舞台の効果音

演劇、ドラマ、映画、効果音、音効、サントラ、サウンドトラック、 プレゼン、劇、学校祭、音楽、BGM、SE、音、曲、学芸会、学園祭、発表会など ドラマについてや場面に応じた音楽などの話題を中心としたブログです。

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それこそもうずいぶん前から楽しみしていた
「のだめカンタービレ新春スペシャル IN ヨーロッパ」を
観ることができた。
待ちきれないので、コミック版「のだめカンタービレ」を読み返し、
これまで何度も観てきたはずなのに、
再び、昨日までやっていた再放送も結局やっぱり観てしまった。

それでも、間が持たないので
二ノ宮知子の他のマンガまで全部読み返したりもしてしまった。
こういう人って、けっこう多いのではないかと思う。

で、いやー、お見事!満足です。

今、他のドラマでも他局を圧倒して、
非常に乗りに乗っているフジテレビドラマ制作センターの実力が
はっきりでたという感じだ。

ホントに素晴らしい。



それに、こののだめについてのブログも2夜目の作品も観てから書こうと思っていたのに、
つい書きたくなってしまった。

それぐらい、これまでの制作スタッフの苦労がよく伝わってくる作品に仕上がっていた。
ついさっきまで、きっと編集作業をしていたことだろうし、
明日の分だってまだ編集を続けているはずにちがいない。

そういう意味でも感謝をこめて書きたいと思う。

知っての通り視聴者などという生き物は楽なもんで、
長い時間かかって、
一生懸命に作ってくれた料理を一瞬のうちに食べて終えて、
「おかわり下さい。」ニコッってな感じになってしまう。

これでは、いけない。
ちょっとでもいいから反芻しながら、その味を思い返した方がいいと思うのだ。



それにしても、よくあのコミックを調理してくれたもんだ。
2ヶ月に渡るフランスロケの成果がしっかりとあらわれていたし、
細部にまでこだわり抜いた小ネタ・小技のシーンも気が利いている。

プリごろ太でフランス語をマスターするのだめのシーンも観ることができた。
『Prilin et Gorota PRIGOROTA』を見て、
フランス語の習得のシーンという小ネタ。
のだめは、プリごろ太のセリフを丸暗記していたため、
この作品のフランス語吹き替え版によって、フランス語を理解してしまうという、
まことにオタクっぽい無茶な部分なのだが、
のだめが指先から通電しながら食い入るようにビデオを観ている図がとにかく良かった。
(のだめの映像は、
よく見るといろんな所に遊び心を残したものになっているので、
今回の作品も録画したものを見直すといろんな発見がまだあるはずだ。)

ちなみに、
知り合いの香港系カナダ人K君もまさにオタク外国人で、
実際、「少年ジャンプ」と「日本製アニメビデオ(ドラゴンボールやワンピースなど)を
食い入るように見聞きすることで、日本語を短期間で完璧に習得してきているので、
怖ろしい。

ついでに、カナダでは教育的配慮のもとさまざまな規制があって、
爆発や流血シーンやHな場面は、
カットされたり絵柄を変更されたりしてしまうのだという。
「真実のノーカットの日本製アニメを知りたい!」
という思いを巨大なパワーとして、
彼ははるばる海を渡り、異文化に没入する毎日を送っている。

やはり、オタクは世界標準なのである。

さてそれはさておき、今回のキャスティングも良かった。
(「ミッドナイトイーグル」で太って、その後激やせした玉木君はちょっと痛々しかったが)



-------------------------------------------------------------------
野田 恵:上野樹里
千秋真一:玉木 宏
峰龍太郎:瑛太  
三木清良:水川あさみ
奥山真澄:小出恵介
大河内守:遠藤雄弥
フランク:ウエンツ瑛士
ターニャ:ベッキー
並木ゆうこ:山口紗弥加
片平 元:石井正則(アリtoキリギリス)
黒木泰則:福士誠治
エリーゼ:吉瀬美智子
峰 龍見:伊武雅刀 
シュトレーゼマン:竹中直人

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このキャスティングと言語について、

プロデューサーの若松央樹さんは、事前のインタビューで

「今回のスペシャルドラマは“ヨーロッパ編”ということで、
キャスティングと言語(外国語)については悩みました。
『リアルに外国人を起用して字幕や吹き替えにするのか?』
『しかしそれでは、のだめの世界観として面白みに欠けるのでは?』など、
考えれば考えるほど悩みはつきなかったのですが、
その問題を一気に解決し、さらに原作のキャラクターをパワーアップしてくれるのは、
この人たちしかいないと思いキャスティングしました。」
と、語っている。
もっともなことだと思う。
特に、フランク(ウエンツ瑛士)もターニャ(ベッキー)もいい味をだしていた。
ただ、
このふたりを見ているとどういわけかディラン&キャサリン(なだぎ武と友近)を
思い浮かべてしまったが(もしかして、本当に演技の参考にしていたような気もしてきた)、
どだいシュトレーゼマンを竹中直人が付け鼻しながらやっているのでいいのだ。

これについては、あの夏目房之介さんも
「(竹中直人によって)、
ドラマの中のリアリティの水準、演技や架空性のチューニング・レベルは、
もう目一杯敷居が下がってしまう。あとは何やっても「範囲内」な感じになる」
とこのドラマを褒めながら(この部分だけだとそうは感じないが)語っていた。




