舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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知っての通り、囲碁もそうだが、
将棋というやつはやたらと奥の深い知的なゲーム。
その盤面に表現されるのは、さまざまな個性を持った20人の武人たちの戦いだ。
相手である敵の20人の武人たちと、
集団で局地戦を繰り広げ、剣と剣とがぶつかり合う世界。
本気で、将棋を指していると、
肉を斬られ、骨が砕けるような気分を味わう時がある。
土地(目)を取り合ううちに、ふたりで何らかの空間の造形をしてしまう囲碁とは大違いだ。
ハチワンダイバー4

さて、
フジ系の土曜深夜枠というか、挑戦枠の新作「ハチワンダイバー」が、
5月3日からスタートする。、
主演は、
「2006JUNONスーパーボーイ・コンテスト」のグランプリ受賞者の
溝端淳平と
最近CMやドラマの脇役などでも顔を見る機会が増えてきた仲里依紗の
新人ふたりによるものになるのだそうだ。
原作は、
柴田ヨクサルが描く、週刊ヤングジャンプで連載中の人気漫画「ハチワンダイバー」
将棋を題材とした漫画といえば、あの「月下の棋士」を思い出すが、
この「ハチワンダイバー」は、
奨励会からこぼれプロにもなれなかったいわば「負け組」の主人公が、ナゾの巨乳美女に導かれて、再び将棋へのめり込む過程が描かれている。
ハチワンダイバー3

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■ とりあえずのあらすじ
菅田健太郎(溝端淳平)は、
賭け将棋を生業とする真剣師として圧倒的な強さを誇る。
彼はかつてプロの棋士養成機関である「奨励会」でプロを目指していたのだ。 
あまりの強さのために、相手もいなくなり、結局、
どんな金額でも相手をする“受け師”がいると聞き会いに行くことに。
“受け師”は、年若くしかも巨乳の美女。
菅田は早速、中静そよ(仲里依紗)に一局5万円の勝負を頼む。
早指しの末、7分58秒後――。負けたのは、菅田だった。 

アパートに戻った菅田は、そよへのリベンジにむけて、
将棋の勉強をしようと意気込む……が、
あまりの部屋の散乱ぶりに、目当ての本が探せない。
勉強の前に掃除だと気負ってはみるが断念し、清掃代行行サービスを頼む。
その清掃サービスのスタッフと称してやってきたのは、
メイド服姿の女性だった。
その女性の顔を見た菅田は息を呑む。
あの受け師にそっくりなのだ。
「“受け師”さん?」と尋ねた菅田に彼女は…。

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ハチワンダイバー2

アキバの受け師に導かれて真剣師との戦いを繰り広げていく青年、菅田。
プロへの道を断念し、奨励会退会後、真剣師の道を本格的に歩み始めるわけだ。

とりあえず、今風の設定なのかなぁ。
原作者の柴田ヨクサルさんは、「ムーミンシリーズ」の作者トーベヤンソンが好きで、
自分のペンネームもスナフキンのパパの名前である「ヨクサル」からもってきた。
ちょっと泥臭い作風の漫画が多いこの人、
どこか優しい何かを持ちあわせているような気がする。
漫画では、将棋の対決シーンが多く描かれているけれども、
実際の盤面がどうなっているかは表現しない。
したがって、もちろん将棋を知らない人も観ることができるようになっている。
(もちろんこれは、「月下の棋士」でも「ヒカルの碁」でも同様だ。)

もうだいぶ前のことになるが、知り合いが中原誠十六世名人に修行に入った時は、
ずいぶんと大変だった。
ひたすら正座をさせられ、
師匠が1手さすのを1日中待つ生活が続いた。
いつ師匠が来るかも分からない中、じっと待つ弟子。
幼いころから数々の将棋大会に大人たちに混じって参加し、
優勝を総なめにしてきたのに、
ただ何もせずに待つ生活をしていたのだという。
朝、師匠が数手指し、
夕方に仕事から帰った名人がたった1手指すのを
正座して待っていたこともあったらしい。
思いあまって、
「先生、どうしてまとめて指導してくれないんですか!」
と訴えたら、
「将棋は、小技の技術よりも心の強さがものを言う。
相手がどうでるかじっと待てる辛抱強さこそ勝利への近道なのだ」
と答えられたそうだ。
厳しい世界だ。
ハチワンダイバー5

そんな中で、真剣師として勝負を続ける主人公菅田は、
かつての師匠の言葉:「おまえの将棋は浅いんだよ。
浅瀬でパチャパチャやっている将棋だ。
もっと潜るんだよココに!9×9=81マスに潜るんだよ。
どこまでもどこまでも深く深く、この盤に潜るのが将棋指しだ!」
を思い出し、将棋に戦い方に覚醒して、「ハチワンダイバー」と名乗ることになる。
なんとなく夢枕獏さんの「サイコダイバー」のパクリっぽい感じもするが、
とりあえずこれについては何の確証もない。
そして、
「ハチワンダイバー」の大きなエレメントとして大事な「中静そよ」の役柄。
「アキバの受け師」と呼ばれる女性真剣師で、しかも
「秋葉原メイド掃除クラブ」で出張メイドのアルバイトもしているという設定。
巨乳の19才、主人公よりはるかに棋力があるナゾの彼女。
漫画の絵柄は、そんなに可愛いものでもないのだが、
読み進むうちになんだか魅力的にも見えてくるから不思議だ。

将棋を題材にして成功したドラマは、ほとんどない。
また格好いい新人ふたりもどれだけできるかわからない。
ジュノンボーイは、主人公菅田の情けなさや辛さを表現できるのか。
まして、原作もコミックで6巻しか出版されていない。
人気のある漫画とはいっても、ドラマにするとどうなるのか?
このドラマ自体の企画をあまり好意的に受け入れていないコミックファンの面々も多い。
などなど、深夜のチャレンジ枠として充分な不安要素がいっぱいだ。

まっ、世間はどうあれ、個人的には、
それなりに魅力のあるドラマになるのではないかと思う。
だって今回の土曜枠の制作スタッフもなかなかのメンバーだ。
脚本:古家和尚(『ライアーゲーム』『ガリレオ』ほか)
音楽:澤野弘之
プロデュース:東 康之(『医龍Team Medical Dragon』ほか)
演出:
水田成英(『医龍Team Medical Dragon2』『医龍Team Medical Dragon』ほか)
松山博昭(『ハチミツとクローバー』『ライアーゲーム』ほか)

というみなさんなので、いい加減なものにはならないと思う。

そんなわけで、5月3日を楽しみにしましょうか。
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サウンドトラック『篤姫』が非常にいい。
これは、吉俣良さんの数々の仕事の中でも、傑作のひとつと言っていいと思う。
このアルバムには、
NHK大河ドラマ『篤姫』で使用されている26曲が入っているわけだが、
どの曲もその完成度が高くて美しい。
吉俣良の効果音制作の能力たるや尋常じゃないと改めて思う。
篤姫4

ご存じの通り、効果音の入れ方のひとつに、
フェイドイン(fade in)というのがある、
じょじょにボリュームを上げ、必要な音量にするという方法だ。
(もちろんじょじょに消すのは、フェイドアウト(fade out))
カットイン(cut in)に比較して、なるべく観ている人間の集中を乱さず、
気がつけば、その効果音にも感情が影響されて観てしまうというのがねらいというわけだ。
昔、倉本聰さんと効果音のお話をした時には、
「僕は、効果音はスネークインという入れ方でお願いしているんだよ。」と言っていた。
ヘビがしのびこんで行くように、ものすごく静かに音を入れ始めて、
効果音が必要な場面では、観ている側も演じている側も、
無意識の中に曲が存在しているようになるというふうにしたいらしい。
篤姫5

