舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



実家の81才のおばあちゃんは、『水戸黄門』が異常なほどに好きである。
再放送であろうとなんであろうと、
あの印籠をじゃーんと出すシーンを
いつも初めて観るような感覚で楽しんでいるようだ。

恐るべし『水戸黄門』
黄金のワンパターンを今もなお無数の老人たちの支持を受けて展開中である。

ところで、
フジテレビ系ドラマ『ガリレオ』の平均視聴率は、
なんと20%を超えているんだという。

『医龍2』が平均約15%ぐらいの視聴率であるに対して、
5%以上もの差をつけている。
その上、個人的に思うには、
東野圭吾さんの原作としてのベースがあるものの、
たとえ同じタイトルで本質的には同じような伏線であっても、
テレビドラマの脚本の方が優れているのはいうまでもない。
特に、第5話~第8話にいたっては、
どんどん原作のしばりから解放されてきていているんではないかと思う。
したがって、その解放された自由な展開の部分が、
先ほどの5%以上の人間たちを余分に惹きつけているのではないかと思う。
しかも、きっとその5%というのは、独身女性の数の差じゃないだろうか。

とりあえず脚本担当の福田靖さんの圧倒的な勝利といえるのだろう。

この福田さんの手口というのは、テレビドラマ脚本家として、
これまで数字を獲得するためにしのぎを削ってきた経緯がもたらす、
独特な嗅覚から成立しているように思える。

つまり、あのたいして面白くもない原作のストーリーに、
独自の「黄金のワンパターン」を自らの力で形成させようとしているところにある。

■『ガリレオ』の①~⑦ブロックによる「黄金のワンパターン」の流れ
-------------------------------------------------------------------
①殺人事件が起こる。
(それは、通常の殺人事件に比較して、
超常現象的要素を感じさせるものでなければならない。
それが、薫(柴咲コウ)が湯川のもとに行く建前となる)

②湯川学(福山雅治)のもとで事件の概要を説明する薫。
(ここでは、湯川こと福山君の魅力を引き出す何かをさせていなければならない)

③湯川と薫の調査。
(ここでは、事件の本質もさることながら、
二人の資質の差が(感情的なタイプと論理的なタイプ)が
もたらす妙な会話が展開されなければならない)

④そして、湯川が事件を解くカギに気がつく。
 (なぜか、数式をそばにあるもので変人っぽく描く。)

⑥湯川の推理を実証する場面。
(謎解きの部分になる。作家にとっては、アイディアが要求されるのでつらい)

⑦湯川と薫の二人のシーン。
 (事件にまつわる小ネタで集結)
-------------------------------------------------------------------
この黄金のワンパターンが極まると、
効果音であるME(BGM)もバッチリきまりはじめる。
この場面には、この音っていうおなじみの感じである。

前述の『水戸黄門』などは、
効果音だけ聞いていても場面の状態が勝手に想像されてしまうし、
テレビを観れば実際その通りに画面が動いているのが空恐ろしい。

『ガリレオ』も前半の試行錯誤の末に、
どうやらこの傾向にどんどんなってきているように思う。
というか当初からそういう予定だったのだが、
最近では自信を深めたらしく、くっきりと展開してきている。

そして、この黄金のワンパターンの最大の特徴は、
登場人物である湯川学も薫も、
その脇役たちも、
まったく成長しないし、状況そのもががまったく変化しないことである。

これが、安心感にもつながるし、
マンネリにもなる。

変化があるのは、
悪役とゲストだけ。

しかし、福山くんも柴咲さんも魅力的なので、
独身女性層を中心として支持者がどんどん集まってくるから大丈夫というわけである。
(この部分が決定的に『医龍2』と違うのだ。個人的には『医龍2』も好きなんだが)


というわけで、事件のアイディアさえあれば、
基本的には『ガリレオ』というドラマは原作者がいなくても成立するはずである。

しかも、今回の第8話『霊視る』では
湯川学と薫の気質の差を「料理」を通して表現した。
知的な料理についての理論を滔々と展開する湯川、
見た目、手際も下手であっても、美味い料理を出した薫
というのは、実にシンボリックである。

これも、小ネタではあるが、料理教室の経営者の殺人ともからんで
見事なアイディアだったと思う。

ちなみに、先日のFNS歌謡祭でも、二人の歌声(KISSして)が紹介されていた。
これもなかなかいい。
柴咲コウの目が、
どこぞのインチキ占い師みたいにいっちゃっているのも彼女らしくて良かった。
 
さて、その『ガリレオ』も最終話が近づいている。
第9話は『爆ぜる』、前編・後編の2回に渡って放映される予定。

キャスターの久米宏(63)がゲスト出演するということでも
話題を呼んでいる。

湯川学の恩師の天才物理学者役で、「湯川と恩師との対決」となるらしい。

ぜひ、原作から解放された黄金のワンパターンを堂々と展開してほしいものだ。





スポンサーサイト
コメント
>さすがです
こんばんは、またおジャマいたしました。
ドラマ「ガリレオ」は私もお気に入りで毎週欠かさず見ております。特に子供たち(小5・中3)が大好きで、福山演じる湯川の、①なぞが解けたときの顔半分を覆う手のポーズ ②柴咲コウ演じる薫が持ってくるはた迷惑な難事件にこぼすせりふ「実におもしろい・・・!」 ③なぞが解けたときそこにある道具で書き込むわけの分からない数式 ④そして、単純なことを小難しくうんちくを述べるシーン ・・・などなど、これらの「ワンパターン」がとても魅力的のようなのです。
「ガリレオ」については、お気に入りのドラマとしてブログに書きましたが、ここまで掘り下げられるとさすがですね。
どのドラマも最終回が近いです。どんなクライマックスを迎えるか楽しみです。
2007/12/07(金) 22:38:40 | URL | しいちゃん #-[ 編集]

はじめまして!あし@から来ました!
すごい!こんな風にガリレオを見たことなかったですw
たしかにその黄金パターンが好きなのかも!
金田一少年の事件簿もそんな感じで好きだったし!( ´艸`)ムププ
また遊びに来ます^^でわ^^
2007/12/09(日) 00:17:11 | URL | パォ #-[ 編集]
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://butainoneiro.blog117.fc2.com/tb.php/52-21b01a5f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。