしるされたアダムとイブの楽園追放に題をとった)の一節なのだそうだ。

以下が、その部分なのだが…。

The Womb of nature and perhaps her Grave,
Of neither Sea, nor Shore, nor Air, nor Fire,
But all these in thir pregnant causes mix't
Confus'dly, and which thus must ever fight,
Unless th' Almighty Maker them ordain
His dark materials to create more Worlds,
Into this wilde Abyss the warie fiend
Stood on the brink of Hell and look'd a while,
Pondering his Voyage...


あまりにも難しくて、訳ができない。
悔しいので、カナダ生まれのオタク外人に訳させようとしたら、
彼も日本語訳以前に英語でも意味がとれないと嘆いておりました。

ライラの冒険6

ともあれ、
この『ライラの冒険』(原題:His Dark Materials)は、
イギリスの作家フィリップ・プルマンが書いた三部作の冒険ファンタジー。

第1部「黄金の羅針盤」(1995)、Northern Lights(米題:The Golden Compass)
第2部「神秘の短剣」(1997)、The Subtle Knife
第3部「琥珀の望遠鏡」(2000)、The Amber Spyglass
で構成されている。

タイトル通り、
主人公のライラは、これからさまざまなパラレルワールドを冒険するんですね。

もちろんこの作品は、
『ロード・オブ・ザ・リング』を手がけたあのニュー・ライン・シネマによって、
三部作として映画化されるということで、その第1弾が「黄金の羅針盤」。

それにしても、ニュー・ライン・シネマって儲けすぎですよ、
『ロード・オブ・ザ・リング』の3部作で3千億円の世界興行収入を得ているというし、
ついでにの『ライラの冒険』には250億円を投じて完成させているのだそうで、
投資額の約10倍ぐらいを今度も狙っているらしい。

今回の第1作『ライラの冒険 黄金の羅針盤』は、
3月1日に公開されているので、もうすでにご覧になった方もいらっしゃるのでしょう。

ライラの冒険2

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■あらすじ

物語は我々の世界に良く似てはいるが、
人間には誰もが分身ともいえる動物「ダイモン」がついており、
魔女やよろいグマなどが住んでいる世界から始まる。
オックスフォード大学のジョーダン学寮に住むライラの周りで、
子どもたちが連れ去られる事件が相次ぐ。
ゴブラーという組織が北極で子ども達を何かの実験に使っているという噂。
ライラの親友ロジャーもさらわれ、叔父のアスリエル卿も失踪する。
ライラと彼女のダイモンのパンタライモンは、
船上生活者ジプシャンたちとともに、ロジャーやその他の失踪した子どもたちや、
アスリエル卿を救出するために、
学寮長から渡された「真理計(アレシオメーター)」を手に、北極へと旅立つ。


■スタッフとキャスト
監督・脚本:クリス・ワイツ
原作:フィリップ・プルマン
撮影:ヘンリー・ブラハム
音楽:アレクサンドル・デプラ キャスト
出演者は
ダコタ・ブルー・リチャーズ(ライラ)、
ニコール・キッドマン(コールター夫人)、
ダニエル・クレイグ(アスリエル卿)、
エヴァ・グリーン(セラフィナ・ペカーラ)、
サム・エリオット(リー・スコーズビー)

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人間にはその分身ともいえる動物「ダイモン」が
それぞれにくっついて生活しているというような世界を
独自で発想して構築していくっていうのは、並大抵のことじゃない。
「ハリーポッター」もそうですが、イギリス人って、こういうファンタジーが好きなのかなぁ。

ところで、その原作者のプルマンという人は、この作品を書いたために、
どうも一部のキリスト教団体に強烈な非難を受けているようだ。
「反キリスト教的」「反カトリック」「無神論者」などと言われているという。