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■『篤姫』サウンドトラック、曲目一覧
1 篤姫(メインテーマ) 2 吉左右(きっそう) 3 篤と 4 つつぐれのとき
5 火の穂(ほのほ) 6 そでのしぐれ 7 ふとか山 8 良し
9 蕊(しべ) 10 嫋嫋(じょうじょう) 11 戦ぐ花(そよぐはな)
12 於一咲む 13御侠 14 みふゆつく 15 素意 16 遮蔽
17 玉響(たまゆら) 18 正鵠(せいこく) 19 瑞雲 20 ひたあを
21 雲の路 22 一葉知秋 23 水の葉 24 里の緒 25 驀地(まっしぐら)
26 すずしろのはな

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今回、『篤姫』のサントラを聞いていると、
吉俣良さんの技術力の高さと
NHK交響楽団の丁寧な演奏が実に素晴らしいと何度でも思わされてしまう。
これまで、「がんばっていきまっしょい」「プライド」「Dr.コトー診療所」などなど、
さまざまなドラマで音を手がけてきた吉俣良さんではあるが、
この『篤姫』の音づくりには一種の特徴がある。
それは、きっと吉俣さんがNHKのドラマ制作班と
きっちりと話し合ったのではないかと思うのだが、
効果音の曲を作る段階から
「フェイドインしやすい曲」と「カットインしやすい曲」に
意図的に分けていたということだ。
こういう技術は、才能がないとやろうと思ってもなかなかできない。
篤姫1

例えば、篤姫のメインテーマは、明確にカットイン。
トランペットとドラムといっった重厚な音が突如一斉に流れる。
桜島の活火山が噴火を遂げるような始まりと、篤姫の人生を象徴するかのような、
長調の明るさと短調の悲しみが混在して、最後は明るくなるというようなモチーフ。
画面に流れるたくさんの花は、「女性」であり「篤姫」であり、
「大奥」の象徴だったりもするわけで、
そんなシンボライズされた画面と音が非常にマッチしたものに仕上がっている。
このようにカットインとして入る曲は、
曲のスタートから強いタッチで演奏されている。
その典型が、たいてい最後にかかり、
波乱の人生をたくましく乗り越える意志を感じさせる「驀地(まっしぐら)」。
そして、ドラマの途中で、何かに頑張り出すとかかる「正鵠(せいこく)」や
「火の穂」だったりする。
篤姫3

もちろん、このサントラの曲たちは、カットイン用の曲よりも、
はじめからフェイドインを予定している曲がほとんどだ。
当然ながら、正座しながら会話をする場面の多いドラマであり、
会話するキャラクターのアップや表情の演技に頼っていることも多い。
それを配慮して、静かな会話を崩さないように、
同じく静かに繊細な弦楽器系の音色が場面に滑り込むような形式にして、
音をつなげている。
また、どちらかというとぐだぐだした前奏を曲につけず、
すぐにメインのメロディーラインにアレンジしている。
「瑞雲」にしても、 「吉左右(きっそう)」「篤と」「つつぐれのとき」
「みふゆつく」 …、どれもこれも美しい曲であり、効果的だ。
(また、篤姫の心情をになうピアノとストリングスの「良し」という楽曲も、
ここ一番の大事な心情表現に流れるので、別格として存在している。)
どれもが、2分程度の曲たち。
その2分間に紡ぎ出される感情…。

吉俣さんの曲があまりにもいいものだから、
役者のセリフの言っている途中から曲を流すことはまずない。
つまり音の入りをセリフとかぶせない。
確実に誰かがある一定のセリフを言い終え
た瞬間でキューを出して、効果音を流し始めるパターンがほとんどだ。

これって実にベタな手法であり、
曲が悪いと観ている側にすぐ違和感を感じさせやすいものだ。
それでも、吉俣さん流の弦楽の美しい音色が静かに入ってくるので、
観ている側は知らないうちに受け止めてしまっている。
また、セットにしても、薩摩の調度品や、
欄間の細工、絨毯などなど、それぞれに観るものに対して心配りがあって凝っており、
視聴者の無意識に訴えかけえくる。
いわば、画像のスネークインのような部分と、
効果音が連動して、
ドラマ『篤姫』は、高品質の作品になりつつある。

篤姫6

さて、先週で第16話まできた『篤姫』、
撮影の方は、全体の分量の半分を超えた所だという。
サントラの曲を聴いていると、
まだ、使われていない曲が何曲かある。
たとえば、「玉響(たまゆら)」や「雲の路」などがそれだが、
どちらも難しい曲想であり、
今後の大奥での込み入った心情表現にでも使われるのだろうか。

また、これまで放映された『篤姫』でも、
サントラには収録されていないヴァージョンの曲もあったりもする。

どちらにせよ、吉俣さんが通常のドラマよりもふんだんに曲のソースを
作っているという事実に他ならない。
さすがプロ。

ちなみに4月20日に放映された第16話「波乱の花見」での効果音の入りを
メモしておきました。
本当は台本に書き込みたいところですが…、しょうがありませんね。

さて、第17話もまた楽しみにいたしましょうか。
篤姫2

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■ 第16回「波乱の花見」(4月20日放送分)

黒船の状況や烈公斉昭の前説 →篤と
オープニング                  →篤姫(メインテーマ)
斉彬(高橋英樹)の健康がようやく回復し、
篤姫(宮崎あおい)の御台所の件は大詰めを迎えようとしていた。→瑞雲
家定(堺雅人)は、本寿院(高畑淳子)の強い勧めにも、
せんべいが上手く焼けたならばと話をそらし続ける。

また、強硬に反対している斉昭(江守徹)を説得するため、
斉彬は、花見を口実に斉昭を薩摩藩邸に招き、篤姫を直に会わせようと図る。
→戦ぐ花
篤姫は、斉昭が編纂している大日本史を読み込み、 →火の穂
斉昭との対面に備える。

一方、薩摩では、日々の退屈な城勤めに飽き、
江戸での西郷(小澤征悦)の活躍を →水の葉
うらやむ尚五郎(瑛太)が、
お近(ともさかりえ)を相手に愚痴ばかり言っていた。
とうとうお近は、
そのような泣き言は聞きたくないから二度と来ないでくれと強く言う。
尚五郎は目が覚める思いがして、お近に感謝する。

さて、花見の当日。
篤姫は、斉彬らの止めるのも聞かずに斉昭に論戦を挑んでしまう。→みふゆつく
大日本史は、唐や天竺などから多くを学んだかを記しているのに、
なぜ斉昭は攘夷を主張するのか?
西洋からも学ぶべきものがあるのではないのか? 
篤姫の抗議に、斉昭は激怒する…。 →戦ぐ花
しかし、篤姫を面白いと感じ、気に入る。          
→一葉知秋
そのころ、江戸城では家定の焼くせんべいがダメになれば、
破談だと家定はいうものの、結局、婚儀を承諾。
→驀地(まっしぐら)
一方、薩摩の尚五郎も江戸行きが決まる。    
→驀地(まっしぐら)
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篤姫8


『ロス:タイム:ライフ』が終わってしまいました。
全話通して、楽しまさせていただきました。
最終となった延長戦、尾元勇蔵(温水洋一)の話も、
それなりに良かったのではないかと思います。
snap_25__0804122330.jpg

