舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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 最近の科学系の書籍は、けっこういいんじゃないだろうか。
たとえば、もちろん効果音とは、まったく関係ないけれども最近ベストセラーになっている『生物と無生物のあいだ』などを読むと、自分が舞台の効果音さがしをイジイジやっている間に、なんだかものすごい所に到達してしまっている人がたくさんいるんだなぁと思い知らされてしまう。
 著者の福岡 伸一さんの経歴がむやみやたらと華麗で凄すぎる。
 分子生物学で、京都大学卒業後、ロックフェラー大学、ハーバード大学医学部博士研究員などをしたそうな。
 文章の切れ目ごとに描いている風景描写、たとえばマンハッタンの描写なども、科学者と思えないほど巧みだ。

 生命現象を「動的平衡」と書いていたが、確かにそうなんだよなぁ。
 凡庸な自分でも16才ごろ、「生命」とか「宇宙」などという言葉がたまらなく大好きだったのを思い出してしまう。そんな本である。
 そんなころ、地下鉄に乗りながら、「人」と「物質」はどう違う?
などと、できない頭で考えていたり、そんなことを思い続けていると、
人も地下鉄の車内も全部、原子や分子の粒でできあがっている砂に思えてきて、人という生命がまとっている砂と無生物である車内のすべての砂とは、どんな相違があるのだろうって思っていたんだよなぁ。
 今にして思えば、「動的平衡」的なことを漠然と感じてはいたんだなぁ。
 
 懐かしい…。

 ともあれ生粋の文化系人間である自分としては、その著書の意味あいをどれだけ理解しているのかは自信はないものの、読んでいると、「あそこに行けば、ものすごく魅力的な真理があり、そこに向かって歩いている科学者たちもたくさんいるんだよ~」ってな感じを受けて、一緒に歩きたくなってしまう。そういう意味では、道しるべのような著書でもある。
 その証拠に、各章ごとのタイトルいわば道標も気が利いている。

たとえば、

ダークサイド・オブ・DNA
チャンスは、準備された心に降り立つ
原子が秩序を生み出すとき
動的平衡とは何か
タンパク質のかすかな口づけ
内部の内部は外部である
数・タイミング・ノックアウト
時間という名の解けない折り紙
 
 いいね~、勝手に何かを想像してしまう。
 
 それにつけても最近の科学者は、文章がうまい人が多い。

 福岡さんの書いている文から、美しい曲が流れてくるような錯覚にも陥る。名著であることは、まちがいない。
 ちょっと前には、「中高生と語る[大脳生理学]の最前線」というのが謳い文句の脳科学系の作品『進化しすぎた脳』も素晴らしかった。
 かつて糸井重里さんと対談していた『海馬』も面白かったのだが、この『進化しすぎた脳』は、わかりやすさという点に関しては最高だった。著者の池谷 裕二さんが研究してたどり着いたその場所も、実に、憧れてしまうような地点にいらっしゃる。

 かつてソクラテスは、「人は16才までに、世界についての疑問にすべて気づき、それ以降はどんどん忘れて行く」と言ったというのだが、
けっこうな年齢を重ねた後に、ふとそんな疑問たちを思い出すこともあるんですよ。
 だから、レベッカやボウイの復刻盤CDもやたらと中高年にも売れたりするんだよなぁ。
思春期に抱いていた「疑問」や「願い」や「夢」には、きっと、それに寄り添うように曲や音が存在している。時には、胸の鼓動であったのかもしれないが…。

 夜、一服するためにベランダに出てみれば、首をかしげているような半月がそれなりに煌々と輝いていた。
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