幾千万の命のそばに7日間だけ寄り添う
気まぐれなその死神は、
あなたの最期の日にもきっと、
この世で一番優しい雨を降らせてくれる。

3月22日より映画『Sweet Rain 死神の精度』が公開されている。
超大まかなストーリーを言うなら、
死神である千葉(金城武)が、7日間の人間観察で生と死を判定する物語。
話は3つの時期に分かれている。
1985年のある日、
電機メーカーのクレーム処理係の藤木一恵(小西真奈美)を対象に判定を始める。
その死を判定する最後の日、
彼女の才能が千葉の心を動かし、見送り、つまり生かすことに決める。
2007年、藤田というヤクザの死を判定することになるわけだが、
そのヤクザを慕う阿久津(チンピラ)とともに、他のヤクザに千葉は捕まってしまう。
2028年に70歳の美容師、かずえ(富司純子)の死の判定をすることになる千葉。
やがて、かずえと話すうちに過去の時代のそれぞれの人生が絡み合ってくる…。

これってなんだか『ロス:タイム:ライフ』とも類似した話ではある。
監督の名前を見るとなんとまさに『ロス:タイム:ライフ』の筧昌也さんなわけで…。
いやはや。絶好調ですね。
ついに映画の世界でもメジャーデビューとあいなった。
筧監督は、舞台あいさつなどで、
「足掛け3年、日常的にこの映画のことを考えていました。
ようやく産み出した気分。これから大きく成長していってほしい」と語っている。
まだ30代であり、同じ世代の監督たちを思いっきりリードしている形だ。
大作映画並に、雨待ちをしたり、
人工の雨を降らす機材と人材も豊富に使って、映像にもこだわってきた。
ぜひ、今回のチャンスをものしてほしいもんだ。

原作の小説は、伊坂 幸太郎によるもの。
2000年、『オーデュポンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。
2003年、『重力ピエロ』が直木賞候補。
2004年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞。
などという経歴もあり、しだいに売れっ子になりつつある作家だ。
複数の物語を連動させる展開を得意としているらしいが、
『Sweet Rain 死神の精度』でも、複数の人生と物語が絡み合うような構成。
原作を見ると、
「俺が仕事をするといつも降るんだ」
というクールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
「音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様」というようなキャッチコピーもついており、
それはそれでけっこう格好いい。
また、この死神役を金城武が演じるのも楽しみだ。
死神は、何千年もの間、人間の死に関して可否を決定し続けるのだが、
彼らにとって、人間界で唯一興味があるのが“ミュージック”、
ヘッドホンから流れる曲にリズムをとっている死神(金城武)はけっこう可愛かったりもする。
「人の死には意味がなくて、価値もない」という死神は、
どんなに大事な人間であろうと、クールに「実行(死)」という判断を下してきた。
(こういうセリフも、芸人にしてみたらフリみたいなもんですね。)
そんな彼が、「見送り(生かす)」という裁定をしたのはなぜか?
藤木一恵(小西真奈美)の天使のような澄んだ歌声を
43年後に死神の千葉は聞くことになるわけで、
大まかなあらすじを見ても、
例のごとく勝手に想像するクセがついてしまっているわけだが、
さて、どんな結末になることか?
とりあえず、「人の死には、意味も価値もある」というところに帰結するのだろうか。

ところで、
現在、『ロス:タイム:ライフ』第8節部長編を観ながら、
書いているわけだが、
真木よう子さんって、細かな演技力はまだそんなにない女優ではあるものの、
男っぽい言い回しやラフな言い回しには、余人にはない魅力がある。
『俺たちは天使だ!』のサントラが使われ、
恋人との別れの意味を持たせた「シェルブールの雨傘」の
流れるフランスレストランで、誕生パーティーに招いた友達を待っている間に、
料理人を目指した昔の恋人が作ってくれたブイヤベースを味わい、
「今のお客様は、とても輝いておられますよ」という言葉と
やがて集まってきた仲間たちの乾杯。
(プレゼントとしては、見事な処理だと思う。)
それら、すべてが仕事漬けに生きてきた彼女にとっての
「最高の誕生日のプレゼント」になったと思う。
作り手の人間への愛情を感じるとともに、
第9節の作り方全体に気品のある配慮がいたるところになされていた。
さすが永山さん、ベテランの演出技術、職人芸のなせるわざだと思う。