人生の「ロスタイム」なんてと思いつつ、ついでに無茶な設定だなぁと思いながらも、
この物語を楽しんでいた方々はけっこう多いのでは。

深夜枠の実験ゾーン、そういう時間は、やっぱりあっていい。
そういうちょっと自由な匂いのする部分が業界の中になければ、
新しい創造もやりにくいし、新しい才能が輝きだす瞬間を見つけるこもできない。
実際、現在の春ドラマ全体の不振ぶりは、かなりひどい。
また、
世の中には、『ロス:タイム:ライフ』の全編を通してのコンセプトや打ち合わせ、
もしくは演出などの統一がされていないと批判する人もいるようだが、
新人の監督はそれなりに自分の力量を発揮したし、
ベテランの監督は、ピタッと演出上で押さえるべきところは押さえて、
構成していたと思う。
彼ら演出家たちの意地を感じる瞬間もあった。
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尾元(温水洋一)とカズ子(岸本加世子)のそば打ちのシーンはいい。
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十年前に尾元が離婚届にサインをして家出して以来の突然の再会だったが、
カズ子は離婚届を提出しておらず、離婚していないことを知る。
離れ離れだった時間を埋めるように語り合う2人。
しかし、カズ子の背後には審判団が。カズ子はロスタイム中。
カズ子は尾元を連れ部屋に行くと思い出の手打ちそばを作るようにお願いする。
カズ子がロスタイム中であることを知らない尾元は、
わけもわからずそばを作り出す。
そばを食べらながら愛の告白をするカズ子。
そして2人はキスを…。残り時間がわずかとなり、
尾元に手紙を渡すと1人奥の部屋へ入るカズ子。
そこに試合終了のホイッスルが。
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テネシーワルツをバックに、ふたりが昔話をしながら、愛を確かめ合うという設定。
見てくれも決していいわけではないそれなりのおじさんとおばさんの会話だ。

最後のそば打ち。

長丁場の二人芝居でもある。

いいシーンなのだ。
ただ、惜しむらくは、
演技達者な二人が、この場面にかけたリハの時間がきっとあまりにも少なかったのだろう。
もしこれが舞台としての稽古だったら、
きっと何度でも演出からダメだしをくらうのではないだろうか。
(また、本人たちもそのダメだしに応える演技をし始めるとは思うが)
もったいない。
もちろんプロだから,収録された状態のものでも充分放映できるレベルなのだけれど、
本来的にこの二人の芸歴を考えると、
もっとできると思わざるえないわけで、
本当に、さまざまに微妙な表現もできるはずなのに…。
長い台詞を吐き出すだけで、
けっこう精一杯になっている部分のアラが見え隠れしていたように思う。
収録現場の時間的な制約や諸事情などが、悔やまれる。
残念。
snap_25__0804200007_000.jpg

それでも、伝わるものは伝わってくるので良しとしたいものの、
やはり演出の永山耕三さんとしては、ちょっと不本意だったかもしれない。
実際、これまでの『ロス:タイム:ライフ』の各話で、
抜群の冴えをみせ、
ドラマを引き締めてきたのは、ベテランの永山さんの演出力だったからだ。
この人は、実力がある。
それだからこその、最終話だったのに…。

ともあれ、『ロス:タイム:ライフ』でのそれぞれのドラマは、
一種のシェアワールドで展開されてきたわけで、
結果的に、脚本と演出を学ぶ側のテキストにも使用できるはずだ。

とりあえず、
人が自分の死の時間帯を意識したら、
もうその瞬間に「ロスタイムライフ」が始まる。
そんな大事なことを1週間ごとに考えさせられたドラマだった。
制作スタッフに感謝です。
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第1節
「カメラマン編」 2008年2月2日 人生の最後に何かが起こる! カメラマン編
〜謎の審判団は天使か? 悪魔か!? 筧昌也
森ハヤシ 筧昌也 瑛太 11.4%
第2節
「刑事編」 2008年2月9日 正義は勝つ!! 奇跡の捜査線
〜新米刑事が暴く迷宮事件の真実 橋本博行 小山慶一郎
(NEWS) 8.7%
第3節
「スキヤキ編」 2008年2月16日 決戦はスーパー!?
母は走る家族の為! すき焼きの為!! 矢沢幸治 鈴井貴之 友近 12.3%
第4節
「看護師編」 2008年2月23日 看護師の涙が起こすドーハの奇跡!
〜人生をあきらめないで 鈴木智尋 永山耕三 上野樹里 10.7%
第5節
「幼なじみ編」 2008年3月1日 究極の選択! 夢か告白か?
ゴールは二人で決めろ!! 初恋の約束が叶う時 土田英生 大木綾子 伊藤淳史 10.5%
第6節
「ヒーローショー編」 2008年3月8日 ヒーローになりたい男!
涙の大逆転!? 最期に輝く星になれ! 上田誠 冨士川祐輔 田中直樹
(ココリコ) 8.5%
第7節
「極道の妻編」 2008年3月15日 華麗なる極道の妻へ愛する夫の仇討ち!
駆け抜けた命の花が散る時 吉田智子 筧昌也 常盤貴子 10.2%
第8節
「部長編」 2008年3月29日 私頑張りました! 女部長は銭湯で泣く
〜最期に会えた恋の味 渡辺千穂 永山耕三 真木よう子 9.8%
第9節
「ひきこもり編」 2008年4月5日 最終章〜終らないロスタイムで掴んだ栄光!
ひきこもり青年の起こした奇跡 鈴木智尋 筧昌也 大泉洋 12.4%
延長戦
「特別版・前編」 2008年4月12日 特別版・前編 あと2回!?
あの男の真実が!! 黒い疑惑と父娘の物語 山崎淳也 永山耕三 栗山千明
温水洋一 9.9%
延長戦
「特別版・後編」 2008年4月19日 特別版・後編 神の手ホイッスルを吹く!?
夫婦で決めたゴール! 岸本加世子温水洋一 9.1%
平均視聴率 10.3%
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『週刊真木よう子』が順調に放映されている。
超深夜枠なので、とりあえず視聴率は見事に低いわけだが、これはこれでいい。
制作サイドが「オトナのストーリー」とうたっているんだけれども、
どっちかというと「スポーツ新聞の娯楽欄」的なドラマ仕立てになっている。
筋子肌3


前回の「おんな任侠筋子肌」は、
まさに東映映画テイストで、「女囚さそり」シリーズを彷彿とさせるし、
ついでに改造人間っぽいバカバカしさも混入されているので、「仮面ライダー」や
かつての宍戸錠なんかが元気だった日活の拳銃無頼帖っぽいアナクロの匂いをぷんぷん
と醸し出して遊んでいるような感じだった。
とにかく深夜の30分はこんな感じのお遊びでやっていていいのではないかと思う。
昔の梶芽衣子主演の女囚さそりシリーズだって、
今から考えると相当分けの分からないインパクトのあるというかメチャクチャな
内容ではあった。
筋子肌6

今回の「筋子肌」では、
用心棒由起夫役の阿部サダヲのはじけぶりも相変わらずで楽しめた。
筋子に怯える阿藤快、
獄中で筋子を喰らって、刑務所を脱出する真木よう子、
さらには、左手を筋子に化して復讐する真木よう子、
戦いの中で、愛に目覚めてしまう阿部サダヲ…。
筋子肌7

いやはや、
アホらしいものを、
あえて真剣に作ってくれたスタッフ、
作っているときも楽しかったのだろうなぁと思う。
とにかく
ストーリーがどうとかというよりも、
全編パロディーっぽい状況をニヤニヤしつつ楽しめばいいという仕上がりだった。
相も変わらず、真木よう子の演技は下手というか微妙な状態ではあるけれど、
また、それはそれで良しという感じだ。
エロティックなものより、
こういうタイプの方が深夜でも世間は喜んでくれるのだと思う。
筋子肌5

