舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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magic hour 5

ゆったりと太陽が山並みに沈んで、
淡く色とりどりの光が、空を照らし、
しだいに、夜の準備をはじめるビルや街灯の光が、素敵な陰影を描き出す…。
茜色のグラデーションと漆黒のシルエット、
さらに、街はしっとりとして、たおやかな不思議な空間に変貌していく。
そんな、日没直後、約30分弱の素敵な魔法の世界、
夕暮れの光と影が織りなす「マジックアワー」
magic hour 8

さて、三谷幸喜監督による最新作「ザ・マジックアワー」が6月7日に公開される。
もちろんこの新作映画はすでに完成しているし、
三谷さん自身も、公開に備え、PRのために各番組の出演して、
告知などをやたらと収録しているそうだ。
また、映画館やテレビなどではその予告フィルムも流れているもんだから、
なおさら楽しみでしょうがない。
いいなぁ、三谷幸喜監督。
世の中には、脚本を作るという才能が確実に存在するようだ。
三谷幸喜さんのとぼけた表情なんかを見ていると、なんだかつくづくそう思うし、
ついでにちょっと羨ましい感じもする。
三谷さんの得意技は、みなさんもお分かりの通り、
個人(集団)を特殊な状況に追い込む」ということに尽きるわけで、
どの作品でも形を変えてやってしまっている。
独特の「ある一定の~しないとヤバイ状況に陥る」とか
~になってしまったので、~せざる得ない
というシチュエーションを無理矢理設定して、そこに登場人物を放り込む。
そんな状況に陥ってしまった登場人物たちは、
とにかくあたふたと奇妙な行動をしてしまう。

しつこいようだが、三谷さんのどのドラマにも映画にも、
このパターンが応用されている。
逆にこの手法だけでここまでやって来ているのが、ある意味凄い。
magic hour 1

特に初期の頃の「やっぱり猫が好き」なんてのは、
まさに名品で、その後の三谷さんを予感させる粒ぞろいのおかしな作品だらけだ。
芸達者な恩田三姉妹の3人(小林聡美、もたいまさこ、室井滋)の実力もさることながら、
とにかくそのシナリオがバカバカしくて本当に良かった。

例えば…。
・オートロックのベランダに締め出されてしまい、
やむを得ず脱出するためにがんばる「ベランダロックアウト」。
・なぜか喋ることができるという「はまぐりペぺちゃん」が、他のはまぐりに混じってしまい、
探すはめになる。

・銀行にお金をおろしにゆくのを忘れてしまったかやの、
こんな時に限って2人の妹もお金がない、
やむ得ず月曜日までの金欠生活が始まってしまう「お金のない週末」

・3本中、1本だけは得体の知れない毒キノコ?、
それでもどうしてもマツタケが食べたい恩田三姉妹が醜い本性をさらけ出す「マツタケ食べたい」

・泥酔したきみえが無意識のうちに、やたらと変な物を持ってくる話。
最後はカンガルーを持って帰ってきてしまい、騒動に発展した「カンガルーのホリちゃん」

・人間ドックに行った3人の内1人に“要再検査”の提示が出る「要再検査さん」

・明日も朝から仕事だというのに騒音をたてるレイ子にきみえが激怒、
怒りの踊りを披露する「一緒に寝ようよ」

・アルバイトできみえが販売をする事となった子供向けの教材セット、
マニュアル通りに豆腐作りに挑戦をすることになってしまう「きみえのアルバイトと豆腐実験」

・飼い猫のさちこが、幕張の名士である綾小路家の猫との縁談をもちかけられてしまう。

・お裾分けしても、捨てても、どんどん「ギョーザ」が増えていく「ギョウーザがいっぱい」。

・秋は芸術に親しむということで、三姉妹そろってお絵かきで大騒ぎ。
結局、きみえが描いた絵が入選してしまうものの、
ただし年齢制限は小学生までだったので焦る「ゲージュツは爆発だ」

・恩田家の部屋のトイレに篭城してしまった相撲取りの新弟子の話「相撲部屋がやって来た」。


なんとまぁ、おバカなネタばかりなのだろう…、
うろ覚えで書いてはいるけれども、
本当にいろんなシチュエーションドラマの設定をやっているもんだ。
書いているだけで、思い出し笑いをしてしまった。
そういう意味でも、
シナリオ上で実験的な試みがなされていた「やっぱり猫が好き」ではある。
magic hour 3