そんな批判に対して、
あるインタビューでも、プルマンさんはこんな感じの受け答えをしている。

私は神がいるかどうかはわからない。
誰が何と言うのかわからないけど、結局、誰もわからないんだよ。
たとえばね、神を持ち出さずに、宇宙がどうして生まれたのか説明することは可能だと思うんだ。
ただ、私はすべてを知っているわけではないからね、
もしかすると神はいるかもしれないなぁ、どこかに隠れてね。


いまだに根強いキリスト教社会にあって、
この発言ですから、さすがにちょっと反感を買うかもしれないですね。
前述のオタク外人にそのあたりのことを聞いたら、

「ボクは子どもの頃にこれを読んで感動したんだよ。キリスト教的な面での論争は、
今の若い世代にはまったく関係ない。
それより、やっぱりニコール・キッドマンは顔もスタイルも最高で…」

質問した自分がバカでした…。

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ライラの冒険5


1.第5節 幼なじみ編 主演、伊藤淳史

「選手のスケールは、想いに比例する。   元イングランド代表 L・コーエン」

『ロス:タイム:ライフ』は、
とにかく出演者もスタッフも、
そのたった1話分のための収録に全力を尽くしている感じが画面から伝わってくる。
第5節では、書店がガス爆発によって、倒壊。
いやー、ホントに低予算の中で美術さんは丁寧な仕事をしたもんだと思う。
とにかくやられたなぁ、
この書店の爆発がなんで設定上必要なのかと、気にはなっていたんだけれども…、
複数の人間をロスタイムに追い込むためだとは気がつかなかった。
考えてみれば簡単なことなのに…。
このところ、
1週間前に予告編を見たりして、その設定や話の展開を予想するということを
個人の暇つぶしの一環としてやってきている。
そのおかげで演出家や脚本家のちょっとした工夫がしみじみ伝わってきて嬉しい。

駆け出しの新人マンガ家が次回作を手にして書店に入り、
爆発によりロスタイムとなって、幼なじみの彼女に会おうとする
」という大枠を
どう工夫したら効果的か?
というパズルを演出大木綾子さんは、上手に処理していた。

演出で行ったことは、すべて正解だったと思う。
とにかく、
爆発によって、同じ書店に入った由香里もロスタイムとなったというのがいい。
また、甫と由香里の子ども時代を投影する幼い男の子と女の子たちもロスタイムとなって、
砂場で遊んでいるというのも良かった。
それなりのひと工夫があり、スタッフのアイディアを讃えたいと思う。

幼なじみ編4

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■ 幼なじみ編のあらすじ

森保甫(伊藤淳史)は幼いころからの夢がかなって、
自作の漫画が漫画誌の新人コミック大賞でグランプリを受賞し有頂天だった。
受賞作が載っているその漫画誌を何冊も買っては母親にあきれられている。
ある日、新作漫画を編集部に届けるため家を出た甫は、
大型書店の前を素通りできず、つい入ってしまった挙げ句、
また例の漫画誌を手に取っては、
たまたまそこにいた他の客(温水洋一)にまで自慢する始末。
甫がレジに向かったとき、大爆発が起こった。
審判団にロスタイムを提示され、自分が死んだことに気付いた甫。
編集部に向かって猛然と走り出したが、途中で行き先を変更し、
幼なじみの由香里(美波)の家に向かった。
甫はそこで由香里の結婚話を知り、ショックを受ける。
落胆し、あてもなく歩いていると、近所の公園で、由香里とばったり会う。
久しぶりの再会と会話に照れながらも昔話を始める2人。
やがて、甫は漫画家を目指したのは幼い頃の由香里が命令したからだと告げる。
そして“もう1つの命令”である「私たちは結婚するんだから」も覚えていると。
泣きながら幼い頃からずっと甫が好きだと告白する由香里に、
自分も同じ気持ちであると告げる甫だが残り時間は30分に。
それを指摘したのは由香里だった。
実は由香里も同じ書店にいて、ロスタイム中だったのだ。
砂場で“2人の家”を作りながらロスタイムを過ごした2人は、
やがて書店に戻る。
残り3分となり元の位置に立つ甫だが、
由香里のロスタイムは残り1時間33分。
一緒に居たいと訴える由香里に、
甫は自分の原稿を編集部まで届けるよう最初で最後の“命令”をする。
甫のロスタイム終了を告げるホイッスルを背中に聞きながら編集部へと走る由香里。
無事に編集担当に原稿を渡した由香里にもロスタイム終了のホイッスルが鳴り…。