■第3話「おんな任侠筋子肌」のキャスト
橘よう子:真木よう子
後藤田:阿藤快
由起夫:阿部サダヲ
マンガさん:板尾創路
アケミ:町田マリー
筋子肌2

ちなみに、次回は、第4話「中野の友人」
原作は、マンガ家のいましろたかしの「中野の友人」
自分の境遇などに不満を持ちつつも感情を持て余し、
迷走するというようなモチーフが多いようだ。
基本的に主人公の男性は脱力感あふれる状態で、生きることを模索している。
そんな何とも言えない主人公の心理描写、
そして、プラスαの真木よう子。
さて、どうなるのでしょう?
どう遊んでくれるのかな?
中野の友人3


■第4話「中野の友人」のスタッフ、キャスト
原作:いましろたかし「中野の友人」
脚本:赤堀雅秋
演出:山下敦弘

女:真木よう子
岡田:井口昇
倉橋:小林きな子
店長:佐伯 新
中野の友人2


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『王妃の紋章』が4月12日から公開されている。
チャン・イーモウ監督による『HERO』『LOVERS』と続く、
アクション時代劇映画の3部作目。
唐王朝滅亡後の権力が渦巻く宮廷劇を豪華キャストで絢爛に描いた作品ということで、
原作は中国人なら誰でもよく知っているという舞台劇『雷雨』(1930年代の中国が題材)
を改編したものだという。

王妃の紋章1

それにしても、チャン・イーモウ監督は、
かつての映画『初恋のきた道』など地味な3部作の時代とはうって変わって、
やたらと派手な大作指向になってきている。
今回の『王妃の紋章』での王妃役には、
監督デビュー作映画『紅いコーリャン』でヒロインを演じたコン・リーを抜擢。
チャン・イーモウ監督の子飼いの女優だ。
「王妃役にはコン・リーしか考えられなかった。
これまでの人生と経験を生かした演技は最高の境地でしょう」
とチャン・イーモウ監督も語っている。
豪華なセットと衣装…、そして、優れた俳優陣。
確かに素晴らしいのだが、
なんでこんなに大げさなアクション時代劇みたいなものを作る気になったのだろうか?
王妃の紋章4

例えば、『HERO』
秦王のもとに、王を狙った刺客を3人殺したという無名という男が出現。
特別に謁見を許された彼は、
刺客を殺した経緯を王に語りはじめる。
hero.jpg

そして、『LOVERS』
西暦859年、唐代の中国。
朝廷は反乱軍最大の『飛刀門』撲滅を画策。
官史の金と瀏に、指導者を10日以内に捕らえるように命ずる。
飛刀門の娘と思われる小妹は目が不自由で、
金は反乱戦士を装い小妹に接近。
捕らえられた彼女を救出するふりして、
敵のアジトまで導かせようと企むが、
旅の途中でふたりの心はひかれあってしまう。
lovers.jpg

この2作に関して言うならば、
ワイヤーを多用したアクションシーンは華麗で、
また、彼の生み出す映像は実に色彩に溢れて美しい。
特に色彩に関するこだわりとその芸術性の高さはただ者ではない。

ただ、ストーリー展開については、淡泊であり、中身が薄い。
したがって、映画公開前の予告編の方が、
本編よりもいいという妙な現象がこの監督の場合にはよく起こる。
ちなみに斎藤孝さんの「人を10分ひきつける話す力」という著書の中で、
いい話というのは「意味の含有率」が高いということを書いている。
映画のストーリーの判断にも、
その意味の含有率的なことがあてはまるのではないかと思う。
チャン・イーモウ監督の作品には、
「意味の含有率」が最近とみに低くなっているような気がしてならない。
彼の映画監督への道は、
チャン・イーモウ監督がまだ若かったころにはじまる。
それは、中国は文化大革命の時期だった。
紡績工場であくせく働きながら、映画や芸術の世界に夢を抱いていた16才。
27才にして、1978年に北京電影学院へ入学した際のエピソードも有名だ。
(トップ合格したけれど、年齢の上限を5才も上回ることを理由にその入学を拒否され、
やむなく彼は文化庁の長官に直接手紙を書き、
「文革のために10年を無駄にした」と訴えて、
やっと入学を果たした。)
王妃の紋章7

そんな生育歴からも分かるように、
イーモウ監督は、貧しい階層からのたたき上げなのだ。
そのせいか、彼の中には、映画監督として、何かの作品を作る上で、
強烈な上昇志向というか、
成り上がりへの野心のようなものが存在しているように感じる。
権力への欲求みたいなものなのかもしれない。
『HERO』でも、『LOVERS』においても、
また、今回の『王妃の紋章』にしても、
豪華で壮大な宮殿にいたる巨大な道の風景が共通して描かれている。
それは、権力の象徴であり、
もしかすると無意識ではあるもののイーモウ監督の欲望のあらわれなのかもしれない。
王妃の紋章3

「中国の古語にある“外は金銀宝石。内はクズ”という言葉の意味を
映画を通して伝えたかった。
つまり華麗なものの奥にある虚構と罪悪を描きたかったんです。
実は、これは現代中国にも通じるもので、
豪奢を極めた唐の時代に移し変えることで強調しました。
人間性を抑圧し、
歪める封建社会や男権主義のもとでは何の望みも見出せないということをね」
と、イーモウ監督は『王妃の紋章』について語っている。
それは、すなわちイーモウ監督自身が作り続けてきた映画にもあてはまることに、
彼は気がついているのだろうか?

チャン・イーモウ監督の次の大仕事は、
北京オリンピックの開閉幕式の芸術監督としての仕事。

現在、北京近郊でリハーサルを行っているという。
その中に、5000年にも及ぶ中国の歴史を50分で表現するパートがあるのだそうだ。
きっと映画以上に壮大なものを作り出すのではないだろうか。
でも、
チベット問題も並行してあるこのオリンピックの開閉祭式、
世界に発信する正しい「意味の含有率」のあるもになってほしいと、
心から願う。
王妃の紋章2


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テレビドラマ『絶対彼氏』(フジテレビ系列毎週火曜日の21:00 - 21:54)が
スタートした。主演は速水もこみちと相武紗季。
絶対彼氏3

そして、
さらには、映画『僕の彼女はサイボーグ』が、5月19日から公開される。
こちらの方は、主演が綾瀬はるかと小出恵介。
僕の彼女はサイボーグ.5


というわけで、同じ時期に、
ロボットの彼氏とサイボーグの彼女というSFネタの作品が共存することになる。
なんだか妙なシンクロニシティー(共時性)みたいなものを感じる。
世の中が、このタイプのドラマを無意識に求めているんだろうか?

