舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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惜しい!
あまりにももったいなくて、惜しい。

映画[HERO」が公開されてから、そこそこの時間が経過した。

TVスペシャル「HERO」以来、6年ぶりに城西支部に異動となった久利生公平くんのお話。ストーリーは、知っての通り、芝山にかわって担当した事件によって、無罪獲得数日本一の敏腕弁護士・蒲生一臣によって追い詰められる久利生。虹ヶ浦でも因縁のある代議士花岡練三郎の贈収賄事件にもしだいにからみ、さらに事態はもつれて行く。
久利生の検事生命をかけての戦い…。

そんなあらすじはともかく、
映画を観る前にDVDでテレビ版の第1話をあらためて見てみた。
視聴率が常に30%を越えていたそうなのだが、ふと疑問に思うことがある。それは、テレビドラマとしての軽快なテンポはよいとしても、そこから受ける「底の薄さ」はいったい何か?という点である。
キムタクは、相変わらず格好いい。
雨宮こと、松たか子のキャラクターもいい。
脇役たちも、個性的でありかつ面白いので、これまたいい。
なのに、薄い!

この脚本は、福田靖さんなのだと思う。海猿シリーズも手がけたことのある人なのに…。
「踊る大捜査線」や「海猿」が深みのあるドラマだと言うつもりはないが、「HERO」とは決定的に違う部分がある。

それは、名もない者たちが必死に何かを頑張る瞬間に、意図的にかける効果音である。
「踊る大捜査線」や「海猿」のスタッフは、基本的にはそのあたりを大事にしているために、ファンたちからも支持されているのだと思う。
「HERO」のサントラはよくできているとは思うが、この場面に使える曲がない。曲がないということは、そのタイプの場面がないということである。いや、ないわけではないが、そこが大事に表現されていないように思う。あえて嫌ったのか、服部隆之さんのせいなのか、制作スタッフの意志なのかはわからないが、実に惜しい。

久利生をつき動かす真実とは、「被害者のことをもっとも深く考えて、守ることができるのは、検事しかいない」ということなんだと思う。
その思いから発した奇妙にも思われる捜査行動だったと最初に気がつくのは事務官の雨宮であり、そこからストーリーはクライマックスに入っていく。したがって、脚本上ではこの部分を広げるべきだし、効果音はいい曲をあててやってほしいとつい思ってしまう。

ドラマの中心になっている人物の根本的な行動原理にスポットがあたっている時には、もっとも泣けるサウンドをつけてあげたいものだ。
映画「HERO」の評判が今ひとつなのは、この欠落したこの部分について、無意識に人は感じているからなのではではないだろうか。
キムタクの女性ファンが、満足するドラマ程度で終わってしまう理由がそこにある。

いやはや…。

惜しいなぁー。
日本人って、どんなにおふざけの入ったドラマでも、やっぱり「泣かせる場面と曲」が必要になってしまう演歌的な民族のような気がする。


神無月になりました。
谷川俊太郎さんじゃないけれど、
秋の空の透明な青さを見つめていると、どこかに帰るところがあるような気がします。
素敵な秋の一日を過ごしてください。


■「HERO」、収録曲一覧
1.「HERO」-Main Title-
2.久利生のテーマ
3.Life work
4.Time to go
5.奇妙なしらせ
6.法廷の風景
7.取り調べ
8.Can You Keep A Secret? -Instrumental-
9.光と影
10.Out of synch
11.Tシャツとコーヒーの染
12.不思議な一夜 W
13.Action
14.ささやかな夢
15.He is the HERO!
16.Emergency(ボーナス・トラック)
17.二人の距離(ボーナス・トラック)
18.推理(ボーナス・トラック)



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