舞台の効果音

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ロスタイムライフ刑事編1

「ロス:タイム:ライフ」の刑事編を観た。

「ロス:タイム:ライフ」は、頭の体操にはうってつけのドラマだと思う。

1時間の枠の中で、ある一定の構成のしばりがある中で、何をどう表現するのか?
というパズルのような楽しみが、事前に想像することから始まって、
放送中も現在進行でどう展開させたらいいか?
と自問自答しながら、その結果との差を味わうのがいいですね。

第2節の「刑事編」について言うならば、非常によくできていると思う。
短い時間の中にそれなりのサービスもあり、
小山慶一郎君の若い魅力もほどよく出ていた。

ただ、ストーリー展開については、
意外性がまず足りないので、
誰もが予想するような起承転結での結末となってしまっていたのが残念だった。
よく言えば予定調和なのかもしれないが、
やっぱりこの話どこかで観たことがあるというような感じがしてしまうのが、
とにかく惜しい。

また、下のような構成分けをするとよくわかるのだが、
「①の主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分」っていうやつが、
意外と難しい部分なのだと思う。
主人公の説明だけでなく、
ベテラン刑事五味さんの紹介も同時進行に自然に行わなければならないので、
けっこう時間がかかってしまった。
(実質15分以上を費やしてしまった、これは痛い)

プロの脚本家にとっても、
この一話完結型のドラマはかなりやっかいなのでしょう。
ロスタイムライフ刑事編3

脳科学者の茂木健一郎さんなどもその著書で、
何度も語っている『偶有性 (Contingency)』
(予想可能なことと意外性が混在してこそ脳は楽しいと感じる)が、
ドラマの展開には必要なんだと思う。
とりあえず、まずは第2節「刑事編」を自分流でブロック分けしてみた。
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①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分。
※この段階で、すでにロスタイムの使い方の布石をしなくてはならない。
主人公の生きる目的・理想、もしくは、負の部分、負い目、罪など

新米刑事の都並浩太(小山慶一郎)は意気揚々と初出勤するが、
配属先が空き巣やひったくりを扱う捜査第三課と知って落胆する。
ドラマに出てくる刑事のように、凶悪犯を捕まえて取り調べることを夢見ていたのだ。
都並は引退間近のベテラン刑事・五味慎三(平泉成)について捜査に出かける。


②主人公が、事件・事故もしくは病気によって死にかける場面
※なるべく主人公が無念な感じになるような死の設定がほしい。

何を追っているのかも知らされないまま、五味と一緒に喫茶店に入った都並。
と、窓越しに見える路上に怪しい男の姿をみとめるや
五味は目の色を変えて店を飛び出した。驚いた都並は後を追った。
袋小路に追いつめられた男は、やおら拳銃を取り出し、
都並に向かって発砲した。
とっさに都並も男に向け引き金をひくが・・・。

③主人公がロスタイムを知らされて、とまどいながらも動きだす場面。
※主審と副審と掲示係が、なだれ込んでくる。残されたロスタイムの表示。

すると都並の目にロスタイムが表示された電光掲示板と
サッカーの審判団が飛び込んできた。
残された時間は3時間21分。
とっさに男の指紋を採って走り出した都並は、
警察に戻って指紋照合や似顔絵検索をするが前科者の中に該当はなかった。
五味の異常な反応を思い出し、
五味の私物が入ったダンボールを探ると、
16年前に管轄外で起きた信用金庫強盗殺人事件の資料が出てきた。


④自分のロスタイムの目的を果たそうと悪戦苦闘する部分。
※自分のために、ロスタイムを使うか。
※自分以外の人間のために、ロスタイムを使うか。
どちらにせよ、①での主人公の紹介部分の布石が効果的になるように。

その中には発砲した男の似顔絵が。再び走り出した都並は五味の家を訪ね、
五味の妻・房江から16年前の事件で信用金庫に
就職したばかりの娘が強盗に遭遇し亡くなったことを知る。
そして犯人がつかまらないまま時効をむかえてしまったことも。
時効を知り、うなだれてベンチに座る都並


ロスタイムライフ刑事編4

⑤ロスタイムを使い切る段階での、主人公の変化または何らかの悟りを手にする場面。
※あがきながら、もがきながら、自分のロスタイムを消費しようとする中で、
何らかの真実や真理、または新しい状況に気がつくところがいい。

そんな折、房江から五味へと預かった封筒から
男が使っていたと思われる偽装パスポートが落ちた。
被疑者が海外逃亡した場合、時効が延長されることを思い出し、
立ち上がり走り出す都並。
派出所に寄り、防弾チョッキを着用すると現場に戻る。
残り3分。構える都並だが、そこで五味にも銃弾が向かっていることを発見する。
考えた末、防弾チョッキを五味に着せると静かに元の位置に戻る都並。
そして終了のホイッスルが…。


⑥エピローグ

1年6ヵ月後。自宅にて男に死刑判決が下ったとの新聞記事を見る五味の姿があった。
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このような流れを見ていても、
ロスタイムとなってからの描写をする部分が
時間的にも量的にも薄くなってしまっている。
人生のロスタイムと犯罪のロスタイムなどをかけたのはいいと言えばいいが、
きっと視聴者の多くは、何か不完全燃焼な感じを受けてしまっていたのではないだろうか。
本当に惜しいなぁ。これは、どう直せばよかったんだろうか。いやはや。
などと思っているうちに来週の第3節がやってくる。
友近主演のけちな主婦が死ぬ話ではあるそうな。
今現在、分かっている内容をブロック分けすると…。
ロスタイムライフ刑事編5