『絶対彼氏』では、
失恋し、落ち込んでいた梨衣子(相武紗季)。
偶然出会った怪しいセールスマン並切岳(佐々木蔵之介)に欲しいものを聞かれ、
思わず「彼氏!」と答えてしまう。
やがて、梨衣子のアパートに届いたのは「理想の恋人」というロボットだった。
その届いた箱からは裸の美少年が出てきた。
とてもロボット(速水もこみち)とは思えない彼だが、
梨衣子はとりあえずお試し期間として、ロボットと過ごしてみることにする。
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一方、『僕の彼女はサイボーグ』では、
未来から来たサイボーグと名乗るガイノイド
(女性に似せて作られた人造人間、綾瀬はるか)と、
彼女にしだいに惹かれていく青年(小出恵介)の
共同生活を描くSFラブストーリー。
21歳の“僕”(小出恵介)を救うために未来の“僕”が
現在の自分に送ったという最高にキュートな“彼女”(綾瀬はるか)は、
やることなすことすべてが大胆でラフな「サイボーグ」だった。
“彼女”は“僕”のピンチを幾度となく救ってくれるが
感情を一切持たない“彼女”に思いが伝わらず、
“僕”は一方的に別れを告げてしまう。
僕の彼女はサイボーグ1

テーマでいうらなら、ほとんど同じと言っていい。
『絶対彼氏』では、梨衣子を一途に守り続けるロボット(速水もこみち)
『僕の彼女はサイボーグ』では、“彼女”を愛し続けるジロー(小出恵介)の一途さ
いやはや、どちらの作品にも共通することは「一途な愛」というやつだ。

たとえば『絶対彼氏』のドラマの品質を上げようとすれば、
ひたすら主人公の梨衣子(相武紗季)が、
周りの男たちから、毎回裏切られたり、
騙されることが酷くなるような演出をすることなのでしょう。
当然、ロボットである速水もこみち君の一途さ、要するに「純粋さ」が増していくわけで…、
もちろん、第1話でもその片鱗が見られた。

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やっぱり、
損得勘定抜きで、純粋に愛するという行為が、
世の中には希薄になっているんでしょうね。
いやはやではある。
考えてみれば、
韓国映画の『猟奇的な彼女』や
『僕の彼女を紹介します』においても、
クァク・ジェヨンが脚本と監督をする中で「一途な愛」の変形ともいうべき表現を
すでにしてきている。
その帰結が、今回の『僕の彼女はサイボーグ』なのでしょう。

速水もこみち君も綾瀬はるかさんも、美形なんだけれど、
いかんせん演技が下手なところが、
逆に人間ではないロボットやサイボーグの役柄にはマッチしているのでは。

また、この2作の共通点として、ロボットやサイボーグがプログラムされた状況から、
愛ゆえに「自我」を手にするところ。
これも本当に使い古されたパターンではあるが、
マシンから人間へというような変化は、
昔も今も、何か人間の心の奥深いところを刺激するファクターなんでしょう。
僕の彼女はサイボーグ2

「一途」って、
他を顧みないで、一つのことだけを追い求めることだし、
ひたむきなことなんですよね。
『篤姫』に見られる「家族愛」や「役割を全うする心」
『ロス:タイム:ライフ』や『明日の喜多善男』などなど、
これらのドラマが抱く主題が内包していることは、
人にとって安心できる拠り所を求めて、
迷走し続けいている現代社会の心の反映なのだと思う。
食品や年金をはじめとして、
その原因を生み出している企業や政府だけでなく、
人間そのものに対して常に不信感を抱かざる得ない日本の社会が、
もう一度なんとかまともになりたいと
無意識のうちに強烈に願っているように感じてしょうがない。
ただ、その願いのシンボリックな対象がSFのロボットとかサイボーグという存在。
そんな架空の存在に依拠しなければならないという現実が、
なんともはや心許ない。
香山リカさんではないが、「劣化する日本人」という精神的状況は、
果てしもなく続いている。
恐ろしいことだと思う。
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■『絶対彼氏』のスタッフ

原作 … 『絶対彼氏』。渡瀬悠宇(フラワーコミックス刊)
企画 … 金井卓也
脚本 … 根津理香
演出 … 土方政人
プロデュース … 橋本芙美(「海猿」「空中ブランコ」ほか)

■『絶対彼氏』キャスト

天城ナイト:速水もこみち  浅元創志:水嶋ヒロ  井沢梨衣子:相武紗季
林孝太:入江甚儀  森川靖:桜木涼介  佐藤のぞみ:河本麻希
伊藤美加:上野なつひ  大野千穂:英玲奈 浅元将志:中村俊介
並切岳:佐々木蔵之介  若林ふじ子:真矢みき 田中陽一郎:加治将樹
浅元和志:山本圭  白鷺優貴:篠井英介 平田一:佐戸井けん太
安達香子:猫背椿  出井武:綿貫正市 吉岡鉄子:峯村リエ 石関隼人:姜暢雄

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■『僕の彼女はサイボーグ』のスタッフ

監督・脚本:郭在容(クァク・ジェヨン)
撮影監督:林淳一郎
プロデューサー:山本又一朗、ジー・ヨンジュン

■『僕の彼女はサイボーグ』のキャスト
彼女:綾瀬はるか  北村ジロー:小出恵介、喜内琉斗(幼少)
ジローの友人:桐谷健太  ジローの祖母?:吉行和子
オークショナー:遠藤憲一  22世紀の高校生:吉高由里子
大学教授:竹中直人  無差別殺人鬼:田口浩正
警官:ドロンズ石本  TVリポーター:小日向文世
駄菓子屋のオヤジ:蛭子能収  

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お久しぶりに日野原重明先生を見た。
96才、かくしゃくとしてお元気そうでなによりだった。
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「SMAP×SMAP'08 2週連続2時間スペシャル!!!
メダリストもやって来た!名勝負スポーツ祭り」を遅い夕食をとりながら見てしまった。
そのビストロSMAPのゲストに、浅田真央ちゃんと、
聖路加病院の院長である日野原重明さんが出演していた。

日野原重明

あの事件から、もうすでに13年の歳月が流れている。

平成7年3月20日午前7時50分、
地下鉄日比谷線「小伝馬町駅」で起きたサリン事件。
本当に悲惨な事件だった。
異臭からはじまって、続々と倒れ、うめき声をあげはじめた地下鉄の乗客や乗務員たち。
突如、凄まじいパニック状態となった小伝馬駅構内。
何か禍々しいほどの危険なガスが流れている。
もがき苦しむ患者たちを目の前にして、
駆けつけた救急隊員もその不気味な症状に圧倒されていた。
何人もの罪のない市民たちが、一瞬にして意識を失って倒れていた。
しかも原因不明。
筋肉の麻痺で呼吸が止まりかけている患者たち…。
救急隊からの悲鳴のような通報が、近隣の救急病院に届いてはいたが、
各病院としてもどう対処していいかも分からない。
そんな時に、敢然と立ち上がり、数多くの患者を真っ先に受け入れたのが、
日野原重明院長が指揮する聖路加病院だった。
日野原重明2

豪華で、巨大な礼拝堂まである施設、それが聖路加病院だった。
建築当時は、あまりにもコストがかかりすぎで、ベッド数や投薬をどれだけ増やしても、
その資金の元はとれないと批判された病院でもあった。
だが、その礼拝堂やいたるところの施設に、
地震などでの救命作業をすでに想定して酸素の配管が施されていた。
すべては、院長である日野原の指揮によるものだった。
その結果、
なんと100名以上の救急患者を迅速に収容し、治療にあたることができた。

原因を「サリン」とすばやく断定できたのも、
また、急遽、解毒剤を用意できたのも、
日野原先生に育てられた医療チームの力によるものだった。
この事件における聖路加病院スタッフの救急活動の凄さについては、
NHKの『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』においても取り上げられている。

世の中には、尊敬するに足る人物が存在しているのだと思うが、
日野原重明さんは、そのひとりとして挙げてよい人ではないかと思う。
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58歳の時に遭遇した「よど号ハイジャック事件」。
波乱万丈の人生。
60才以降は、命をもらったのだと語っている。
だから、
その自分に授かった命を、人のために尽くしたいと願って、
行動を続けてきた後半生。

著書は多数あるが、『生きかた上手』や『死をどう生きたか』などには、
特に日野原さんらしさが伺える。


「僕もね、何度も重い病気をしたの。
最初は10歳の時の急性腎臓炎。、大好きだった運動も一年間禁止。
でも、デメリットというのは、後できっと役に立つ時がくるし、
悲しい思いをすれば、友達の悲しみがわかるようになるんですね。
失敗や不運な経験は、それを生かし、
感性を磨く準備をしていると思ったほうがいいでしょうね」