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幼なじみ編5

2.第6節 ヒーローショー編、主演 田中直樹

今回の演出を担当するのは、「西遊記」「大奥」でCG監督を務めた冨士川祐輔さん。
この富士川さんって、さまざまなフジ系列のドラマのタイトルバックを作ってきた。
たとえば、竹内結子の「不機嫌なジーン」のドラマのタイトルバックもそうで、
この頃から時代に先駆けて、月9であっても劇中にアニメやCGを使用するなどして、
とにかくかなり工夫した映像処理をしている。
その仕事ぶりからも、冨士川さんは大変な凝り性であることが伺える。

今回の『ロス:タイム:ライフ』については、
ヒーローショー編というぐらいですから、
ヒーローショーの部分はショーとしてきちんと見せたいと思っていました。
特に物語の設定として、
“大人気のヒーロー番組があって、
そのヒーローショーに熱狂する子供たち”という図式に
信憑性を持たせるためにも、造形にはこだわりました。
レギュラー放送に耐えうるクオリティのヒーローと敵役の存在はもちろんのこと、
フィギアやウチワなど、グッズもちゃんと作りこむことで
説得力のある世界観にしたつもりです。
」と、冨士川さんはインタビューに答えている。

いかにもCG畑から来た人という感じがするけれども、
撮影では不眠不休で頑張っていたようだ。
ヒーローショー編1

さて、それでは次週の「ヒーローショー編」の予告から、
ドラマの展開を予想する遊びをさせてもらいましょうか。
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■第6節「ヒーローショー編」について、とりあえず予告されているあらすじ

売れない役者、北澤光一・35才(田中直樹)は、オーディションに落ち続け、
仕事といえばいつまでたっても遊園地のヒーローショーの悪役しかない。
目立ちたがり屋の光一は舞台でやりすぎて、
ヒーロー役のいけすかない男(原田篤)からも
おねえさん役のみどり(安田美沙子)からも嫌みを言われる始末。
ある日一緒に出演していた後輩の大空正樹・23才(田中圭)が
オーディションに合格して連続ドラマのレギュラーが決まったことを聞いた光一は、
自分もまだまだこれからと根拠のないポジティブ思考で、
恋人の陽子(畑野ひろ子)にあきれられる。
そんなとき、光一は不運にも事故でロスタイムに突入。
審判団たちに自分が死んだことを確かめた光一は、
ロスタイム中になんとかドラマに出たいとテレビ局に押しかけた。
警備員に取り押さえられる光一を事務所社長の鬼塚蘭子(片桐はいり)が目撃して…。
あきらめきれない光一は、
せめて一度だけでもヒーローを倒して自分がヒーローになりたいと奔走するが…。


■第6節「ヒーローショー編」のキャスト
北澤光一 : 田中直樹(ココリコ) ヒーローショーの役者で、最近は悪役専門。
大空正樹: 田中圭 光一の後輩で、ヒーローショーでは主役。
おねえさん役のみどり:安田美沙子
事務所社長の鬼塚蘭子:片桐はいり

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まず、設定から、
主人公の北澤光一は、売れない役者で、ヒーローショーの脇役をやっている。
光一はとても前のめりな人で、すぐに周りが見えなくなって、
ともするとトンチンカンな行動をとってしまう人だけど、心根がとても“いい人”
“落ち込んでもすぐに前向きになる”というタイプ
本人はヒーローではないし、いまだに成功もしてない。
その上トンチンカン。
500回、オーディションに落ちたという。
でも常に前向きで未来にむかって全力を尽くしている。
基本的にはいい人だが、
客観的に自分を見ることができなくて、才能や器を過信している。
だから理想と現実のギャップが大きい。
しかも、光一は目立ちたい気持ちが強くて、脇役でいることに対して不満を抱えている。
ヒーローショー編2

