舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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 倉本聰さんは、今、何歳なのだろう?
 70才ぐらいだろうか?
 倉本聰先生のシナリオを書く技術は、
 ご存じの通り、ものすごいものがある。
 言葉の職人というか、
 人間観察の職人というか、
 その頭脳はいまだに健在であるのがファンとしても、うれしい限りである。
 2005年に放送された「優しい時間」は、実に地味なドラマではあったが、
 最近のやたらと無駄に起伏が激しいドラマと比較して、
ずっと安心して観ることができるものだった。

 湧井勇吉(寺尾聰)が、かつてエリート商社マンであったが、今は、
喫茶店「森の時計」のオーナー。妻(湧井めぐみ - 大竹しのぶ)の死と息子である湧井拓郎(二宮和也)との心のすれ違い、
そして、
皆川梓(長澤まさみ)と織りなす人間模様。
ゆっくりと舞い降りてくる富良野の雪…
炒りたてのコーヒー、

優しい時間。

 二宮和也のあの中途半端なというか、ある意味、奥の深そうな寂しげな笑顔がいい。
 かつて、倉本先生は、音は「スネークイン」が好ましいと言っていたことを思い出す。フェイドインではなく、スネークイン。
 スネークインというのは、
 きっと倉本先生の造語だろうと思いますが、曲が鳴っているかどうか分からないぐらいに静かに音を画面の中に、本当に微かに忍び込ませる方法を言うのだそうだ。
 二宮君の笑顔もそんな「スネークイン」的な感じがする。気がつくと微妙にほほえんでいる。
 いや、その前から周囲の感情の中に忍び込むように微笑んでいる。
 微笑みのスネークイン。いやはや。
 「拝啓、父上様」でも、そんな細やかな表情ができる二宮君が使われた理由がよく分かる。
 
 倉本先生には、長生きしてほしいと思う。
 
 さて、倉本先生のことを思うと、どんどんいろんな言葉がよみがえってくる。自分が忘れないためにも、印象に残った言葉を書いてみたいと思います。
 
①毎日が勉強、いい山ほど裾野は広い。どんなことにも面白がること。
 芸人と物書きは他人を観察する仕事なのです。

②ものを「つくる」ということは、
 make(作る)とcreative(創る)があると思う。
例えば、葬式のシーンで登場人物が泣くという発想は「作る」、
 葬式ではしゃぐと考える方が「創る」だと思う。
 creativeしてください。

③状況設定が良ければ、物語は広がる。

④セリフというのは、二重線を持つんだ。
一つは、はっきりと意志を伝達するためのもの。
 もう一つは、その場を取り持つためのもの。
 つまり、日常会話だね。思わず意味もないことを言っている場合が多 いんだよ。そこに生まれる間だとか、ずれが面白いんだ。

⑤ドラマを想起する前に必ずやらなくてはならないことは、
 「人物の履歴」(キャラクター設定)と
「舞台設定」(キャラクターが活動する場)です。

⑥大きな感動には、誰もが気付くけど、ケチな感動には気付きにくい。
 ケチな感動を大切にしなさい。

⑦人間の長所を描く時に、欠点を一つ与えるだけで長所が光るのです。
例えば、一見加害者、実は被害者という人物が描ければいい。

⑧起承転結が何よりも大事である。

⑨悲しいシーンだからといって、のっけから悲しくするな。

⑩たとえ一千万人を感動させても、たった一人を傷つけるなら、
 書かない方がいい。

 優しい時間を生み出すためのベースは、厳しい時間がそこにあったんだなぁ。
 
 あぁ、秋の月が美しい、そんな頃になってきました…。



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