日野原さんの人生に裏打ちされた彼らしい言葉だと思う。

スマップのメンバーの料理を瞬く間に食べてしまった日野原さん。
元気ですね~。
長生きしてください。

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肉であれ、野菜であれ、魚であれ、
同じ一つの食材をどう調理して、それなりの作品に仕上げるかというのは結構難しい。
一人の女優という素材をどう撮影して、
それなりのドラマに仕立てるのも、また同じ困難なパズルを解かなくてはならない。

1週間ぶりの更新です。
たくさん書きたいことがあるのですが、なにせ忙しい。
パソコンそのものにも触れない日々が続いてしまいました。
とりあえず、1週間ぶりなので、
前回に書いた『週刊真木よう子』の第1話と第2話について。
週刊真木よう子6

深夜の1時20分の放映ということで、第1話も第2話も、
真木よう子という女優のエロティックな部分を
全面的に見せ物にしたものになっている。
さすがテレビ東京というべきか、
深夜という時間枠を生かして、徹底したえげつなさを意図的に展開している。
オープニングにしてからも、金髪の真木よう子がショーパブで歌うようなスタイルで、
あえて場末の安っぽい雰囲気をだす演出となっている。
この猥雑な安っぽさは、昼間にはできない。

視聴率にしても、
第1話の「ねぎぼうず」(4/2)では、2.5%
第2話の「スノウブラインド」(4/9)においては、1.9%
という、いかにもマニアしか観ていないような堂々たる結果になっているわけだ。
週刊真木よう子9

制作サイドにしても、とりあえず30分の中で、
撮りたいものを撮るという感じで、
ちょっとアンダーグラウンド的な淫靡な匂いを醸しながら、
楽しみつつ作っている印象をうける。
第1話の原作は、リリーフランキー「ねぎぼうず」(「ぼろぼろになった人へ」 幻冬舎)
であり、東京郊外に住む人妻よう子が、
2年前にテレクラで付き合った男に身元をつきとめられて、
再び、その男に堕ちていく話。
リリーフランキー曰く、
「何かにつまずいている人たちが中心に繰り広げられる物語」の中のひとつだ。
本来の自分を抑圧しつつ、
現実を生きていく途上で、ふとわき上がってくる自分の心の底の欲望というものが
巧妙に描かれていた。

■第1話「ねぎぼうず」のキャスト
岩崎よう子:真木よう子
松島:田中哲司
田辺:みのすけ
フロントマン:松尾諭
週刊真木よう子7

第2話では、すぎむらしんいち「スノウブラインド」 (モーニングKC)を
もとにして、作り手がやりたいことをやる(この場合はエログロ)という、
ちょっとテレビの限界までに挑んでしまっているような作品になっている。
ジャンキーで麻薬の密売や裏の組織に足を踏み込んでしまっているヨーコ。
週刊真木よう子3

雪原で、麻薬の入った袋を探しているヨーコと、
下校途中の小学生ハルユキとの会話がいい。
小学生6年生の少年の心の窓から見える「妖しげで悩ましい女性」の肉体は、
変に生々しいし、すぎむらしんいちのコミックの表紙にもある「正気すれすれ」という
雰囲気を頑張って表現していた。
原作のすぎむらしんいちさん自体が、
相当な映画好きであることは、彼のさまざまなコミックを見ても明白で、
映画のパロディや無駄のないコマ割、ストーリー展開などに如実にあらわれている。
そんな彼の作品が、30分のドラマに昇華した。
スタッフの遊び感覚もそれなりに織り混ざって、独特な匂いのするヤクザな一品となった。
週刊真木よう子8

■第2話「スノウブラインド」
ヨーコ:真木よう子
タツヤ:中村達也
ハルユキ:桑代貴明
警官:松浦祐也
ヤンキー:中島巨人

どちらにしても、
ゴールデンタイムにはスペシャルにしても到底載せられない作品であり、
そんなことは、
とっくに承知の上でやっているスタッフの気概みたいなものが感じられていい。
ただ、
「週刊真木よう子」の共通テーマは、当然、「主演:真木よう子」なわけで、
もう彼女の胸とかへんなエロぐあいを前面に押し出すような作品は、
この先はいらないのではないかと思う。
『SP』での笹本役の真木よう子がなぜ支持されているかといえば、
同僚の松尾諭を小突いていたりしつつコミカルな演技をしていたり、
凛とした感じで敵と対峙している姿が受けているのだろうと思う。
週刊真木よう子2

鮭であれ、比内地鶏であれ、ほぼ万人に旨いと言われる調理法があるわけで、
それと同じく、女優「真木よう子」にしても、
艶っぽい路線以外で万人にうける調理法を開発してほしいもんだ。
週刊真木よう子5

※ところで、先週の『SP』のスペシャルは、期待が大きいだけ、
その結末が結局わからずじまいとなって、
さらに次にお預けを喰らったという印象だったのが残念。

先日、『SP』のテーマのスコアを観ることができた。
この『SP』のテーマの出だしの最初の部分は、
きっと『ターミネーター』のパクリで、
続けて『007』のテーマのと同じ変化を持つ曲想となっている。
特に3連符の叩き出しは、思いっきり特徴的ですね。
そういえば、
かつての『古畑任三郎』のテーマも、やはり『007』のテーマの変形だ。
たかだか一つの音効にしても、
アクションなら万人に一定のインパクトを与える音の原型というものがあるようだ。

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先週、地上波で『トゥームレイダー2』をやっていたので、
つい懐かしくなって観てしまった。
ご存じの通り、これは世界各地の遺跡で
冒険を繰り広げるアクションアドベンチャーゲームのヒロインのララ・クラフトを
映画化してヒットしたものだ。
主演のアンジェリーナ・ジョリーが、非常に魅力的にしかも明るく描かれている。
あの挑戦的なアンジェリーナ・ジョリーの生き生きとした明るい表情が、
画面いっぱいに溢れていた。
アンジェリーナ・ジョリー6

なんでこの人は、魅力的なんだろうなぁ?
女性から見てもセクシーで、きれいだし、スタイルも抜群と言われる女優だ。
でも、若い頃のアンジェリーナ・ジョリーの顔を見ると、実は目が暗いし、
なんだか心の奥底にダークなものを秘めているように感じたものだった。
アンジェリーナ・ジョリー

アンジェリーナ・ジョリーは、1975年生まれ、33才。
それにしても、その年齢にしては大女優の風格がありすぎるなぁ。
しかも、肉食獣系の気配がたっぷりなので、
草食動物的な人間たちは、あっという間に喰われてしまいそうな感じだ。
父は俳優のジョン・ヴォイト。
母は女優のマルシェリーニ・ベルトラン。
芸能一家というけれど、
父親は、浮気ばっかりだし、家庭は意外と貧しかった。
本人も少女時代から劣等感のかたまりみたいな子だったようだ。
強烈ないじめを受けて、そのために自傷行為にはしった時期もあったという。
そう言えば、『トゥームレイダー』の主演の依頼を受けたときも、
最初、ゲーム版のララ・クラフトを見た彼女は一度はその依頼を断ったらしい。
『トゥームレイダー』のゲームをやったことのある方はお分かりだとは思うが、
ゲームのララ・クラフトは、痩せていてアジア系のきついを顔をしているし、
何と言ってもそんなに美しいキャラには見えない。
その姿は、ガリガリに痩せていて歯を矯正している上に、
いじめられていた少女時代の自分をきっと想起させるものだったからかもしれない。
反抗的な思春期。
常に、不満だらけの10代。
アンジェリーナ・ジョリー4

