舞台の効果音

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韓国映画「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」で知られるクァク・ジェヨン監督が、
その第3の作品として描く『僕の彼女はサイボーグ』を観た。

日本人の俳優が、日本を舞台に演技をし、
ほぼ日本のスタッフがそれ支えているのではあるが、
その頂点にいて指揮をしているのが韓国人であるクァク・ジェヨン監督なわけで、
当然、仕上がった作品は、どことなく無国籍アジア映画っぽくなってしまっていた。
一見、日本のテレビドラマ風なのに、その感覚や視点、
そして、全体のテイストが韓国風なのだ。
僕の彼女はサイボーグ1

たとえて言うならば、
普通の日本のお茶漬けかなぁと思って食べていたら、
その茶碗の底には、
やっぱり韓国直産のそれなりに濃厚なキムチがけっこう入っていたという感じだろうか。
日本と韓国の異文化交流による作品というか、
やっぱりとどのつまり、結局、韓国映画なのかもしれない。

今回の作品の中に、主人公ジローの故郷の田舎へふたりで行くシーンがある。
それは確かに、日本の田舎で日本の自然や田畑だったり、
日本の祭りや駄菓子屋だったりするのだが、
なぜかどういうわけか韓国の田舎に見える。
不思議な感じだ。
その典型的な光景が、
吉行和子演じる主人公のおばあちゃん(本当は母)が、
小学生の主人公を待っている場面だった。
これは、クァク監督も好きなシーンらしく、
韓国人の男の古里に対する原体験的なイメージだからなのだろう。僕の彼女はサイボーグ4


それにしても、このクァク・ジェヨン監督というお方は、ちょっとオタクっぽい。
(それは別に悪いことではないのだが。)
たとえば、漫画の「行け!稲中卓球部」ファンであるために、
ジローの部屋の床に、そのコミックをさりげなくというかわざわざ置いてあったり、
「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターの綾波レイのフィギュアも
何パターンかを用意して、小道具の一つとして使っていたりもする。
しかも、
これまでの彼の作品にも見られるように「男女の立場逆転の構図」が、
よほど好きなのでしょう。
(これまでの日本のマンガやアニメに何度となく出現してきた構図ですよね)
強くて暴力的でかつ知的で母性があり一途に主人公を守る女性と、
優しくて、ちょっと女々しいもけれど純粋な男性。
こういう設定や映画そのものに、
ある種の「オタクの夢」みたいなものが混入しているような気がする。
僕の彼女はサイボーグ5

そんな監督の願いを一身に受けて、
綾瀬はるかが演じるサイボーグもそれなりに可愛らしくて良かった。
本人にとっては、この映画は大きなジャンピングボードになり得るものだと思う。
彼女のコードネームは、「サイボーダインモデル103 」、
「人間のニューロンを再現したナノテクノロジーによる分子回路総合体に、
人工知能を搭載した頭脳を持つモデル。
身体は、木星の衛星イオ鉱山製合金の骨を、
人間と同じ生体細胞で覆っている」のだそうだ。
できれば、和風の名前でも付けてほしかったが、
コードネーム以外に名前を付けないのも監督の意志が働いているのだろうか。
とにかく、
前半にある食い逃げをして逃走するシーンで鼻を骨折しながら頑張ったり、
福島県いわき市に組まれた巨大なオープンセットでは、
瓦礫の中に埋められて待機したり、
雨の降りしきる設定の中で、瞬きをしないで努力したりと、
それなりに、
女優根性を発揮して自分の魅力を十分にだしていたのではないかと思う。
そういえば、
今年の10月25日に公開される「ICHI」では、
三味線を背負って一人さすらう「女座頭市」を演じるという。
素の場面では、空気を読めないタレントと言われていた綾瀬はるかも、
しだいに女優として大きく成長しているようだ。