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①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分。

井原淑子(友近)は節約術が特技の専業主婦。
その日は朝から、
長女・理香(田島ゆみか)と長男・健一(永嶋柊吾)から「けち」呼ばわりされた。
家事の途中でふとスーパーのチラシが目につく。
牛肉のタイムサービスの告知だ。
豚肉ではない本物のスキヤキを家族に食べさせようと思い立った淑子は、
夫・利彦(松澤一之)にも今夜は直帰するようメールして、スーパーへ自転車を飛ばす。


②主人公が、事件・事故もしくは病気によって死にかける場面

近所の主婦達とのデッドヒートを裏道へと抜け出した淑子は、
理香がほしがっていた振袖の展示即売会のポスターに目を奪われ、
階段から転落!!・・・


③主人公がロスタイムを知らされて、とまどいながらも動きだす場面。

階段から転落!!・・・というその直前に世界がスローモーションとなり、
サッカーの審判団が現れ、淑子に2時間29分というロスタイムを提示した。


④自分のロスタイムの目的を果たそうと悪戦苦闘する部分。

淑子は、自分がまもなく死ぬということは理解したものの、
再び牛肉を買うためにスーパーへ急いだ。
タイムサービス開始に間に合った淑子は、
主婦達の激しいせめぎ合いの列に割り込むが…!?


⑤ロスタイムを使い切る段階での、主人公の変化または何らかの悟りを手にする場面。
↓ ??????????
⑥エピローグ
  ??????????

■主なキャスト
井原淑子 :友近 節約が趣味の専業主婦で、子供達からはケチ呼ばわりされている。
井原利彦 :松澤一之 淑子の夫。
井原理香 :田島ゆみか 井原家の長女。
井原健一 :永嶋柊吾 井原家の長男。
スーパーの店長 :森崎博之

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「①主人公の紹介と、主人公を取り巻く状況の説明部分」で、
どれだけケチで(ケチの徹底ぶり)、
どれだけ子どもたちからそれを嫌がられていたり、
文句を言われていたりしていたか、をばっちりコミカルに描くのでしょう。
できるだけ、そのケチぶりに文句をつけていがみ合ってほしいもんだ。
また、
長女・理香(田島ゆみか)が振り袖をほしがっていたということは、
成人式を迎える日が近いということかな。
ケチな井原淑子としては、
「レンタルでいい」とか「そんなもの贅沢!」とか言って一蹴するのでしょう。
それでも、とりあえず子どもたちのためにと、
特売品の超極安の牛肉のチラシを見て、ママチャリを飛ばして爆走するんだろうなぁ



当然、ロスタイムでも牛肉は熾烈な主婦たちの奪い合いの中で、簡単には手に入らない。
牛肉を手に入れるまでの部分も何かいいアイディアがあるといいですね。

さらにロスタイムの僅かな時間に料理し、
すき焼きを囲んでの最後の一家団欒…。
この部分は、笑いながら悲しいわけで、
元気にばくばく食らっている子どもたちや夫を
眺める友近の表情を大切に撮ってほしいもんだ。



自殺してしまった伊丹十三監督の映画「タンポポ」の中に、
「危篤の妻にチャーハンを作らせる」という有名なシーンがあったが、
あれは実に人間くさくて切なかったなぁ。
このすき焼きを家族が食べているのを見守る母としての井原淑子の部分は、
きっと、ドラマの構成がどうのこうの以前に文句なしに哀しいと思う。

ついでに、気の利いたエピローグにするために、
なぜ井原淑子は、ケチだったのか?
ためたお金はどうなっていたのか?
などのことが解き明かされるといいなぁ。

日本人は、
山本周五郎の小説「日本婦道記」みたいな妻や母の秘められた思いがわかる結末に弱い。

井原淑子(友近)も何か残しておいてくれるといいのだけれど。

ちなみに、エピローグの部分は、
当然、成人式で振り袖を着ている娘の井原理香(田島ゆみか)と
残された家族のシーンなのかなぁ。
とまぁ、いくらでも想像してしまうわけです。



さて、
この「スキヤキ編」の演出を担当するのが、鈴井貴之さんですね。
大泉洋も所属している「CREATIVE OFFICE CUE」の代表取締役社長で、
「水曜どうでしょう」では、ミスターと呼ばれている鈴井さん。
映画もすでに3本ほど監督していたり、演出を学ぶために韓国に留学もしている。
鈴井さんが、どうこのドラマを料理するのかが、楽しみです。


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コメント

それなりに面白かったんですが、

私が不自然だと感じたのは犯人が同時に
二人の刑事に致命弾を発射できてる点。
そして防弾チョッキですよね。
あれが急に出現してたら五味刑事だって
納得いかないでしょう?ルール違反ぽいし。

犯人が路上で足に怪我して、ナイフを投げるで
ロスタイム入り。
都並刑事が戻ったところでナイフは五味刑事に
向かっているとわかり、咄嗟にかばうで問題ない
と思うけどな。かばっていったん助かったところを
車にはねられてもいいし(いやよくはないけど)

①で五味刑事は似顔絵を見せて、こいつを見かけ
たら教えてくれとふっておき、②で偶然見つける方が
いいですね。
②で狙い通り見つけるのは偶然よりあざとい感じ。
2008/02/13(水) 23:14:38 | URL | 銀河系一朗 #YS3Z5NF6[ 編集]
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