舞台の効果音

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ロスタイムライフ2

「ロス:タイム:ライフ」を観た。 

「人生はサッカーであり、サッカーこそ人生~Diego Maladona」。
もし、人生にロスタイムがあったなら…。
あなたは何をしますか?
サッカー中継さながら、実況付きで送るロスタイム。
審判にイエローカードを出されつつも人生の最後に、主人公がやり残したこととは…?

というわけで、脚本は、筧昌也さん。
第1話を観る限り、さすがフジ系列の深夜枠というか挑戦枠。
「SP」もよかったけれども、これはこれでなかなかいいんじゃないだろうか。
筧 昌也さんは、1977年生まれで、まだ31才。
若いですね。
日大芸術学部映画学科映像コースの在学中から、
アンダーグラウンド的な映像作品を作ることすでに20数本だそうだ。
1998年の作品『スクラップ』では、
「ゆうばりファンタ2000」入選。
2003年、「美女缶」で、
ゆうばりファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ受賞したという。

「ロス:タイム:ライフ」は、第1節から第9節に渡って、
主役がそれぞれ交代していく一話完結型のドラマ。
この形態は、独特の形式美みたいなものがあって、面白いのではないかと思う。
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①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分。
※この段階で、すでにロスタイムの使い方の布石をしなくてはならない。
主人公の生きる目的・理想、もしくは、負の部分、負い目、罪など

②主人公が、事件・事故もしくは病気によって死にかける場面
※なるべく主人公が無念な感じになるような死の設定がほしい。

③主人公がロスタイムを知らされて、とまどいながらも動きだす場面。
※主審と副審と掲示係が、なだれ込んでくる。残されたロスタイムの表示。

④自分のロスタイムの目的を果たそうと悪戦苦闘する部分。
※自分のために、ロスタイムを使うか。
  ※自分以外の人間のために、ロスタイムを使うか。
どちらにせよ、①での主人公の紹介部分の布石が効果的になるように。

⑤ロスタイムを使い切る段階での、主人公の変化または何らかの悟りを手にする。
※あがきながら、もがきながら、自分のロスタイムを消費しようとする中で、
何らかの真実や真理、または新しい状況に気がつくところがいい。

⑥エピローグ

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ロスタイムライフ3

この流れも、ストーリー展開の一種の黄金パターンでしょうか。
このパターンさえあれば、
筧さんでなくても「ロス:タイム:ライフ」の作品として、世に出せる。
というか、
さまざまな脚本家による知的なパズルのような形で競い合うのもいいのかもしれない。
すくなくとも人が生きている限り、
一人につき一つの「ロス:タイム:ライフ」が存在するのでしょう。
毎回土曜の深夜に、この物語がスタートする。
最初の①から②までの構成を観た瞬間に、
⑤に何が予定されているかを予想する。
そんな頭の体操というか心のトレーニングができそうだ。
今回の第1節のストーリー展開を上記の①~⑥にブロック分けしてみると。
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①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分。

中山春彦(瑛太)は「現場で死ねたら本望」と言う報道カメラマン。
事故や事件の現場では危険をかえりみず誰よりも前へ出て行って、
臨場感のある写真を撮ることだけを考えている。
今日も火災現場で逃げ遅れ泣き叫ぶ少年の写真を撮って夕刊紙に持ち込んだばかりだ。
ある日、
夕刊紙のデスク・篠田(小市慢太郎)からの「麻薬取引のガサ入れがある」という
情報を元に、とあるクラブに潜入した中山。
カメラを手に奥へ進むと、強面の男と鉢合わせしてしまう。

②主人公が、事件・事故もしくは病気によって死にかける場面
隙をついて逃げ出した中山だが、裏路地で別の男に発砲される。
ところが、中山が目を開くと弾丸がスローモーションになっており、
電光掲示板を掲げたサッカーの審判団が現れた。
提示された中山のロスタイムは4時間17分。

③主人公がロスタイムを知らされて、とまどいながらも動きだす場面。
自分の死と、ロスタイムを与えられた状況に戸惑いつつも、
人生最後の写真を撮るべく走り出す中山。

④自分のロスタイムの目的を果たそうと悪戦苦闘する部分。
しかしそう都合良く事件が起きるはずもなく、
スクープ写真を求めて街を歩く中山の前で
産気づいた妊婦(中込佐知子)が助けを求めてきた。
なりゆきで分娩室まで付き合った中山は、
帰り道に自分が撮ったものとは違う写真が夕刊紙に使われていることを知る。
篠田に激しく抗議するも、逆に写真の撮り方を否定され愕然とする。
憔悴して部屋に戻った中山は、
ふと5年前に別れた彼女・岩田百合子(吹石一恵)を思い出した。
残り時間は1時間15分、意を決して百合子のアパートまで行く中山だが、
チャイムを押す勇気がなかった。
そのため電話をかけると百合子から結婚して娘がいると聞かされた。
ロスタイムライフ4