気まぐれなその死神は、
あなたの最期の日にもきっと、
この世で一番優しい雨を降らせてくれる。

3月22日より映画『Sweet Rain 死神の精度』が公開されている。
超大まかなストーリーを言うなら、
死神である千葉(金城武)が、7日間の人間観察で生と死を判定する物語。
話は3つの時期に分かれている。
1985年のある日、
電機メーカーのクレーム処理係の藤木一恵(小西真奈美)を対象に判定を始める。
その死を判定する最後の日、
彼女の才能が千葉の心を動かし、見送り、つまり生かすことに決める。
2007年、藤田というヤクザの死を判定することになるわけだが、
そのヤクザを慕う阿久津(チンピラ)とともに、他のヤクザに千葉は捕まってしまう。
2028年に70歳の美容師、かずえ(富司純子)の死の判定をすることになる千葉。
やがて、かずえと話すうちに過去の時代のそれぞれの人生が絡み合ってくる…。

これってなんだか『ロス:タイム:ライフ』とも類似した話ではある。
監督の名前を見るとなんとまさに『ロス:タイム:ライフ』の筧昌也さんなわけで…。
いやはや。絶好調ですね。
ついに映画の世界でもメジャーデビューとあいなった。
筧監督は、舞台あいさつなどで、
「足掛け3年、日常的にこの映画のことを考えていました。
ようやく産み出した気分。これから大きく成長していってほしい」と語っている。
まだ30代であり、同じ世代の監督たちを思いっきりリードしている形だ。
大作映画並に、雨待ちをしたり、
人工の雨を降らす機材と人材も豊富に使って、映像にもこだわってきた。
ぜひ、今回のチャンスをものしてほしいもんだ。

原作の小説は、伊坂 幸太郎によるもの。
2000年、『オーデュポンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。
2003年、『重力ピエロ』が直木賞候補。
2004年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞。
などという経歴もあり、しだいに売れっ子になりつつある作家だ。
複数の物語を連動させる展開を得意としているらしいが、
『Sweet Rain 死神の精度』でも、複数の人生と物語が絡み合うような構成。
原作を見ると、
「俺が仕事をするといつも降るんだ」
というクールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
「音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様」というようなキャッチコピーもついており、
それはそれでけっこう格好いい。

また、この死神役を金城武が演じるのも楽しみだ。
死神は、何千年もの間、人間の死に関して可否を決定し続けるのだが、
彼らにとって、人間界で唯一興味があるのが“ミュージック”、
ヘッドホンから流れる曲にリズムをとっている死神(金城武)はけっこう可愛かったりもする。
「人の死には意味がなくて、価値もない」という死神は、
どんなに大事な人間であろうと、クールに「実行(死)」という判断を下してきた。
(こういうセリフも、芸人にしてみたらフリみたいなもんですね。)
そんな彼が、「見送り(生かす)」という裁定をしたのはなぜか?
藤木一恵(小西真奈美)の天使のような澄んだ歌声を
43年後に死神の千葉は聞くことになるわけで、
大まかなあらすじを見ても、
例のごとく勝手に想像するクセがついてしまっているわけだが、
さて、どんな結末になることか?
とりあえず、「人の死には、意味も価値もある」というところに帰結するのだろうか。

ところで、
現在、『ロス:タイム:ライフ』第8節部長編を観ながら、
書いているわけだが、
真木よう子さんって、細かな演技力はまだそんなにない女優ではあるものの、
男っぽい言い回しやラフな言い回しには、余人にはない魅力がある。
『俺たちは天使だ!』のサントラが使われ、
恋人との別れの意味を持たせた「シェルブールの雨傘」の
流れるフランスレストランで、誕生パーティーに招いた友達を待っている間に、
料理人を目指した昔の恋人が作ってくれたブイヤベースを味わい、
「今のお客様は、とても輝いておられますよ」という言葉と
やがて集まってきた仲間たちの乾杯。
(プレゼントとしては、見事な処理だと思う。)
それら、すべてが仕事漬けに生きてきた彼女にとっての
「最高の誕生日のプレゼント」になったと思う。
作り手の人間への愛情を感じるとともに、
第9節の作り方全体に気品のある配慮がいたるところになされていた。
さすが永山さん、ベテランの演出技術、職人芸のなせるわざだと思う。





訪問ありがと^^
俺、この映画ちょっと見に行きたかったんです。