舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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月が美しい季節になりました。
新しく作る舞台や発表に向けて、きっと曲探しやら、SEさがしに四苦八苦している人も多いのではないだろうか。

曲を探す時、まずは台本を何度も読みますね。
まずは、どれぐらいの効果音が必要になるのか?
ですね。
MEとSEがどれくらいの数になるのか?

そして、
台本を場面の意味上で、ブロック分けにする。
その台本の各ブロックが表現している感情の状態が、「明」なのか「暗」なのかを単純に分けたり、
その場面での感情がどんな曲線を描いて、高まったり、下がっていったりするのかを考えたりします。
悲しいのか。
嬉しいのか。
怒っているのか。
などなど…。

そして、あたりをつけつつレンタル屋やレコード店に行ってみる。
昔は、レンタル屋なんかなかったから、一つのLPを選ぶのにも、ものすごい集中力が必要とされていたもんでした。
音を試聴することもできない場合が多かったので、まさに神に祈るようにして、買ったもんでした。
今じゃネットで試聴できたりもしますから、本当に隔世の感です。

山積みのCDを前にして、とりあえず前奏の数秒を聴いてみる。
長年、同じことを定期的にしていると、不思議なもので前奏の数秒で曲の全体像が予想できたりする。とは言っても、とりあえずの予想なわけで、最終的には、すべてじっくり聴くのですが、CDの枚数によっては、やたらと時間がかかってしまう。
お次は、めぼしい曲を流しつつ、台本を読み、そして、役者がセリフを言うテンポと曲の関係性がフィットするかどうか。そんな気が遠くなるようなチェックが始まるんです。やむを得ず自分で朗読したりします。
何度もテストを繰り返して、候補を選ぶことの繰り返し。

あの役者さんの紡ぎ出す言葉と言葉の間にピアノの音をしのびこませるにはどの辺から曲をスタートさせたらいいいかとか。
「暗」から「明」に気持ちが動いていく過程に合わせて、曲もマイナーから始まって、やがて転調し、メジャーコードに変化するものをさがしたりとか。
同じ音色にならないように、全体の構成を考えながらギター、ピアノ、オーケストラなど配置も意識する。
(こんなことなんか当然のことだと思うのだけど…。)
さまざまな配慮が効果音(ME)には必要と思われるのですが、僕の身近では、自分と同じ感覚の持ち主には、まずめったにめぐり会えなかった。
どこかにそういうタイプの人はたくさんいるのだろうに…。

残念だなぁ。

そういえば、
昔、スライドのナレーターの人のセリフ練習に曲をあてていた時のこと。僕は音の担当で、もう一人の方がスライド全体の責任者でしたので、そのナレーターの読み方のダメだしをしておりました。

黙って音をいじっていた僕が、たまたま「ここの後のセリフをもっと強めに言ってくれるかな?お願いします」と言ったら、もう一人の責任者が妙に自信ありげに、「いや、そのままで」と、まったく逆の発言をしてしまって、ナレーターが戸惑ってしまったことがありました。
こういうのっては、よくあることなんですが、その背景の奥は深い。

そんなことが起きる最大の原因は、メロディーラインだけでなく全体的な曲の持っている「曲想(この場合は、感情のベクトル)」を理解してくれているかどうかということ。
そして、そこに書かれてある文章が表現された場合の状況をどれだけイメージしているかという、いわば「音と言葉に対する理解力の差」が引き起こしてしまう現象なのだと思います。
文章を書いた人間は、自分がその内容を分かっていると思いがちですが、実はそうでもない場合もけっこうあるのです。
音を担当している側としては、このセリフを行った後に曲想が高まってくることを知っているわけで、もちろんその文章の気分が高まるポイントに合わせて選曲しているのに、残念ながら、分からない人もいるということです。(説明するのも、相手によるのでいやはやな時もありますし)
もちろん、それは自分の思いこみかと自問自答することもありますが…、選び抜いた曲の真意を制作段階でわかってもらえないと、ずいぶん辛いものです。

日本のどこかで、僕と同じように「音」と「台本」に向かい合いながら、しかめっつらしている人がけっこういるのだろうなぁ…。
そんな人の仕事を観て聴いて、学んでみたいですよ。

秋ですからね。そういう季節です。











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