同じく、小出恵介に関しては、もともと芸達者な部分がある若手の有望株なので、
実力は充分、ただ、今回の映画では、激しいワイヤーアクションもあり、
地震のシーンでは、映画の後半に、彼女に飛ばされて、
本当に失神していたという文字通りの体当たり演技だったようだ。
この人が演じると大抵のことが嫌みなく演じられる。
やっぱり独特の個性がある人なのでしょう。
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■ネタバレしない程度のやや長めのあらすじ

21歳の『僕』こと北村ジロー(小出恵介)は自分の誕生日を
ひとりぼっちで祝うさえない大学生。
自分のために用意したプレゼントがなんだか哀しい…。
1年前の2007年11月22日、
ジローの20歳の誕生日に出会った美少女との思い出が忘れられず、
再び、2008年の同じ日に彼女と食事したレストランでまた食事をしていた。
1年前に出会った彼女は、
なんとも魅力的で、デパートで勝手に商品の服を着込み、
彼とのデートを繰り広げる。
レストランでの食い逃げ、チャイナタウンでの逃走、
そして、突然の別れ…。
あの1年前のことを忘れられないジロー。

僕の彼女はサイボーグ2

そんなジローの前にあの美少女にそっくりな『彼女』(綾瀬はるか)が現れる。
彼の誕生日のためにケーキを用意し、
ハッピバースディの歌まで歌ってくれる。
しかし、そのレストランでの乱射事件!
彼女はジローを守り、そして、ジローとの生活を始める。
『彼女』は悲惨な運命をたどっている未来のジローが
現在の自分を守るために送った「サイボーグ」だという。
最高にキュートな『彼女』は、やることなすことすべてが大胆でラフ。
怪力でバスを持ち上げたりもする。
遅刻しそうなジローを抱えて、キャンパスを超スピードで移動。
目からホログラム映像を投射し、
未来のジローのメッセージや大学の授業の映像や声を再現できる。
またちょっと気にくわないと放電によって人間を失神させてしまう。
なぜか大食いで、アルコールが入ると首が一回転したりショートしたりもする。

それでも、『彼女』はジローが未来の人生で感じていた後悔を解消するために、
ジローがアルバイトをしている店の前で、
トラックにはねられそうになった女の子を救い、
ジローを彼が生まれ育った故郷に導き、思い出との再会を果たさせる。
また、女子校で暴れていた暴漢を叩きのめし、生徒たちを救う。

というわけでジローのピンチを幾度となく救ってくれるが、
感情を一切持たない『彼女』にはジローの思いはうまく伝わらず、
しだいにジローは苛立ちはじめてしまう。
そしてついにジローは『彼女』に一方的に別れを告げてしまう。
だが未来の自分が示唆したとおり、
ジローの運命にはさらなる激動が待っていた。

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僕の彼女はサイボーグ7

最後に、クァク・ジェヨン監督の育ちが韓国文化であるということが、
如実に出てしまっているのが、
この映画のラストへのもって行き方なのだと思う。
あんまり書くと思いっきりネタバレになってしまうので控えますが、
もし日本の監督だったら、
最後の30分程度のどこか早い段階をラストにするのだろうと思う。
例えば、地震の瓦礫のシーンで終わるとか、
または、未来のジローのくだりで終えるとか…、いろいろある。
それをとことんしつこく描いてしまうあたりが韓国ドラマ的であり、
それが文化の違いなのかもしれない。
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僕の彼女はサイボーグ6

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■キャスト一覧

北村ジロー:小出恵介、喜内琉斗(幼少)
ジローの友人:桐谷健太
ジローのおばあちゃん:吉行和子
オークショナー:遠藤憲一
22世紀の高校生:吉高由里子
大学教授:竹中直人
無差別殺人鬼:田口浩正
警官:ドロンズ石本
TVリポーター:小日向文世
駄菓子屋のオヤジ:蛭子能収

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コメント

「しつこい」というか「くどい」というか。
そういうところは韓国のドラマにもありますよね!

綾瀬はるかは、「ホタルノヒカリ」(でしたっけ?)でジャージが妙に似合うので、ついつい録画して見てしまいました(笑)
2008/06/07(土) 23:18:34 | URL | みち #-[ 編集]
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