とりあえずこんな性格の光一だとして、ここから完全に自分の想像した部分になりますが…。

まずは、最初のシーンでは、シャドウ団の一員という脇役でありながら、
ヒーローショーで、主役のヒーローよりも目立とうとして、
オーバーアクションのついでに
シナリオにない台詞を言ったりするんでしょう。

もちろん、舞台がはねたらすぐにソデか楽屋で、メンバーからさんざん怒られる。
脇役であることの不満をもらす光一。
「~だから、オーディションにも受からないんだよ!」ってな感じで
さんざん年下の奴から、嫌みを言われて落ち込む光一。

ついでに、後輩の大空正樹(田中圭)がオーディションに合格して
連続ドラマのレギュラーが決まったことを聞かされてさらに落ち込むものの、
自分にもチャンスがあると勘違いする変なポジティブさを発揮する光一。

でも、恋人の陽子からは当然ながら「役者はもうあきらめて、
地味な仕事について」とも言われ続けている。
35才なんだから、頑張ろうなんて思っているとヒーローショーの大看板が落下して、
あえなくロスタイムに突入。

ヒーローショー編5

のこされた時間はわずかなものの、
まずはテレビ局に行って仕事がほしいと頼み込む。
もちろん、そんな仕事はないわけで、「帰れ!」と言われてもさらにしがみつく光一。
そんなもめている様子を見て、
事務所社長の鬼塚蘭子(片桐はいり)は、
名刺を渡してそのうち訪ねて来るようにとでも言うのかな?
ロスタイムがどんどん減ってくるので焦る光一。
ヒーローショー編4

しょうがないから、
その日のヒーローショーを「自分が主役のラストショーにしよう」と考え、
大空正樹に、「これで最後にしたい」と言う。
もちろん、陽子にも「俺の晴れ姿を見てくれ」と連絡。
一生一度の晴れ舞台。
ヒーローがポーズを決めてる時に攻撃して、
そして、シャドウ団の世界征服は完成したみたいなあやしい筋書きを考える。
ついに本番はスタートした。
予定通り、ヒーローがポーズを決めている時に、卑怯にもハイキック?…、
とにかくめちゃめちゃな攻撃をするのでしょう。
うずくまり、崩れ落ちるヒーロー…。
一瞬静まる客席、そして、子どもたちのヒーローを声援する声が高まっていく。
やがて、感情的になったヒーローが逆ギレして、
光一をガンガン殴る蹴るという感じになる。子どもたちの歓声。
客席では、その様子をはらはらしながら見守る陽子、
そのさらに後方に事務所社長の鬼塚蘭子。

そんな中、子どもたちの喜びの声を聞いて、
他のシャドウ団の攻撃しようとする動きを制し、
「子どもたちの夢をこわしたくない。はじめて脇役としての仕事をまっとうしよう」
と決意する。
それ故、ひたすら蹴られ続ける光一。

大成功のうちに終わるヒーローショー…。大きな拍手。

光一の目にうっすらと喜びの涙。
ロスタイム終了のホイッスル。

エピローグでは、
鬼塚蘭子が仕事の依頼をしようとして光一を探し、
同じく光一を探している恋人の陽子と会話をするシーンで終わる?

ヒーローショー編3

とまぁ、適当に書いてはみたものの、これって面白いかなぁ?
疑問です。
とりあえず、
売れない俳優の最後の仕事ということで、
『蒲田行進曲』の変形版みたいなストーリーを勝手に想像してしまいました。
500回オーディションを受けて落ちた年齢35才の哀しい俳優が、
ロスタイムに何を悟るのかが上手に描かれるといいなぁと思います。

また1週間が過ぎていくのを楽しみにしながら待ちましょうか。
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