舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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「有閑倶楽部」かぁ、いやはや懐かしい。
今、日本テレビ系で、連続ドラマになっているとは。
一条ゆかりさんのこの少女マンガは、
知っての通り、そのスタートは実に昔のことだ。
1981年の「りぼん」で連載を開始だから、もう26年も前のことだ。
現在、この「有閑倶楽部」を楽しみにして「キャーキャー」言いながら観ている女の子なんかは、当然まだ生まれてもいないわけだ。
作者の一条ゆかりさんにしてもその頃は、30代のバリバリいけいけの状態だったであろうし、それ以上に当時の日本そのものがバブルっていた。
社会全体が剣菱家のような成金になったみたいな錯覚に陥っていた時代でもあったから、この「有閑倶楽部」のそれはもう荒唐無稽な設定(「聖プレジデント学園」という架空の学校に通う6人(男女各3人)の生徒が、「有閑倶楽部」という通称で呼ばれて金と暇に飽かしつつ、大小様々な事件を発揮してこれを解決していく)にも、それなりのリアリティ?があった。

その6人のキャストは今回…、
松竹梅魅録    - 赤西仁
菊正宗清四郎   - 横山裕
美童グランマニエ - 田口淳之介
白鹿野梨子    - 香椎由宇
黄桜可憐     - 鈴木えみ
剣菱悠理     - 美波
という配役になっている。
名前を見ているだけで、二日酔いになりそうだ。

まっ、それはともかく,
その人物設定をグループ分けすると…、

・松竹梅魅録   と 剣菱悠理 →ワイルド、体力、食欲、情熱、霊
・菊正宗清四郎  と 黄桜可憐 →気品、胆力、知性、品格、聖
・美童グランマニエと 白鹿野梨子→性的な魅力、世俗、愛情、美
というような3つのグループになるのは明白。
男と女のデフォルメされた3パターンの理想型がそこにある。
(そんなふうになれるわけないのに、すぐ読者は騙される)

それぞれの事件にメインのキャラクターとして動き、他のメンバーはその与えられた属性を生かして、仲間を助け、事件を解決することとなる。
いやー、いかにも少女マンガっぽい。
ただ、約20年前のこのマンガの世界に憧れていた少女たちよりも、今の女の子たちの方が、その属性が気分的にほぼ彼らの「等身大」のように感じられるのではないだろうか。
今の、携帯電話がないと生きてはいられないティーンエイジは、まさにそこそこ金のある「有閑」な状態にある生き物なのだから。

特に、今回のドラマの主演は、剣菱悠理ではなく松竹梅魅録。
前述通り、同じ属性なので、ストーリー展開には支障がない。
さらに、KAT-TUNの赤西仁君が松竹梅魅録なので、その意図は見え見えではある。
しかも、赤西君は意外と演技も上手で、それなりの魅力があるようだ。

キャッチコピーは、
「本日も華麗に遊べば事件解決 人呼んで 有閑倶楽部」。
というわけで、
ティーンエイジぐらいには、きっと受ける作品になっている。

ただ、このマンガがスタートしたころから読み続けている人間としては、気になることがある。
ちょうど今、「小沢代表の辞意撤回」などというアホらしいニュースも流れているが、なんとも少女マンガ的なというか、くだらないほどに子供っぽい匂いのする政治状況が、
この「有閑倶楽部」で描かれている世界がなんだか似ているような気がする。
ほとんど忘れかけられている安倍総理の退陣のドタバタや食品業界の偽装事件などなど、金への欲と安易な精神状態で判断された甘い見通しの出来事の数々が、なんともはや少女マンガふうなのである。
一条さんのせいではないし、「有閑倶楽部」には何の罪もないが…、

だいじょうぶかニッポン?

「有閑倶楽部」については、マンガもドラマもフィクションで楽しく観ればいいのだが、現実世界はそうもいかない。
「菊正宗清四郎や黄桜可憐」のような気品があって頼りがいのある若者が登場して、しゃっきと世の中を正してくれればいいけれど…。
そんなことは、起きるわけもなし。
期待なんかしてはいけない。
『国家の品格』が流行すると、
めちゃくちゃに「~の品格」と称するタイトル本が出現し、
今も『女性の品格』がベストセラーになっているぐらいに、
品格が品不足の国、日本。
今の日本は、食品の偽装だけでなく、
人間そのものが「偽装」されている国に成り下がってしまっているんだよなぁ。
でも、次の若い世代になると、きっと品格が足りないなんてなことは、まだ良かったと言われるようになるんじゃないだろうか。
心のいろんな部分が品不足になりそうな気がする。
それもまた『有閑倶楽部』のせいではもちろんない。
ただ、変に甘ったるい雰囲気が似ている。それだけだ。

だいじょうぶか?ニッポン!

いやはや、いやはや。
そうはいっても、偉そうなこともいえない自分でもある。

長いキャリアの中で多数の作品を世に送り出してきた一条ゆかりさん。
彼女ももう58才。
丁寧な作画で、しかも女性同士の愛憎や暗闘を繰り広げる女性像をかっちりと描いてきた。
下手な小説家より、よっぽど時代や人間を観る眼がある。

今、どんな気分でこの今の社会を見つめているのかなぁ。
なんか考えているに違いない。
そして、今頃になって、20年も前の作品が若者たちにもてはやされている気分は…。

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