セクシーな女優と言われても、そんなことは本人の内面にとっては、
あんまり関係ないのかもしれない。
ナイフで、自分を傷つけることが好きだった少女時代。
恋愛というよりは、ゴシップネタを振りまき続けた20代。
結婚と離婚の繰り返し。
いがみ合い、家庭内の相克。
アンジェリーナ・ジョリーの体にはタトゥー(刺青)が
いたるところにほどこされているという。
目立つところでは、左手の肩に近い部分などにはしっかりと彫られた跡がある。
ドレスを着て艶然と微笑んでいる写真の多くは、右から撮られたものだ。
アンジェリーナ・ジョリー7

そんな心の闇を抱えつつ、女優業ではしだいに成功していくわけで、
1995年、『サイバーネット』
1999年の『17歳のカルテ』
と、しだいに、実力派女優と言われるようにもなる。
当時の監督たちも、アンジェリーナ・ジョリーの雰囲気を察して、
どちらかというか、暗い役柄をあてている。
その後、マーシャルアーツ(一種の総合格闘技)を苦労して学んで、
結局、主人公のララ・クラフトを演じた。
おかげで、世界的な女優としての地位もこれで獲得できたのだから
人生は不思議だ。
アンジェリーナ・ジョリー1

しかも、この頃になるとアンジェリーナ・ジョリーの表情から
明るい何かを感じるようになる。
やっぱり、
2001年頃からはじめた国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR) の親善大使の活動。
この影響が大きいのだろう。
カンボジア人の男児、
エチオピア人の女児、
ベトナム人の男児
という3人の子どもを養子にまでむかえている。
(もちろん入籍はしていないブラッド・ピットとの間の娘も出産した。)
この親善大使の活動をするようになってからの
アンジェリーナ・ジョリーの表情には優しさと深みが増したように感じる。
父親との軋轢もゴシップや男性関係も乗り越えて、
心のよりどころになる何かを掴んだのではないだろうか。
なんだかふっきれた感じで、ララ・クラフトになっている印象を受ける。
アンジェリーナ・ジョリー9

親善大使の活動は、もちろん人のためではあるが、
自分の心の癒しや、もしくは、あまりにも深いダークな部分の引力から脱出するために
必要な行為だったのかもしれない。
心のバランスをついにとることができたアンジェリーナ・ジョリー。

実際、
若い頃のアンジェリーナ・ジョリーより、現在の彼女の方がずっと輝いている。
ララ・クラフトは、世界中を巡ってトレジャーハンティングをして行くが、
彼女は、現在、タンザニア、シリア、エチオピア、インドなどの
難民の子どもたちを応援する活動に取り組んでいる。

人は、ダークな過去を乗り越えた瞬間に深みと魅力を手にするのかもしれない。

アンジェリーナ・ジョリー8

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■ 『トゥームレイダー2』のあらすじ

アレクサンダー大王の財宝が眠る月の神殿が
2300年ぶりに海底に姿を現したという情報に、
世界中のトレジャー・ハンターがギリシアのサントリーニ島に集結していた。
いち早く神殿に到着したララ・クラフト(アンジェリーナ・ジョリー)は
黄金に輝く珠を見つけるが……。
その後、サントリーニ島から始まって上海、香港、アフリカと
世界を舞台にララが宝の謎を追うことになる。
もちろんララと元恋人テリーの駆け引きも、
恋か策略かといった微妙なバランスに目が離せない。
相変わらず、アンジェリーナ・ジョリーは
ジェット・スキーや棒術などスタントなしでアクションに挑んだりしているところも
見所だったりする。

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アンジェリーナ・ジョリー3



162,602ヒット!
世の中には、たいしたブログもあったもので、
上の数字はFC2カウンターに表示されている
2008/04/04のたった1日だけの訪問者数だ。

今の時点でも、その総ヒット数が「17,563,778」
あんまり桁が多いと数える気がしなくなってしまいます。
いやー、ホントに驚きです。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争

つい先日までその存在を知らなかったのだけれど、
そのブログのタイトルは、
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』。

各人気ブログランキング第一位を総なめにした怪物ブログということで、
その人気たるやとてつもない状態なんですね。

自分自身などは、100ヒットぐらいの訪問者がいるだけでも、
けっこう感謝したい気分になってしまうし、
ましてやコメントなどを寄せていただくと、もうありがたくてしょうがない。
それが、1日で16万人の人が読んでいるなんて想像もつかないことです~。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争6


さてさて、これが映画化されて、4月5日から公開されていたりします。
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■ とりあえずのよくある「あらすじ」

1979年、とある平和な田舎町。
ママチャリ率いる「ぼくたち」7人は、
気ままな高校生活を送っていた。
ぼくたちがする事と言えば、ママチャリが考えるイタズラ。
ところが、ぼくたちのイタズラに怯まない駐在さんがやってきた。
しかし、これがママチャリを熱くさせてしまった。
しかも、駐在さんには、町一番の美人妻がいるではないか。
許せん!
かくして、田舎の町を舞台に、
駐在さんとぼくたちのしょうもない戦いが始まった。

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ぼくたちと駐在さんの700日戦争5

1979年(昭和54年)を舞台にして、
とある田舎での高校生たちと駐在さんが繰り広げるイタズラの攻防。
高校生たちのバラエティ溢れるイタズラの作戦の数々と、
法スレスレのリベンジを繰り広げる駐在さんの大人げないイタズラ。
それが700日も続くという。
ブログの最初から読んでみると、ホントに可笑しいやら、妙に感心させられるやら、
とにかく面白い。
友人のひとりがバイクで30㎞制限のところを50㎞で走ってしまい、
いわゆる「ねずみ捕り」で駐在さんに取り締まられてしまう。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争4

高校生の仲間7人としてもそれがちょっと悔しくて、
つい、
「自転車もレーダーに捉えられるのかな?」
などという、実につまらない、しかし変に興味のある疑問を実行していくことから、
小説はスタートしていく。
やがて、人力で…、ようするに走って「ねずみ捕り」につかまるかどうかとか、
などというアホなイタズラを繰り返すわけで。
駐在さんに結局つかまり、説教をくらって、
ふと気がつけば駐在さんには美人妻が…。
なんであの駐在さんに美人の妻がいるのかということが、
悪ガキチームのイタズラ心を刺激してしまう。
しがって、さらにイタズラは続き、
駐在所の駐在さんのデスクに何食わぬ顔できわどいエロ本を載せて、
その駐在さんやその後の美人妻の反応を伺う実験とか…。
ちょっぴり不良がかかった悪ガキたちの頭脳をフル回転させたアイディアで、
駐在さんをおとしめようとするものの、
駐在さんも見事な反撃を開始する。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争2

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■ブログ『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』のほんの最初の部分の目次

▼序章 俺たちは風 、エッセイ 俺たちは風、続編、続々編、完結編
▼1章 宣戦布告
第1話 俺たちはカメ(1) 第2話 俺たちはカメ(2) 第3話 俺たちはカメ(3)
第4話 伏兵(1) 第5話 伏兵(2)
第6話 宣戦布告(1) 第7話 宣戦布告(2)
第8話 駐在さんの逆襲(1) 第9話 駐在さんの逆襲(2) 第10話 駐在さんの逆襲(3)
第11話 明日へのキックオフ

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今では、ブログの『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は、
13章500話!を越えるロングヴァージョンの作品になっている。

