舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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今回も、効果音とは全然関係ないが、日本のSFってどうなったのだろう?
テレビに映る「地球の出」
いやはや、月面から出た地球の姿がハイビジョンで映しだされる時代となりました。
おとつい「探査機 "かぐや"月の謎に迫る」なんてのをNHKでやておりました。凄い時代になったもんだ。
昔、宇宙に出たこともあるジャーナリストの秋山豊寛さんに会った時、
「地球の青さは、海の青さではなく大気の青さなんですよ」などと教えてくれたのをその映像を見ながら思い出す。
月面から上る、「地球の出」の映像が簡単に茶の間に届く時代。
ついでに、若い世代は別にそんなに大したことでもないような感じで、右から左へ受け流しているムーディーっぽい印象でいるのだろう。

やっぱりSFを越えてしまっているのかなぁ、時代は。
あっ、「SF」という言葉も知らない世代も多いかもしれない。
空想科学小説なんて、きっと死語になったのだと思う。
寂しいなぁ。
小松左京、星新一、筒井康隆、平井和正…、
かつて、さまざまなSF作家たちが活躍していた時代があった。
未来を予想し、
視点を変えると社会の現象はこう見えるとか、
時間と空間と人間、宇宙…の根底にあることとか、
タイムパラドックス
超新星、
UFO、
科学がもたらすもの、
進化などなど
SF小説が一つの実験室だった。
それなりに、当時の子供たちに「夢」を、少なくとも考える材料を与えてくれていた。
特に、小松左京は、学ぶことの凄みを伝えていたように思う。
小松左京は、科学をあらためて学習しようとした時に、小学校の教科書から科学にまつわる中高大学のテキストすべて手元において学習し、最先端の知識も手にいれて作品を書いたという。
だから地球物理学者の竹内均氏とのやりともあって『日本沈没』も生まれた。
でっぷりと太っていて、肉付きもよく、巨大な知識のデータバンクのような人だった。
小松さんの書斎の机の中には、人工衛星から撮影した地球の写真が常に置かれていた。
SFアニメの創世記において、さまざまな脚本をつくり陰で支えていた作家たち。
生き生きとしていたSFというジャンルを確立した作家たち…、
それが今どうなったのか?

テレビゲーム、
映画、
CG、
マンガ、アニメ、
インターネット…

あまたのジャンルにSF的な才能が流れ込み、なんとなく拡散してしまっている。




『ウルフガイ』などの犬神明シリーズものの平井和正にいたっては、新しい作品自体については、インターネットの中でしか注文できなくなっている。
時代の流れというか…なんというか…。
30年ほど前、これらのSF作家たちが集まってはやっていたバカ話(荒唐無稽でしょうもないが、かなりの面白い発想がつめこまれている会話)などが紹介されていて、うらやましくてしょうがなかった。
そこにある自由な空気というか、
本当にあらゆるものを実験しているラボラトリーみたいだったなぁ。

また、自分自身の生育過程に大きな刺激を与えてくれた作品もあった。
過去のSF的な作品で、個人的に懐かしいのが『賢者の石』
これである。
SF作家ではないが、あの『アウトサイダー』の著者であるコリン・ウィルソンの小説だ。

大まかなあらすじは----------------------------------------------
前置きがやたらと長い小説で(個人的にはその叙述が好きだが)、
内容はというと、死について考える若き科学者(主人公)が、脳に特殊な金属片を大脳に取り込んで電流を流した結果、意識の拡大が起きることがわかる。
貴族の科学者である保護者的な先輩と学問や科学についての会話が前半のほとんどを占め、その後「意識の拡大」を手に入れてから、やっと過去を透視するなどのSFっぽい話題になっていく。
その若き科学者が、大脳の秘密を解明し、「意識を拡大する力」によって、マヤ文明の正体、その先祖のムー大陸文明の興亡などの人類の進化にもかかわるようになる。やがて、人間の創造主でもあり、また逆に敵でもある「古きものども」との対決の時が近づいてくる…。
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「すべての科学は、まさしく人間が自分の鼻づらを蓄音機のレコードから引き離し、ものごとを遠くから眺め、永遠に続く現在の制圧から逃れようとする試みにほかならない…」
といういうようなやや小難しい会話も随所にでてくるんだなぁ、これが。

ジャンルに囚われないで、自由に学問を追究している主人公たちに憧れていたものだった。
だから、中学生の時にこれを何度も読み返しては、自分の平凡な生活と比較していた。
「意識の拡大」かぁ、
現実の中でへばりつきながら生きている意識をぐーっと上昇させて、
鳥瞰する。実際、「俯瞰」とか「鳥瞰」という言葉をこの小説を読んで初めて気にするようになったのではと思う。

コリン・ウィルソンは1931年、イギリス生まれ。
日本でも数多くの著作が翻訳され、『殺人百科』、『オカルト』
『至高体験』、『右脳の冒険』など、
またSF的な作品では『精神寄生体』、『スペース・バンパイア』
など、クトゥルフ神話の影響を受けたものも多い。




テレビや映画であまたの作品が流されているが、かつてのSF作家たちの後継者たちもそれぞれの独自のジャンルでがんばってほしいものだ。
あまりにも難しい時代ではあるけれども…。









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