舞台の効果音

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「われわれは戦争に負けたのであって、奴隷になったのではない」
毅然として放たれた白洲次郎の言葉は、
今の時代に生きる日本人である我々が真剣に
受け止めなくてはならいないものだろう。
白洲次郎 10
NHKドラマスペシャル「白洲次郎」が
2月28日(土)、3月7日(土)に放送された。
このドラマは実にいい。
最近のテレビドラマと称されるめったやたらにある作品群の中で、抜群の出来だ。
また、今の時代状況を打破するために必要な要素が、
意図的に盛り込まれているのも素晴らしい。
実際、この「白洲次郎」という素材に目をつけた鈴木圭チーフプロデューサーは、
古めかしい言い方を借りるなら「慧眼の士」とでも言うのであろうか。
時代の趨勢をよく読んでいるんじゃないかと思う。
白州次郎 5
白洲次郎のエピソードとして、
例の「田中角栄とのやりとり」が個人的には気に入っている。
どうせドラマにとりあげられないと思うが…。
とりあえずこれは、かなり有名で、
どちらかというと最近のこと?でもあるので、
ウィキペディア(Wikipedia)にも掲載されている。
白洲次郎が運営するゴルフクラブに、
突如、田中角栄の秘書から
「田中がゴルフをしますのでよしなに」 と慇懃かつ高圧的に依頼された。
ところが、白洲次郎は
「田中という名前は犬の糞ほどたくさんあるが、どこの田中だ」と。
「総理の田中です」
「そいつは、このクラブの会員なのか?」
「会員ではありませんが、総理です」
「ここはなぁ、会員のためのゴルフ場だ。そうでないなら帰りなさい」
ときっぱりと断ったという逸話。
当時、全盛期であった首相の田中角栄に対してさえも、
ルールと信義を全うすることを要求したという。
立花隆さんもかつて「田中角栄」研究に燃えていた時期のあるインタビューで、
この話題にふれていたことがあったと思う。
年をとり晩年にさしかかっても、白洲次郎は白洲次郎だったというのがいい。白州次郎 1
ともあれ、「白洲次郎」というお方そのものが、
本来的には謎に包まれている人物。
書店ですぐ手に入る資料などを読んでも、
(「風の男 白洲次郎 」(新潮文庫) 青柳 恵介
「プリンシプルのない日本」 (新潮文庫) 白洲 次郎
「白洲次郎 占領を背負った男」上下 (講談社文庫) 北 康利などなど)
真実の姿は、実はよくわからない。

ケンブリッジ大学クレア・カレッジに留学し、
ベントレーを駆ってジブラルタルまでのヨーロッパ大陸旅行をした。
帰国してからは、
近衞 文麿のブレーンであり、
終戦直後の連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官のマッカーサーを一喝し、
吉田茂の懐刀で、かつ「日本国憲法」誕生の現場に立ち会った男。
交友関係も川上徹太郎を含めて超一流ぞろい。
ちょっと、かっこよすぎるなぁ。
白州次郎 6
ドラマで演じられているような存在と同じかどうかは、
不明ではあるものの、白洲の信念であった「プリンシプル」(自分の原則)を
全うしたのであろうことは前述のエピソードひとつだけでもよく分かる。
占領軍であるGHQ本部と堂々と対峙する姿に、
かつての「誇りある日本人」の一面が感じられて清々しい。

よくぞまぁ本格的に白洲次郎を映像化したものだ。
とにかく、
このドラマに関わっているスタッフの実力たるや凄まじいものがある。
細かい面において、本物志向であり、
照明の入り方などについても、繊細にやっている。
特に、
映画界から引っ張ってきた美術監督の都築雄二さんの仕事は、
このドラマのグレードを上げているし、
さりげなく出演者が着こなしている衣裳にしても、
伊藤佐智子さんの丁寧なセレクトによってドラマの質感を
アップさせているのもよく分かる。
白洲次郎 9
さて、時に、首相を陰で操ったラスプーチンだとバッシングされても、
「世の中の人がすべて敵になっても、俺は自分の信念を信じる」
と白州次郎は生きてきた。
終戦直後の場面の中で、
吉田茂に「これからの帰着地点は、誇りある日本の再生だ」
と言わせているが、残念なことにそれはまだ実現されていないような気がする。
なにせそんな吉田茂の孫が、
わけのわからない常に軸がぶれる首相として君臨しているというのも皮肉だ。
今流行の苫米地英人氏によると、
「GHQは日本に対して徹底的に洗脳を施した」と言っているが、
その影響は現在であっても、
政治、経済、文化の至る所の日本人の無意識層に食い込んでしまっていると思う。
いわば「奴隷の国、日本」というわけだ。白州次郎 2
そんな中で、唯一洗脳を免れた日本人とでもいうべき存在が白洲次郎なのだろう。
「ディフィカルト ジャパニーズ」
「頑固な日本人」
「古き良き日本人」
「古き良き日本のジェントルマン」
そんなタイプの大人が必要な時代になってきた。
吉田茂役の原田芳雄さんが、大腸がんで昨年の10月末に入院し、
11月に手術を受けていたということで、
その回復を待つということもあって、
第3話は8月に放送予定だそうだ。
この第3話で、白洲次郎はかなりのバッシングを受けるという。
出る杭は打たれるわけで、
それでも、へこまない頑固な白洲次郎を観たいと思う。

ちなみに、
福山雅治さんが主演をつとめる2010年放送のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の
チーフプロデューサーも、鈴木圭さんであるという。
どんな仕事をしてくれるのか、これもまた楽しみだ。

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白州次郎  7





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