もちろん「悪ガキ高校生と駐在さんの熱き血潮を燃やす闘い!」
と、言っても実にほのぼのしているわけで、
なんだかとっても癒される。

映画では、
主人公あだ名は“ママチャリ”を市原隼人が演じ、。
そして、対立する駐在さんは、佐々木蔵之介、
また、駐在さんの美人妻を麻生久美子が演じている。

"やったら、やり返すっ!!"のイタズラ試合。
これは(半分)実話なのだと、作者は言っているのだが、それにしても笑えるネタばかり。
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このブログを書いている方は、きっと40代後半から50代前半の人なのでしょうね。
文章も上手いし、味がある。
こういうタイプの内容は、残念ながら20代ぐらいの人には書けないし、
もっとも重要なことは、
このブログの作者が、
今より、日本という国がちょっとだけ良かった時代を
知っている人であるということであり、
その良質な部分をお笑いで表現しているということだ。

現代の事件のように、自分の欲望や心理的なバランスが崩れたために、
むやみに人を殺傷するような惨い時代ではないころ。
特に地方のおだやかで、気が優しくて、
大人たちは、頑固だけれども道徳的なことにはまっすぐで信頼でき、
悪ガキにしたって、ちょっぴり抜けていて、純情だった

いいなぁ。

それに比べて、
今の日本は、どうしてダメになってきているのだろう?
ただ、最近のドラマや映画の傾向が、
自信をなくしている日本人の心を癒したり、
もう一度良かった頃を思い返すような作品に知らず知らずになってきている。
日本人全体の無意識層が、自分の心のバランスをとろうとしているように思える。
笑って、楽しみながらも、
純な何かをここでも取り返せるかもしれない。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争3

ちなみに制作スタッフは、
「時効警察」の監督、塚本連平と
「ココリコ ミラクルタイプ」の脚本家、福田雄一が
この映画を支えている。
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■あらためてキャスト一覧
市原隼人 佐々木蔵之介 麻生久美子 
石田卓也 加治将樹
賀来賢人 脇知弘 冨浦智嗣 
小柳友 豊田エリー
成嶋こと里 倉科カナ 
森崎博之 水沢奈子 宇田学
石野真子 
竹中直人

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女優「真木よう子」には、磁力のように人を惹きつける魅力があるようだ。

この4月、
テレビ東京系列の春ドラマで、『週刊真木よう子』がスタートするという。
春ドラマのラインアップがほぼ出そろったところではあるが、
それほど面白そうなものがない中で、これはけっこう期待できるのではないだろうか。
『週刊真木よう子』というタイトル通り、
真木よう子が毎回1話完結する30分のオムニバスドラマに、
12回に渡ってすべて主演するという。
真木よう子2

オムニバスなので当然ながら、
各話のキャストや脚本家、そして演出家は毎回異なるわけで、
毎週、彼女はさまざまな役柄を演じることになる。
人妻のよう子、キャバレーのホステスよう子、女子高生のよう子、
泥棒のヨーコ、ヤクザの組長の情婦のよう子…、
とまぁ、いやはやいろいろやってくれるわけだ。
事前のインタビューでも、
「12役をやることも、入り込むタイプなのですごく不安だった。
いろんな表情を見せられるのは女優としてうれしい限り。
未知の世界だったけど、撮影してみたらすごく面白い。
『これだけ表情を見せられる』というところを見せたい」

と、真木よう子は語っていた。

1話完結のナンセンス、ラブストーリー、ホラー、コメディなどなど、
さまざまなジャンルで、どのように真木よう子が演じるのかが楽しみではある。
今回の別の見所として、
オープニング・テーマはSHINCOのプロデュースで、
真木よう子本人が歌うことになるのだという。
もちろんエンディング・テーマも同じくスチャダラパーが担当する。
真木よう子5

それにしても、このドラマに関わる人間たちは錚々たる顔ぶれだ。
脚本では、第1話のリリー・フランキーをはじめとして、
三浦大輔、大根仁、宮崎吐夢、長塚圭史、赤堀雅秋
せきしろ×からしま、井口昇、及川章太郎、
黒木久勝、タナダユキ、三木聡
…が関わる。
さらに、演出を担当する監督は、
大根仁、山下敦弘、山口雄大、豊島圭介、神徳幸治、タナダユキ、三木聡…。
今、40代前後の脂ののった脚本家や監督たちが、
「真木よう子」で、1本のドラマを撮りたいということで集結している。

共演にしても、実に多種多彩だ、阿藤快、阿部サダヲ、井口昇、
池田鉄洋、温水洋一、ヨネスケ
など盛りだくさんの
豊かなキャラクターが用意されているという。

また、「月刊 真木よう子」(新潮社)という「月刊」シリーズと
ドラマがコラボした形態になるという。
本当に凄いなぁ、この真木よう子を中心とした勢いというか、
彼女を押し上げようという組織的な力というかなんというか…。

とりあえず、真木よう子は、現在25才。
映画「DRUG」でデビュー。
2003年の映画「バトル・ロワイアル2」、
2005年の映画「THE JUON/呪怨」「パッチギ!」などに出演。
2006年「ベロニカは死ぬことにした」で初めて、映画の主演をした。
最近では、テレビドラマ『わたしたちの教科書』、『風林火山』、『SP』
そして、『ロス:タイム:ライフ』の部長編でも
知っての通り好演している。
真木よう子6

18才の頃から、ラーメン屋やスーパーのレジなどのアルバイトを続けながら、
女優の仕事への夢をあきらめなかった。

「女優がコンスタントにできないっていうのは、やっぱり辛かったですよね。
仕事がない時は、仕事のことしか考えられないし。
仕事がしたい、でもなんで仕事が決まらないんだろう?って。」

女優の仕事以前にグラビアの仕事も、意欲的にやってきているし、
それだからこそ彼女の姿態が注目されて、女優の道もひらけてきた。
写真集などで、彼女の水着姿や胸などに一時期注目が集まっていたらしいが、
それは、彼女にしてみると単なる女優としての仕事得るためのツールにすぎない。

それよりも、真木よう子の本質はその「表情」にある。
彼女が見せるそれぞれの場面に応じた表情は、
同世代の女優やタレントと比較してやっぱり個性的であり、一種突出していると思う。
たまにそれぞれの作品に出演している真木よう子が、
時として別人が演じているかのような印象を受ける時がある。
それが、彼女の武器であり、愛すべき特徴なのだと思う。

たとえば、
人生に絶望し自ら自殺を図った主人公が、
サナトリウムの患者たちの生き方に触れながら本当の自分を見つけ、
人を愛することを知るという「ベロニカは死ぬことにした」では、
その映画のストーリー展開や演出については、
評価が低いものの、彼女の演技はとても魅力的だった。
(真木よう子が、なんとかして上へのし上がろうとする意志というか、女優根性とでも
言うべきものが、発揮されていた。)
真木よう子4

『SP』での、凛とした笹本役は、コミカルな場面でも味があって面白かったし、
また、先日の『ロス:タイム:ライフ』での叫ぶシーンも良かった。
特に、過労死する瞬間の表情に深みが感じられて、
なぜ、こういう表情が彼女にできるのかが、ちょっと不思議な感じもした。
多少台詞回しの下手な面もあるが、
その手の技術的な部分はこれから解消されることだろう。

今回の『週刊真木よう子』は、本人にとって、女優としてのステップアップの材料だし、
しかも、ここで得られる人脈はあまりにも貴重だと思う。
期待して観たいと思う。

(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知で、4月2日(水)25:20
TVQ九州放送 4月6日(日)、テレビ北海道 4月7日(月)25:30、
テレビせとうち 4月9日(水)25:48)

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真木よう子1




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