⑤ロスタイムを使い切る段階での、主人公の変化または何らかの悟りを手にする。

そのまま近所の公園で落ち込んでいた中山は、
公園に遊びに来た百合子の娘と鉢合わせする。
会話をするうちにその子が自分の娘であることを察して驚愕する中山。
しかし、残り時間は10分をきり審判団に促されて発砲された現場に
戻ることになった中山は娘にカメラを渡す。
現場に戻ってきた中山が目をつぶると試合終了のホイッスルが鳴った…。


⑥エピローグ
その後、百合子の家には中山が撮った百合子と娘の写真、
娘が撮った中山の写真が並べて飾られていた。

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ロスタイムライフ5

今回の流れでいいのは、
夕刊紙のデスク篠田(小市慢太郎)によって、
「お前の写真には愛情がない」と言われる部分が伏線となって、
中山が最後に撮った愛情溢れる「百合子と娘」の写真という姿に結晶していく部分。
ベタであっても、こういう感じの流れがいい。
また、
自分の娘という存在に出会う前に、
他人の出産シーンに無理矢理付き合わさせられるのも、
一種の擬似父親体験みたいな伏線もあってよろしいのではないかと思う。
なにせ、いつも困っているような顔の瑛太君の表情もぴったり。
さすがに、娘に「らいか」と名付けるのは無理があるとは思うものの、
とりあえず、
脚本家としては上手なロスタイムの使わせ方だったのではないだろうか。
ロスタイムライフ6

第2節は、小山慶一郎君主演の刑事の物語だという。
予告されているあらすじから、物語全体を予想できるだろうか?
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①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分。
新米刑事の都並浩太(小山慶一郎)は意気揚々と初出勤するが、
配属先が空き巣やひったくりを扱う捜査第三課と知って落胆する。
ドラマに出てくる刑事のように、凶悪犯を捕まえて取り調べることを夢見ていたのだ。
都並は引退間近のベテラン刑事・五味慎三(平泉成)について捜査に出かける。
何を追っているのかも知らされないまま、五味と一緒に喫茶店に入った都並。
と、窓越しに見える路上に怪しい男の姿をみとめるや五味は
目の色を変えて店を飛び出した。驚いた都並は後を追った。

②主人公が、事件・事故もしくは病気によって死にかける場面
袋小路に追いつめられた男は、
やおら拳銃を取り出し、都並に向かって発砲した。
とっさに都並も男に向け引き金をひくが・・・。
すると都並の目にロスタイムが表示された電光掲示板とサッカーの審判団が飛び込んできた。残された時間は3時間21分。男の指紋を採り、走り出す都並。男の素性を調べるうちに、男と五味の意外なつながりが見えてきて…?!

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すでに、第2節のあらすじもヒントのようにして、ここまで分かっている。
どんなドラマにすると面白いのだろう?
自分のためにロスタイムを使うのもいいが、
人のためにロスタイムを無駄に使ってくれないかなぁ。
ロスタイムの使い方の答えというのは、
それぞれの人間の人生観なり、価値観なり、
さらには大きな意味での智恵の度合いが、その成否をわけるような気がする。
などなど、いろんなことを思いながら、今週の土曜日まで過ごすのもおつなもんです。

ちなみに第1節の主人公が中山で、
第2節の主人公が都並ということは、
この後も三浦とか中田とか中村などのサッカー選手の名前で、
第9節まで行くのでしょうね。

ところで、
ロスタイムって、知っての通り、
サッカーなんかでは、選手の交代か、
負傷者の搬出などで空費された時間を指すのだけれども、
人生のロスタイムって、どこでどうやって生み出されるのだろう?

少なくとも負傷による入院期間ではないだろうし、
たとえば、
不条理にも誰かに裏切られた期間だとか、
神様が間違って、本人に与えてしまった試練の期間だとか…、

なにか気の利いた答えはないものだろうか?

とりあえず
次回も期待して観ましょうか。





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2008/02/06(水) 00:12:06 | | #[ 編集]

こんばんは!お久しぶりです。
『ロス:タイム:ライフ』・・・観ましたよ。第1回が瑛太ということで、予告から楽しみにしていたんですが、期待通りでしたね。こういう企画を実現してくれる器を持っているフジに感謝!です。
確かに、人生のロスタイムって、どんな積み重ねのことを言うんだろう?単純に「無駄」な時間のことだとしたら、3時間とか4時間とか、そんな単位で済むのかな。
ただ気になるのは、自分の「死」を目の前にして人はこんなに冷静になれるものなのか、これからの主人公たちがすべて納得して自分の「死」を迎えられるとしたら、視聴者がそこに何か結論を出すことができると考えているんだろうか・・・ということです。
「死」というものはそれだけ重いものだと思うので。
・・・そんな中で主審と副審の描き方は面白いですね。非現実的で、抽象的な存在なのにすごく人間くさくてリアルでコミカルで。最後に番外で、主人公を追っかけていく途中でカフェの客のコーヒーを飲んじゃうシーンがありましたが、ああいうのを流しちゃうところが、また演出の味というか。
2008/02/06(水) 00:15:02 | URL | しいちゃん #-[ 編集]
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