「個人(集団)を特殊な状況に追い込む」ということにプラスして、
それぞれのキャラクターに、ちょっとした設定上のキズをつけて人間的かつ魅力的にし、
そして、小さなプライドやささやかな見栄のために翻弄されていくという、
なんとも情けない人間たちを上手に描いてきた。

「王様のレストラン」・「古畑任三郎」・「総理と呼ばないで」
「12人の優しい日本人」・「ラヂオの時間」「みんなのいえ」
「笑の大学」「THE 有頂天ホテル」…、
どれもこれも、特殊な状況に追い込まれた哀しく可笑しい人間模様が展開されている。

さて、今回の映画の舞台となるのは、架空の港町、守加護(すかご)。
かつてのシカゴ風の日本の港町。ベタベタのネーミングだ。
とりあえず種田陽平さんによる
「港町が丸ごと建築された日本最大級の超巨大のセット」が美しい。

あらすじとしては、
あろうことか街の顔役(西田敏行)の愛人(深津絵里)に
手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)は命を
助けてもらう代わりに伝説の殺し屋・デラ富樫を探し出すことに。
だが、約束の期日が迫ってもデラは見つからない。
苦肉の策として備後は無名の俳優を雇って殺し屋に仕立て上げようとするのだが…。
magic hour 4

俳優を殺し屋に仕立て上げざる得なくなったというシチュエーションに
追い込まれてしまう主人公…。
「人生のマジックアワーにもかけているんです」と三谷監督は言っているという、
そして、この映画の中では、登場人物それぞれが人生の最高の瞬間(マジックアワー)を
体験するそうだ。
さぁ、どんな映画になっているか、楽しみにしながら6月7日を待ちましょうか。

※ちなみに、今回は、「赤い洗面器の男の小咄」を入れているのだろうか?
『洗面器には水が入っていて、男はそれをこぼれないように、そーっと歩いてくる。
そこで聞いたんです。「失礼ですが、どうして頭に洗面器を乗せているんですか。」
すると…』という内容の話。
(誰もが最後のオチを口にしようとした途端、
必ず何かしらの邪魔が入ったりして話が途切れ、オチはずーっと不明のまま。)
こういう一つのネタが、全く違う作品の中に顔を出してくるのが楽しい。

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magic hour 6

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■「ザ・マジックアワー」のキャスト
 
村田大樹(売れない三流役者):佐藤浩市
手塩幸之助(ギャングのボス):西田敏行
備後登(ボスの手下):妻夫木聡
高千穂マリ(ボスの愛人):深津絵里
鹿間夏子(クラブ「赤い靴」従業員):綾瀬はるか
マダム蘭子(港ホテル女主人):戸田恵子
黒川裕美(天塩商会代貸し):寺島進
長谷川謙十郎(村田大樹のマネージャー):小日向文世
鹿間隆(クラブ「赤い靴」バーテンダー):伊吹吾郎
清水医師(港ホテル滞在客):浅野和之
菅原虎真(天塩商会・会計係):市村萬次郎
高瀬允(かつての映画スター):柳澤愼一
江洞潤(江洞商会会長):香川照之
太田垣直角(天塩の手下):甲本雅裕
今野貴之介(CMディレクター):近藤芳正
西さん(ベテラン特機部):梶原善
野島(操演担当):阿南健治
なべさん(弾着の名人):榎木兵衛
市長:梅野泰靖
警察署長:小野武彦
映画監督:市川崑

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コメント

 こんにちは、ご訪問ありがとうございました。

 映画や演劇芸能関係にとてもお詳しいんですね。私は門外漢なので、新鮮な気持ちで楽しく拝見しました。”へぇ、そうなんだ!”って、驚きの連続です。

 またおじゃまさせていただきますね。
 ありがとうございました。
2008/05/11(日) 15:55:16 | URL | りんがむ #-[ 編集]

はじめまして

佐藤浩市さんのファンなんですよ~
見てみたいですねぇ(*・3・)
2008/05/11(日) 18:26:39 | URL | エルサラス #H6hNXAII[ 編集]

こんにちは「OLミユキさん」です
おもしろかった~^^
ありがとうございます
『やっぱり猫が好き』は大好きだったので
思い出し笑してしまいました
2008/05/11(日) 19:28:01 | URL | ミユキ #-[ 編集]

 こんばんは。

 私は、門外漢なもんで・・・。
 すみません、難しいことは・・・。(>_<)
 ただ、単純に三谷 幸喜さんの作品は、面白いですね。
 新しい映画も、期待してしまいますね。

 イメージが、出来上がってしまっているんでしょうね。(*^^)v
2008/05/11(日) 20:02:00 | URL | まさむら #-[ 編集]
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