舞台の効果音

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『20世紀少年』の第1章を観た。

よくぞまぁ原作にも忠実に、
しかも、そこそこに緊張感を失わずに仕上げたものだと思う。
編集の仕方も上手い。
堤幸彦監督はただ者ではないですね。
キャストも豪華、
今回の総製作費は60億円。
第2章は、2009年1月31日から
そして、第3章は2009年夏の公開を予定しているのだという。
20世紀少年7
映画のコマーシャルでも盛んに流されているT・レックスの曲「20th Century Boy」が、
妙に耳にこびり付いてしょうがない。
基はと言えば原作者の浦沢直樹さん自身がロック好きで、
仕事をするときは、このT・レックスの曲をやたらと流しているんですよね。
そんな様子が、
2007年のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられていた。

「少年時代は、秘密基地を作り、正義のヒーローを仲間たちとめざし、
思春期になるとロックに目覚め、
中学時代には放送室をジャックし、
昼休みの校内放送で「20th Century Boy」を大音量で流すも注目されなかった。
結局、大学時代にバンドを結成するが、成功を納める事なくバンドは解散。」
というのは、主人公ケンヂのプロフィールだが、
そのかなりの部分に浦沢さん本人の個性がダブって感じられる。
本人は、「10分の1くらいは自叙伝」とは言うものの、
実際に校内放送で無理矢理「20th Century Boy」の曲をかけたという実体験もある。

それにしても、「なぜ浦沢さんがこの『20世紀少年』を描く気になったのだろう?」
もうすでにマンガの方も20巻となり、『21世紀少年』も出版されているわけで、
今更このヒット作品が描かれた理由を考えなくてもいいようなものだが、
実は非常に気になる。

とりあえず、
今回の物語は1970年代からスタート…。
20世紀少年2
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それは日本というのどかな国が、経済的に高度成長を遂げていた1970年代。
貧しくても、人々には夢と希望と、人情に満ちあふれた時代。
すべては素朴で、人間らしいあの頃。
少年たちは、
原っぱに作った自分たちだけの秘密基地を作って遊んだ。
そんな少年たちが、
空想した未来の世界には、
地球滅亡をもくろむ悪の組織が暗躍し、
ついには、東京をそして全世界を破壊し尽くす巨大ロボットが始動する。
人類滅亡の危機!
その悪の組織に立ち向かい地球を救う9人の仲間たち。
あまりにも幼いこのストーリーを“よげんの書”と、
少年たちは名付けた。
やがて、大人になるにつれ、
そんな子供たちの空想はぼんやりと薄れてしまう。
しかし、1997年、
お得意先の敷島家の失踪、
幼なじみのドンキーの死をきっかけに、
ケンヂの記憶が次第に呼び覚まされていく。
しかも、禍々しい謎の大量殺人が、
幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。
謎の男“ともだち”が主催する妖しげな宗教団体、
そこには、
子供の頃の秘密基地の掲げた「眼に指を立てた懐かしいシンボルマーク」が…。
2000年12月31日、血の大晦日、
「世界が終わろうとしています。僕らの“ともだち”によって――。」
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20世紀少年6
2000年で、ケンヂは41才。
もちろん浦沢直樹さんも1960年生まれなんで、現在、48才。
手塚治虫の『火の鳥』などに影響を受け、
1960 - 1970年代のロックのファンで、特にボブ・ディランの大ファン。
実際に、今もギターを持ってロックを歌ったりする。
映画でも、唐沢寿明がギターを片手に弾き語るが、
そんな姿にもどういうわけか浦沢さんの歌っている姿が重なって見える。

もちろんマンガ家としては、
「YAWARA!」「MONSTER」など数々のヒット作を生み出してきている。
そういうこともあって、プロフェッショナルでは、
「一億冊を売った男」として紹介されている。
さらには、20年来のつきあいの深い編集者である長崎尚志さんとの交流も興味深い。

マンガを描く際に、
「苦しいのか、
悲しいのか、
悩んでいるのか、
どうともとれる表情になれば、
いい顔が描けたと思いますね」と語っている。

そう考えると、
ここぞというシーンで浦沢さんが描くキャラクターの表情は何とも知れず奥深い。
ついでに、その表情のベースになっているのは、
ちょうど1970年代の頃、ブーイングとバッシングの洗礼を受けている時のボブ・ディランが
ふと見せていた内省的な深みのあるあの表情に原点があり、
もしかするとマンガを描きはじめた初期に何度も模写していたんじゃないかとも、
勝手に思ってしまう。
怒っているのか、
悲しんでいるのか…。
そんな複雑な人間の表情…。
20世紀少年4
ともかく、
今回の映画では、それぞれのキャストがそれなりに、はまっている感じがしていい。
ただちなみに、肝心の主役の唐沢寿明は、
自分の顔がマンガの顔と似ていないことを気にしていたとのことだったが、
そのわりには、ロッカーとしての夢破れたケンヂを実に真面目に演じているのには驚いた。

ロックへの挫折をきっかけに、
ひたすら日常に埋没して、
コンビニで働いているケンヂ。

少年の頃とはうって変わって、自信のなさそうな目をして
「俺…、こんなんでいいのかな?」と果てのない自問自答を繰り返している。
そんなケンヂの人生のひとコマをしっかり唐沢寿明が演じているからこそ、
荒唐無稽な物語に、
ちょっとリアルな存在感を付け加えている。
浦沢マンガ風の奥深い顔の表情のあり方も、
きっと研究したのではないかと思うが、
非常に上手かったように思う。
20世紀少年3
さて、
しつこいようだが、
なぜ浦沢さんがこの『20世紀少年』を描く気になったのだろう?
現在、映画の方は第3章の撮影に入っているということだが、
たとえ第3章まで観ても、その理由は映画だけでは分からないような気がする。
そんな作りになっているような気がしてならない。
ここぞというシーンで浦沢さんが描くキャラクターの表情と同じで、
物語全体に関しても、その中でもっとも伝えたいことですら、
どうとでも受け取れるような表現になっているという矛盾が、
はじめから内包されているような感じがしてならない。
今の時代に対して、
怒っているのか、
悲しんでいるのか、
それとも悩んでいるのか、
それとも…。

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20世紀少年1

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