ここからは、勝手な推測になるのだが、
二ノ宮知子のコミックを読んでみると、
「のだめカンタービレ」という物語の奥底にある主題というかテーマが見え隠れする。

彼女の作品は、
「ニッポンの貧乏」「OUT」 「飲みに行こうぜ!!」
「平成よっぱらい研究所 」「トレンドの女王ミホ」
「GREEN〜農家のヨメになりたい〜 」「天才ファミリー・カンパニー 」などがある。
これらの中には、さまざまな年齢や職業に姿を変えた「野田恵」や「千秋真一」が、出現している。それには、性別すらも問わない。

「千秋真一」に代表されるような優秀で真面目かつやや頑固で狭い生き方をしている存在

「野田恵」のようになんらかのことで見た目は悪いが、一種天才肌で、純粋で打算のない個性
との対比。
これが
いわば二ノ宮知子の第1主題ともいうべきもので、
他の作品も、たとえていうならテンポや旋律、和音を変えた変奏曲となっている。

しかも、千秋真一が野田恵という存在によって、
変容させられ広く高い世界に辿りつけるようになるというモチーフが、
他のコミックでも同様に表されている。
きっと二ノ宮さんの心の深いところにある一種のコンプレックスが、
強烈にこの「対比構造」を作りたがっているようにも思えてしょうがない。
(実際に音大にはリアルのだめさんがいるようなのですが、
その存在はやっぱり単なるきっかけにすぎないと言えるでしょう。)



例えば、

『GREEN~農家のヨメになりたい』-----------------------------------------

小野誠
(都会っ子だが、祖父の死後、農家を継ぐ。医者の免許も持っていて、病院の
跡取りでもある。知的で凝り性。ワコに一目惚れされ、つきまとわれる。)

吉川和子
(誠に一目惚れ、農家のヨメになるべく日夜画策している。調理師専門学校卒業。元気で、無茶苦茶な性格。通称ワコ)

『天才ファミリーカンパニー』-----------------------------------------------
夏木勝幸
(ハーバード大学を卒業し、MBAをとり経済界で活躍することを目指す17才。
自称天才、でもかなりの秀才。
神経質、理解できない義父荘介と義兄春の登場とその行動で次第にペースが狂って行く)

田中 春
(自然大好きの天然キャラ、勝幸と同じ17才。
父と世界各国を放浪してきた。転校してもほとんど登校せず、でも実は天才)

『OUT』--------------------------------------------------------------
森川真子
(人気イラストレーター。仕事も順調で生活に余裕もあるのに、
勝手に乗り込んできた「歌ちゃん」のせいで、普通の生活ができない。でも…)

歌田一郎
(日本一のヒモ男。寄生虫男。スーパーロボット作りが得意、ちまたのゴミ人脈から絶対的な信頼のある謎のファンキー野郎)
-------------------------------------------------------------------



これらそれぞれの作品は、ものによって
pesante(ペザンテ 重々しく)かつappassionato( アパッシオナート 熱情的に)だったり
はたまた、amabile( アマービレ 愛らしく)かつdolce(ドルチェ 甘美に)だったりもするが、

やはり今回のドラマ「のだめ」は、
二ノ宮さんの作品の中でもまさにcantabile(カンタービレ)
であり調和がとれていていい。

これも、勝手な推測だが、
誠実に高みを指向する「千秋」
規格外の純粋な個性を持つ「のだめ」

「対比の構造」は、
無意識のうちに、ドラマ全体にも及んで、その構造を支えている。
それは、

ドラマとはいえ、高い音楽性を表現している部分(今回ならば『プラティニ国際指揮コンクール』に取り組んでいる部分の表現)と
全編通してサービス精神旺盛なギャグシーンとの
対比構造。
オーケストラにまつわる音楽性に関する部分の表現は、徹底して手を抜いていない。
これが、この物語の純粋性を保たせている。

ギャグで
白目をむくのも、
のだめ人形投げも、

黒い羽も
白いバラも、
通電も、
負けた直後の映画「蟲師」のような「負」の字のCGなども
すべては上手に、

最後の千秋が指揮する『バルトーク「舞踏組曲」』の美しい響きに
無意識に対比され、それを生かすようになっているのだ。

最後の部分も、きっと今日の直前の段階で、
編集して明確にしたのではないかと思う。

素敵な2時間20分だった。

最後に、二ノ宮知子さんの第1主題は今の「対比構造」なのだけれども、
実は彼女には第2主題ともいうべき重要な旋律があると思う。
(ホントにこれも勝手な想像だけなのですが)

それについては、明日か後日かに書こうと思います。


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コメント
大人気
のだめ、昨日見てました。(・・・私以外)
私は少女コミックなんて・・・と思っていたのですが、最近のドラマのヒット作はほとんどがそこからというから驚きです。
「ごくせん」もまたやるようですし、恐るべき少女コミックです。
我が家でも大人気です。
2008/01/05(土) 09:19:22 | URL | たくたくろ #-[ 編集]
キャッシング 金やー
見ました 見ました。いい時間でした
2008/01/05(土) 15:09:44 | URL | ぎんこちゃん #LpR4jS/A[ 編集]
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